8割以上の親が「子どもの美容整形」に消極的、肯定派の中には”親自身の容姿コンプレックス”も

2022年09月26日 10時30分

ライフスタイル eltha



「子どもの美容整形」について、親たちの意見は?(写真はイメージ)


 かつては「芸能人がやるもの」「バレたら批判されるもの」と、ネガティブなイメージのあった「美容整形」。だが近年では、SNSやYouTubeなどを通して整形を告白する人が増え、少しずつハードルは下がっている。それだけに、大人のみならず、未成年の子どもが美容整形に興味を持つ機会も増えたようだ。もしも自分の子どもが「美容整形をしたい」と言ったら、親はどうするべきか。また、容姿に悩んだ経験のある親は、整形にも寛容なのか。eltha by ORICON NEWSでは、「子どもの美容整形」について、親への意識調査を実施した。


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■子どもの美容整形、8割以上の親が「受けさせたくない」


 昨今では、芸能人や著名人のみならず、一般のユーザーが美容整形を告白する機会も増えた。自分の容姿に自信が持てなかったり、容姿のせいでいじめなどの苦しい思いをした人が整形をすることで、前向きに人生を歩むことは決して悪いことではないだろう。実際、それらの経験を経て活躍する人たちには、大きな賞賛の声が寄せられている。また、美容大国である韓国がブームとなったことで、「渡韓して手術を受けた」というような事例も増え、整形が“ファッション”の一つのように受け取られることもある。


 だが一方で、多くがSNSやYouTubeを通じて発信されることから、子どもたちの目に触れる機会も多いという点で、懸念も生まれている。ただでさえ、成長とともに自分の容姿が気になってくる年頃だ。「美容整形で可愛くなった」「人生が良い方向に変わった」という事例ばかりを目にすれば、憧れを抱く場合も多いだろう。また、中には親自身が子どもに整形をさせたエピソードを投稿し、議論が巻き起こった事例もあった。知識や考えが未熟な子どもだからこそ、親がしっかり判断してやめさせるべきか。それとも、容姿が元でつらい目に遭うくらいなら、早いうちに“解決”してあげるべきなのか。現代の親たちは、どのように考えているのだろうか。


 eltha by ORICON NEWSでは、20~50代の18歳未満の子どものいる男女919名にアンケートを実施。まず、「自分の子どもが未成年のうちに美容整形手術を受けること」について聞いたところ、「受けさせたくない・どちらかといえば受けさせたいと思わない」が全体の82.2%を占め、「受けさせたい・どちらかといえば受けさせてもよい」は16.2%にとどまった。



 「受けさせたくない・どちらかといえば受けさせたいと思わない」と答えた755名の理由は、「子どもの容姿に問題を感じない」が一番多く55.2%。次いで、「まだ発達段階で何が起こるかわからない」が44.0%、「大人になってから受けても遅くはない」が34.4%、「子どもの体にメスを入れたくない」が34.2%、「まだ子ども自身が手術のことを十分理解して判断できる年齢ではない」が33.8%。容姿に問題を感じないという声とともに、やはり未成年のうちに整形手術をすることに抵抗は大きいようだ。


 否定派の声としては、「大人になると顔も変わるので、未成年のうちは早いと感じる。一度やると癖になり繰り返してしまいそう」(40代女性/栃木県)、「容姿のことで何か言われたとしても、なんとも思わないくらいのメンタル、自己肯定感を育てたい」(30代女性/京都府)、「世間やマスコミ、宣伝に煽られて視野が狭くなり、自分を否定した結果の整形手術には疑問」(50代女性/神奈川県)、「容姿のせいでよほど苦しい思いをするのならば仕方ないが、そうでないのであれば生まれもった容姿のまま生きていってほしい」(50代男性/秋田県)、「自分の稼いだお金で、自己責任でやる分には反対しない」(30代女性/山口県)といったものが。また、親の意志が介入することに「子どもが一重だから二重手術を受けさせるなど親のエゴでしかない。子どもは親の所有物ではない」(40代男性/40代)との意見もあった。


