「息子の体調が悪くなったのはあなたの娘のせい」ママ友からの苦情、捻じ曲げられた事実に違和感
クラスごとに存在するママ友のメッセージグループ。子の学校生活に関わるやりとりがあるからと加入するが、時に噂話や悪口にまでヒートアップすることも。子どものちょっとした行動がネタとなり、本来の意図とは違うかたちで拡散されていく。集まっても噂話の情報交換ばかり…。小学生の子ども2人を持つみえさん(@hisona__)は、そんなママ友たちとのやりとりに翻弄され、娘さんの行動をネタにされてしまった経験が。会話の内容に違和感を感じざるを得なかったという。
【漫画】傷つくのは子どもなのに…娘をネタにして盛り上がるママ友
■ママ友に”憧れ”も現実は…「私だけ蚊帳の外に置かれているよう」
みえさんは幼稚園で仲良くしていたママ友たちのグループメッセージに加入していた。メッセージが送られるのは、子どもたちが寝静まった夜中。みえさんがグループメッセージを開くと「苦情を預かりました」と投稿があった。
内容はみえさんの娘(小1)に対するもので、顔見知りの男の子ママから『雨の中、娘さんが学校から持ち帰るはずだった大量の荷物を息子が持たされた。娘さんに傘を奪われ、雨に濡れ、息子は体調が悪くなった』という苦情だった。みえさんの連絡先を知らないので伝えてほしいと依頼を受けたママ友からの投稿だった。
ママ友のグループメッセージは「わお!苦情?」「下校中にトラブルがあったんだ」「その男の子ってどんな子だっけ?」「うちの小学校じゃなくて、別の学校の子」など、続々とママたちから投稿が続いた。
みえさんは翌朝、娘さんに事実確認することに決めたが、心の中では「わざわざグループメッセージで言うことないのでは」「おもしろがってない?」「男の子も、男の子のママも、とても優しく穏やかなので、たとえ事実でもそんな言い方をする人には見えない」と様々な思いがよぎったという。
ーーママ友のメッセージグループを「めんどくさい」「抜けたい」「付き合い方がわからない」という声もありますが、みえさんは当初どのように感じていましたか?
「ママ友のメッセージグループ、私にとって当初は憧れでした。と言うのも、当時は長男と娘を保育園に預けフルタイムで仕事をしていたためママ友を作る余裕がありませんでした。たまに公園に行くと息子から『ママ!お友達に遊ぼうって連絡して』とお願いされて困ってしまったこともあったからです。仕事を辞め幼稚園に移ったときは、ママ友が作れる!とワクワクしていました」
ーーグループのやりとりでみえさんがもっとも違和感を感じたのはどのようなところですか?
「私には全く分からない話題で盛り上がっているとき、溜まっていくメッセージを見て私は『これに対してどう返事をすればいいんだろう?』『どうしてグループでこの会話をするのかな?』と私だけ蚊帳の外に置かれているようで、少しずつ違和感を抱きました」
ーー一人ひとりと直接話をする時はそこまで悪い印象はなくても、集まると表現がいじわるになったり、ネタにされたりなど、傷つくことが増えるような気がします。ママ友が集まったときの怖さを感じることはありますか?
「送迎後、頻繁に誘われたランチ会です。てっきり自分の子どもの話や幼稚園の話など当たり障りのない話でもするのかと思いきや、その場にいないママ友やその子どものことで盛り上がっていてゾッとしました。噂話の情報交換ばかりでどの話も興味なく、それ以降ランチ会には適当なことを言って断り続けました」
■付き合いを断ると子どもに影響? 「懸念していましたが、そんなことはありません」
みえさんが娘さんに確認すると、男の子が娘さんの荷物を持っていたことは事実だった。男の子が体調をくずしたことを伝えると娘さんは涙を流し、泣きながら登校。その日のうちに謝罪をしたという。
後日、男の子と公園で遊ぶ約束をした娘さん。男の子のママに直接謝ることができるチャンスだと、みえさんも一緒に公園に出掛けることに。あらためて謝罪して話を聞いてみると、事実とは異なる点が見られた。実際は困っている娘さんを助けるため、男の子が進んで荷物を持って、傘も貸してくれていたというのだ。娘さんが悪気なく甘えてしまったことに変わりはないが、ママ友から聞いた話とあまりにもかけ離れているため、みえさんは驚きを隠せなかったという。
ーーお子さんが誤解され、傷つく姿を見るのもつらかったと思います。ママ友から報告をうけて娘さんに事実確認をしたとき、どのような気持ちでしたか?
「信じられない話でしたが、娘が認めた時はとてもショックでした。まだ1年生だったので『いけないことの区別』がつかなかったのかもしれません。それを教えることが親の私の責任であると思いました」
ーーみえさんはママ友たちとの付き合いは必須だと思いますか? 付き合いを完全に断ってしまうことで不利益となること、懸念することはどのようなことが考えられますか?
「結論から申し上げますと、“必須“ではないと思います。子どもが友達と繋がりを求めていれば、最低限のお付き合いは必要になるかもしれません。しかし小学生になれば、自然と自分で気の合う友達を作って勝手に遊んでいます。
なので、初めは付き合いを断ってしまうことで子どもにも影響するのではと懸念していましたが、そんなことはなかったです」
ーーママ友たちとの付き合い方のコツ、攻略方法、みえさんなりに思い至ったことがあればお聞かせください。
「ママ友たちとの付き合い方のコツ!!私が知りたいです(笑)。私なりにしていることは、程よい距離を保って親しき仲にも礼儀ありを心得にしています。そして、いろんな人がいるので…付き合いが浅いママ友のグループには安易に入らない方がいいですね!!」