スタバ初の「洋梨×キャラメル」、開発者に聞く“秋フラペチーノ”のこだわり
スターバックス コーヒーでは、31日より新作『キャラメリー ペア― フラペチーノ/ティー ラテ/アイスティー』の3種を販売する。爽やかな香りと食感が特長の「洋梨」とほろ苦い「キャラメル」といった同社初めての組み合わせに、発売前から「どんな味? 合うの?」という声も多い。ビバレッジ商品開発チーム・東 治輝さんにこだわりを聞いた。
【写真】フラペチーノ以外も、洋梨感たっぷりのティーメニュー2種
■旬の洋梨を存分に味わえるコンポート、ストローの細さにもこだわりが
同社では商品づくりにおいて、飲む人に季節も感じてもらいながら、いかにスターバックスらしさを出せるかにこだわっているという。今回一番悩んだのは食材選び。「秋らしさを出したいけれど、まだまだ暑い。そういう時期に合う食材はどんなものなのかいろいろ悩みました」(東さん)
使われた食材は「洋梨」。ジューシーで甘くとろけるような食感と芳醇な香りで、秋のスイーツにもよく用いられる。3商品ともカップの底には、とろっとなめらかな舌触りの「ペア― コンポート」がたっぷりと注がれている。ストローを伝い、程よく甘いシロップの中からゴロゴロとした洋梨の果肉が口の中に飛び込んでくる。
「実はフラペチーノとアイスティーでストローの細さが違うんです。コンポートは同じものですが、洋梨の食感の違いを感じてほしくて、小さなことですが、こだわりました。ぜひ飲み比べてみてください」(東さん)
■洋梨の特長をベストに生かす素材は、ほろ苦い「キャラメル」
洋梨は、タルトやジャム、コンポートにして食べることが多い。その際に使われるのが砂糖で、煮詰めるとほんのりキャラメル風味も感じる。そんなところからヒントを得て、今回洋梨に組み合わせる素材はキャラメルを選んだそう。
トップのソースはもちろん、フラペチーノと、ティーラテにもキャラメルベースをブレンド。甘さ控えめのベースが、キャラメルの香ばしさやほろ苦さをより際立たせている。洋梨のコンポートとキャラメルが混ざり合うと、贅沢でデザート感もたっぷり。香り、味わい、ビジュアルと、商品全体で秋を堪能できる新作に仕上がっている。
アイス ティーにはキャラメルフレーバーシロップを加え、爽やかな喉越しに、ほんのり感じるキャラメルの甘さとほろ苦さがマッチ。
■芸術の秋にちなみ…新作ポスターは「GAHAKU」が担当
また、今回は商品だけでなく、店内のポスターにもこだわりが。スターバックス店内には、「オファリングボード」というものがある。これは、店舗ごとにスタッフが手書きで季節のおすすめ商品などを描き、紹介する黒板だ。その描き方を指導する人を同社では「GAHAKU(画伯)」と呼んでいるそう。
各店舗の「オファリングボード」はSNS等でも話題となることがあり、同社とアートは親和性が高い。そこで、今回初の試みとして“芸術の秋”にちなみ、『キャラメリー ペアー』のポスターをGAHAKUが手掛けた。ダイナミックに描かれた洋梨は商品写真に負けない存在感を放っている。今回絵を描いたGAHAKUは、この後の第2弾(9月13日)、第3弾(10月1日)の商品でもポスターイラストを担当。今回のテーマの1つとして商品と一緒に楽しんでみてほしい。
3商品は9月12日まで期間限定での販売。『キャラメリー ペア― フラペチーノ』はTallサイズのみ580円、『キャラメリー ペア― ティーラテ/アイス ティー』はShortサイズ440円~(価格は税抜)。