「ここから先は俺の毛で温まってくれ」柴犬と赤ちゃんがストーブ前で繰り広げる攻防に反響
ストーブの前に佇み頑なに動こうとしない柴犬。5歳になる小太郎くんという名前の柴犬だ。ストーブの前を死守するこの光景は、冬になると飼い主さん宅ではよく見られる風物詩的なものだという。しかし昨年までと違うのは、小太郎くんに“弟分”となる存在ができたこと。ストーブの前で山のように動かない小太郎くんに、かまってほしそうに絡んでいる飼い主さんの息子さんだ。SNSに投稿された攻防の様子には、「なんで犬って温かいもの好きなのか」「赤ちゃんを守っているようにも見える」「小太郎くん、優しいお兄ちゃんだね」と多くの反響が集まった。投稿の反響や小太郎くんと息子さんの関係性について、あらためて飼い主さんに話を聞いた。
【写真】「遊んでほしい…」小太郎くんにすり寄る弟分の赤ちゃん、2人のほっこりするやりとりも
■遊んでほしい赤ちゃんと、暖まるのに必死な柴犬の関係性に癒される人続出
小太郎くんにとって、息子さんは“弟分”のような存在。息子さんが遊び始めたり、移動したりするときには、優しく見守る姿が印象的だ。今回11.8万いいねを集め話題になったストーブの前を死守していた小太郎くんの行動も、「ここから先には行かない方がいい」「俺の毛で温まってくれ」と、“優しさ”にも見えるという反響も。実際に飼い主さんにはどのように映っていたのか。
「普段から小太郎はストーブが大好きで、ストーブ前にべったり張り付いていることが多いので、遊んでほしい息子と、暖まっていてそれどころじゃない小太郎というように見ていました。でも皆さんがおっしゃるような気持ちがあったのなら、かなり弟想いな良い犬だと思うので嬉しいです。反響の大きさには驚きましたが、小太郎のことを褒めてもらえているようでテンションがあがりましたね」
飼い主さんの投稿には、ストーブとの距離感を心配する声も寄せられていた。
「“ストーブガードをつけては?”という声も、今回いただきました。これはまだ息子が思うように移動できないことと、家族の1人がガードをつけることに反対していてなかなかつけられなかったのですが、これを機に改めて購入しました。リプライをいただいた方には、ご心配をいただきありがとうございます、と伝えたいです」
■「小太郎が息子を大事にしてくれるように、息子にも小太郎を大事にしてほしい」
飼い主さんの投稿を見ていると、小太郎くんがおもちゃで遊んでいる息子さんを隣で静かに見守っていたり、よつんばいになって動き出そうとする息子さんに「こうするんだよ」と実際に前に進む様子を見せてあげたり、息子さんの成長にも影響を与えているのではと感じる場面も。
「息子はまだ多分よくわかってないので、小太郎のことは視界に入ってくる謎の毛むくじゃらだとか、おもちゃみたいに思ってるのかもしれません(笑)。息子を尊重しているような一面も見せてくれるので、彼なりに大切にしなきゃいけない存在だと感じているのかも。人間でいえば息子はまだ一人っ子ですが、小太郎がいることで、まるで兄弟がいるかのようなプラスのコミュニケーションが生まれていると思っています。これから大きくなるにつれて動物を大切にすることなども学んでいってほしいです」
しっかり者のお兄ちゃんの役割を果たしている小太郎くんだが、息子さんが眠ってしまえば、途端に飼い主さんにすり寄って甘え出すこともあるという。
「小太郎の表情豊かなところが好きなんですけど、そうやって私に甘えてくるときは本当にかわいいなと思います。今後、息子が歩けるようになったら一緒に小太郎の散歩に行くことが目標です。小太郎が息子を大切にしてくれているように、息子も大きくなったら小太郎を大切にしてもらいたいですね」