■「容姿で深刻に悩むくらいなら仕方ない」、親自身のコンプレックス重ね合わせる人も


 一方、「受けさせたい・どちらかといえば受けさせてもよい」と答えた149名が選択した理由で一番多かったのが、「今は美容整形に抵抗が少ない(気軽に受けられる)」というもので43.0%。続いて、「子ども自身が容姿に悩んでいる」が25.5%、「親である自分が、自分の容姿コンプレックスで苦労した」が23.5%。また、「どの年代からなら受けてもよいと思うか?」の問いには、未成年のうちでは「高校生から」が28.2%と一番多く、「中学生から」は10.1%、「小学生から」は8.1%にとどまった。


 肯定派の声としては、「容姿の悩みが深刻で、精神的に追い詰められるような程度ならば仕方ないのでは」(50代女性/奈良県)、「韓国などは気軽に受けている。一生コンプレックスを感じて生きるなら後悔ないようにしてほしい」(40代男性/広島県)、「本人が容姿に悩んでいるなら、悩みを解決してあげたい。私自身が自分の容姿大嫌いだから」(40代女性/北海道)など。ほかにも、「プチ整形と言われる経済的にも身体的にも負担が少ない整形なら、未成年のうちでも認めてもよいと思う」(40歳女性/愛知県)、「思春期になると容姿が気になってくるので、努力してダメだったらやってもいいと思っている。小学生のうちはやらせたくない」(20代女性/東京都)と、“条件付き”の肯定もあるようだ。


 「受けさせたい・どちらかといえば受けさせてもよい」という人の理由の中には、子ども自身の容姿への悩みだけでなく、「親である自分が、自分の容姿コンプレックスで苦労した」という回答があった。実際、全回答者に「これまで自身の容姿に悩んだ経験があるか」を聞くと、68.8%が「ある」と答えている(「ない/どちらでもない/答えたくない」が31.2%)。「自身の容姿に悩んだ経験がある」と回答した人では、「受けさせたい・どちらかといえば受けさせてもよい」という人が19.0%。「自身の容姿に悩んだ経験がない/どちらでもない/答えたくない」人では「受けさせたい・どちらかといえば受けさせてもよい」という人は10.1%。8.9ポイントの差があった。若干ではあるが、親自身が容姿に悩んだ経験があるほうが、自分の子どもへの美容整形をポジティブに考える傾向があるようだ。



 男女比でみると、「受けさせたい・どちらかといえば受けさせてもよい」と答えた男性は17.3%、女性は15.7%。世代比でみると、20~30代が21.2%、40代が15.2%、50代が11.2%と、若年層ほど「受けさせたい・どちらかといえば受けさせてもよい」と答える人が多かった。


 また、美容整形への是非の回答者(答えたくない以外の人)904名に「子どもが未成年のうちに美容整形手術を受ける場合、どの手術なら受けてもよいと思うか」を聞いたところ、「アザやホクロの除去」が約半数の46.5%、「ワキ汗・ワキガ改善」が36.7%、「二重まぶた形成」が23.7%に。逆に、「目を大きくする」は5.5%、「鼻や輪郭の形成」は2.3%に。顔の造形を変えるような手術を挙げる人は少数だった。


 以前よりはハードルの低くなった美容整形だが、自分の子どもに受けさせるとなるとまた別の問題。やはり、抵抗を感じる親は多いようだ。とはいえ、とくに思春期の頃は容姿について悩んだり、コンプレックスを抱えてしまったりする子どもがいるのも確か。肯定派の親でも、「基本的には本人の気持ち次第で応援したいとは思っていましたが、やはり複雑です」(30代女性/埼玉県)とあるように、悩ましい問題だ。もし、自分の子どもがこうした美容整形に興味を持ったならば、親としてはどうすべきか。家族でしっかりと相談することはもちろんだが、親として何かしらの答えを用意しておくべきかもしれない。


【調査概要】

調査対象:OMR会員 男女20~50代

サンプル数:本調査対象 18歳未満の子どもがいる人 919名

調査期間:2022年4月26日(火)~5月2日(月)

調査手法:インターネット調査

調査機関:オリコン・モニターリサーチ(https://omr.oricon.co.jp/)

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2022年09月26日 10時30分

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