一見普通のお弁当、でも実は...「側面ヤバイ」「壁ドンきた」 斬新な“仕掛け弁当”SNSで話題

　まるで料理本のお手本のように彩り豊かで美しいお弁当。ところが、側面をよ～くみると、何かいるっ！　実はこれ、透明容器を横から見るとキャラクターが“壁ドン”している姿を楽しめる「仕掛け弁当」。作ったのは、主婦のとなりんりんさん（@smilebento.tonarinrin）。娘さんの入園と同時に始めたお弁当作りは、今年で17年目。娘さんと息子さんが成長した今は、ご主人のお弁当作りが日課という。そんなお弁当作りのベテラン、となりんりんさんに「仕掛け弁当」着想のきっかけとお弁当作りのコツを聞いた。

【画像】透明容器の側面に「壁ドン」するキャラクターたち、「仕掛け弁当」傑作選

■「家族を驚かせたい」約1年アイディアを温め実現した「仕掛け弁当」

――キャラクターが“壁ドン”してる姿が可愛いすぎる、と話題の「仕掛け弁当」ですが、ご家族の反応はいかかですか。

【となりんりん】　最初に作った時は「仕掛け」に気付かなかったようです。食べすすめてから「あーそういうこと？」ぐらいの反応でした。家族はキャラ弁慣れをしてるので、ちょっとやそっとの事では驚かなくなってます（笑）。

――お弁当歴17年ともなると、ご家族も「お弁当慣れ」「キャラ弁慣れ」になるんですね（笑）。

【となりんりん】　ここ最近は、Instagramでの反応がすごいので、家族は「仕掛け弁当」そのものよりもその反響にびっくりしているようです。ご覧くださる方々には本当に感謝しています。何よりクスっと笑っていただければと思います。

――ユニークな「仕掛け弁当」はいつ頃、どのようなきっかけで始められたんですか。

【となりんりん】　高価なお弁当箱ではなく普段使いの容器でもキャラ弁を楽しめたらいいなと思ったのと、「家族を驚かせたい！」その一心で1年ほどアイデアを温めていました。実行に移したのは2019年です。

――話題になったのは最近ですが、初の「仕掛け弁当壁」は3年前なんですね。

【となりんりん】　実は、作ってみてからその難易度に気付かされ、しばらく作らない時期がありました。その後、スマホの待ち受け画面にぶつかるキャラクターのイラストを見た時に「これだ！」と思い、まずはそれを基本に作りました。それからは、ストーリー性を重視してオリジナルのポーズや表情で作るようになっていきました。お手本がないので毎回試行錯誤の繰り返しです。

■お弁当作りの時間は“瞑想”の域に、「1時間にどれだけ集中できるか」

――苦労しながらも、3年以上続けられている「仕掛け弁当」の魅力はどのような部分にありますか。

【となりんりん】　上から見ると普通だけど、「えっ！側面？意外な展開！」そんな面白みでしょうか。あとは潰れてなんぼ。キャラ弁ですが、キャラクターに似てるか否かはあまり気にせずに作れるのも魅力だと思います（笑）。それと、夫の昼食時間は1時間弱なので、午後の仕事に向けて、少しでもホッと息抜きできれば、そして笑顔になってくれたら…その一心で作り続けています。

――となりんりんさんのSNSは、クオリティの高い「キャラ弁」も人気です。

【となりんりん】　ありがとうございます。「キャラ弁」も含め、お弁当作り自体が趣味で、日々の原動力になっています。朝の1時間にどれだけ集中できるか。瞑想に近いものがあります。そして出来上がった時の達成感は格別です。私の趣味に付き合って文句も言わず「キャラ弁」を持って行ってくれる主人には本当に感謝しています。嫌だと言っても作り続ける私の性格を知ってるんだと思いますけど（笑）。

――「瞑想」レベルに集中するお弁当作り…すごいです！　最後に、その他に心がけていること、お弁当作りを続けるコツを教えてください。

【となりんりん】　お弁当作りは趣味で日々の原動力ではありますが、毎日の事なので無理しないことを心がけています。普通のお弁当の時もありますし、おかずは前日の晩ご飯の取り置きだったり、常備菜も活用しています。おかずはバランスや彩りには気を付けていますが、基本は食べる人が好きな物を入れていますね。短い昼休み時間に苦手な食べ物でトーンダウンしてほしくないので…。

今は様々な方法でキャラ弁を作る時代です。真似できないぐらい素敵なキャラ弁を作る方が沢山いらっしゃいます。だからあまり気負いせず自分のできる範囲でブレずに続けていけたらと思っています。基本は楽しむこと、そしてコツコツ続けることです。