「イビキがひどい」「お尻を振るように歩く...」は大丈夫? 犬猫の病気のサインと3大疾患【獣医解説】

2023年10月18日 10時30分

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「動物の病気は人に比べて進行が早い。半年に1回は健康診断を」と松田院長。


 大切なペットにはいつまでも健康で長生きしてほしいもの。そのためには、日頃のケアのほか、病気や体調不良の早期発見がポイントに。ところが、「イビキがひどくなったかも」「お尻を振るように歩いている」など、いつもと違う様子があっても、受診すべきか迷うことも少なくありません。では、どのような症状から気が付けば良いのでしょうか。気を付けるべき3大疾患とともに、ガイア動物病院の松田唯院長に聞きました。


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■「ペットの病気のサインに気が付くことができるのは飼い主だけ」


「動物は話すことができません。獣医師も病院にいらしていただかないと、何もすることができません。動物の病気のサインに気がつく事ができるのは、飼い主さんだけです。また、獣医は動物の診察をするものですが、同時に飼い主さんが動物の状態をどう思っているのかを参考にしながら病気を診断していきます。ときには、飼い主さんの話だけでほぼ診断できてしまうこともあるほどです。それほど、動物と一緒に生活している方の意識は大事です」


 ペットの病気の早期発見には、何よりも「飼い主さんの意識が大事」と指摘する松田院長。その上で、下記のような症状が見られたら受診するよう呼び掛けています。


▼早めに受診したい症状

【便】やわらかい、水っぽい、下痢が長い期間続いている、出にくい、便の時に奇声を上げる、床にお尻をこすり付ける。

【尿】色が濃い・薄い、臭いがきつくなった、臭い、血が混ざる、出にくい、漏れる。

【元気】ぼんやりしている、呼んでも動きたくなさそう、反応が悪い。

【食欲】いつもの半分以下、新しいご飯に反応しない。

【目】目やにが膿っぽい、涙の量が多い、充血している。

【嘔吐】しょっちゅう吐く、異物が混ざっている、水を一気に飲んで吐くを繰り返す。

【呼吸】咳やくしゃみをする、息が速い・遅い繰り返す。

【歩き方】お尻を振るように歩く、地面にあまり着かない足がある、引きずっている。


▼こんな症状は要注意!すぐに病院へ

・食餌は食べているが、痩せてきた。

・食欲、元気が無く、ぐったりしている。

・舌の色がおかしい。

・落ち着いている時でも呼吸が荒い、回数が多い。

・腹部が張っている、膨らんでいる。

・少しの運動ですぐに座り込んでしまう、息が荒くなってしまう。

・イビキがひどい。

・口臭がひどい、よだれが多い、歯石で歯が汚れている。

・頭を振る、耳を痒がっている、耳から臭いがする。

・大きさにかかわらず、しこりがある。

・高いところから落ちた、交通事故に遭った。

・お尻を痒がる、しきりに床に擦り付けている。

・おしっこの回数が多い、尿が出ていない、または少ないようだ。


■「動物の病気は人に比べて進行が早い。半年に1回は健康診断を」


 犬猫の代表的な疾患と症状について学んでおくことも、早期発見・治療につながると言います。


▼犬猫の3大疾患

・心臓病

心臓の働きが低下し、血液の循環が悪くなる病気。症状としては、咳や呼吸困難、食欲不振、体重減少、腹水など。かかりやすい犬種は、ポメラニアンやマルチーズ、キャバリア、猫種では、メインクーンやラグドールなどの大型種、ペルシャやヒマラヤンなどが挙げられます。


・腎臓病

腎臓の機能が低下し、老廃物や水分の排出がうまくできなくなる病気。症状としては、多飲多尿、食欲不振、嘔吐や下痢、貧血など。腎臓病にかかりやすい犬種は、尿道に結石が詰まりやすいオスの犬や6歳以上の高齢犬、高齢猫などが挙げられます。


・悪性腫瘍(がん)

細胞の異常な増殖によってできる悪性のしこりです。症状としては、しこりや腫れ物の発見、体重減少、食欲不振、出血や膿みなど。悪性腫瘍にかかりやすい犬種は、ゴールデンレトリーバーやパグ、ラブラドールレトリバーなど、猫は種類による差はありません。


「動物のサインに気がつくためには、日頃から一緒に遊んであげ、触ってスキンシップをとることが1番の近道のように思います。時には口の中や、ひっくり返して脇やお腹を触ってあげてみてください。毛が薄くなっていたり、皮膚が赤くなっていたり、できものができていたり、触ると嫌がるところがあったり…いずれも自宅で気付くことができるはずです。もちろん、触っただけではわからないこともたくさんあります。『最近、何をするにもゆっくりになった。歳かもしれない』と思っていたものが甲状腺というホルモンを作る臓器の病気だったり、『お水をよく飲むけど、夏だからかな』と思っていたものが腎臓病だったりという話はよくあることです。


 そういったものは健康診断で調べることができます。動物の病気は人に比べて進行が早いので、半年に1回は受けていただくことをお勧めしたいです。飼い主さんの意識を少し変えるだけで、半年・1年と言わずに2年、3年長く一緒にいることができるかもしれません。普段から全く動物を見れていなくても、怒ったりしませんのでいつでも相談に来て欲しいものです」


記事監修/松田唯(まつだゆい)

ガイア動物病院 院長。北里大学獣医畜産学部卒業後、千葉県内と東京都内の動物病院で勤務。2019年7月、ガイア動物病院(東京都杉並区)開設、院長となる。大学時代は医療の専門用語が苦手だったこともあり、治療法や薬について分かりやすく説明し、治療法のメリット・デメリットを理解して飼い主様が選択できる診療を心掛けるようにしている。

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