子どものスマホ、短尺動画を永遠にループ...親はどう見守るべき?「遠ざけるのではなく、付き合い方を考える」

2023年12月08日 09時30分

ライフスタイル eltha



短尺動画の依存性…使用ルールどう話し合うべき?


 SNSで見かける短尺動画は、時事問題の解説や英語表現を学べるインタビューなど教育コンテンツとして優れたものも登場していますが、「依存性が高い」「子の集中力を奪う」イメージはぬぐい切れない印象です。どのように付き合っていくべきなのか、親が行える見守りやケアは? 不登校オンラインスクール「NIJINアカデミー」の校長・星野達郎さんに話を聞きました。


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■「短尺動画のSNSも使いよう」スマホとの関わり方


 YouTubeやTikTokをはじめ、縦型の短尺動画が増えています。閲覧するかどうかを瞬時に判断、得たい知識やトレンドを短時間で知ることができますが、一度見始めてしまったら最後。次々に動画が流れてきて、辞め時が分からなくなり、永遠に見続けてしまうループに陥ります。


――SNSを使うお子さんたちの様子を見ていて、今ならでの傾向はありますか?


「仮説として、短い尺の動画が主になることによって子どもの集中力がさらに短くなってしまうのではという懸念がありますが、私としては子どもたちの“集中して取り組む”姿勢は変わらないものがあると思います。昔はテレビだけだった娯楽が、ゲームや漫画、動画配信サービス、SNSと多様化しているので、集中力が落ちるといっても複合的な原因があるはずなんですよね。短尺動画のSNSも使いようだと、関わり方を教えています」


――例えばどのような関わり方?


「多くの子は消費する側としてSNSを使っていますが、ICTツールとして使わせるとどうなのか様子を見てます。例えば最近YouTubeで発信し始めた子がいるのですが、以前は時間の消費をするだけだったのが、自分で発信すると決めてからは動画の作り方やどんな動画が伸びるかも含めて研究し、結果的に“集中しないと続けられない”ということを学んでいました。子どもたちは英単語の勉強はスマホで済ませていたり、計算問題もスマホアプリが出ていたり、そのほうが効率的だと感じることはスマホでやりたいという意向も感じます。だからこそ遠ざけるのではなく、付き合い方を考えることがこれからはより必要になっていくと思います」


――とはいえ、保護者からしたら「使いすぎ!」と注意したくなることもあります。


「そこは親との対話が重要になってくると思うのですけど、まずは自由に使いたい時のルールを決めてそれを守るよう促すこと。注意する時の声掛けとしても『すごいね』といったん現状を認めてあげて、『ここをもう少し頑張っているところを見たい』と改善ポイントを伝えてあげるかたちで。逆にその子が思いを書き連ねたい、考えを書き出したいというときは、スマホだとやりにくいこともある。その選択を尊重して、どんどん伸びてチャレンジしたいと思えるように、学校や家庭でも課題提出や評価のかたちを変えていけるといいなと思っています」


■子どもが無意識に必要性を感じる環境をいかに作るか


――ルールは、どのように決めていくべきだと思いますか?


「一方的に決めるのではなくて、お互いの落としどころを見つけましょう。『寝室には持って行かない』とか、使い方においてしっかり対話すべきです。こういう悩みが出てくるのは小学校高学年の頃からだと思います。スマホの閲覧時間による学力の差などデータもあるので、判断材料として提示してあげるのもひとつの手です。対話から逃げて、正論を押し付けてしまうと子どもは反発するでしょうから。


 それでも難しい場合は、おしゃれなカフェなど雰囲気のいいところに場所をうつす方法も。親って関係性が近いので、自宅だと甘えが出る子もいます。程よい距離感の場所に連れて行くことも大事だと思っていて、そこに家族以外のコミュニティの人がいればその人の経験を話してもらったり。親から言われたことはやらないのに、親以外の大人から言われたことには影響を受けるって結構あるじゃないですか。うまく会社の人脈などを使って、親以外の大人と関わることで、『かっこいいな』とか、『勉強したらこうなるんだ』とか、子どもが無意識に目撃できるように機会を作ってあげるのはすごい大事だと思います」


――一概にそのスマホと距離を置くのはあまり良くない?


「親がそれをできていない場合、子どもに強いるのはよくないと思います。親ができないことは、子どももできないと私は思っているので。ご自身がスマホやPCを使う姿が、子どもにどう見えているのか。それで問題を解決していく、社会貢献していく姿をを見せられれば、子どもはその姿を見ているので。その背中から学ぶことができるように、親のほうも環境を整えたり、向き合い方を変えていく必要があると思います」


――どんなかたちであれ子どもが集中できる環境を作るのが大事?


「集中しろと言われて、集中する子どもなんて、今も昔もいないんですよね。集中したくなるような機会を作る、親が作れないのであればさまざまな機関や人を利用して作っていけばいいので。子どもが好きなことを見極めて、期待をかけてあげるとすごく成長しますね。私の学校でもスマホゲームをやっている子たちがいますが、まず最初に聞くのは『どんなゲームなのか分からないから教えてほしい』ということです。朝の会で発表させて、そのプレゼン資料を作ってもらう→発表が終わりめちゃくちゃ褒める→もうちょっと話し方がうまくなれそうと気づく→プレゼンって難しい→国語やろうかな…というかたちでつながっていきます。Aができるようになるためには、BもCも必要と無意識に思わせている。あくまで受験学年の子の話ではなく、より集中力を高めるきっかけ作り、勉強への意識の向け方の話ですが、興味は勉強につながっていくという考え方は、我々大人がより認識すべきことだと考えています」


PROFILE/星野達郎

『授業てらす』代表。不登校オンラインスクール『NIJINアカデミー』校長。元小学校教師の経験から、新しい教師のコミュニティづくり、子どもと先生が希望をもてる学校づくりをめざす。

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