セントバーナードが電車のように...“チューチューイッヌトレイン”に反響「念入りに確認しているようです」

　まるで電車のように連結して並ぶ3匹の犬。小型犬と2匹のセントバーナードが縦一列に並ぶその姿が、「チューチューイッヌトレイン」というタイトルでTwitterに投稿されて話題を集めた。投稿者は2匹のセントバーナードの飼い主であるキシイーヌさん（@kishidog）。北海道・札幌でドッグカフェを運営しており、その店の看板犬がセントバーナードのデイジーちゃん（母）とドーンくん（息子）なのだとか。なぜあのような形で3匹のワンちゃんたちが並ぶことになったのか…？飼い主さんに話を聞いた。

【画像】チューチューイッヌトレインの全貌

■ワンちゃんが“確認行為”をしているうちに…「イッヌトレイン」ができあがった背景

　「可愛い」「ときめきをはこぶもふ」などと反響を集めた「チューチューイッヌトレイン」の投稿。まず白い小型犬の匂いをデイジーちゃんが嗅ぎ始め、その最中にドーンくんがデイジーちゃんの匂いを嗅ぎ始めたことで、縦一列に並ぶ電車のような状態になったという。

　犬がお互いのお尻の匂いを嗅ぐのは、犬同士があいさつをしているという見方もある。実際にデイジーちゃんやドーンくんも、ドッグカフェにやって来るワンちゃんに対してよく見せる行動だとか。

「うちの犬に限らず、ほとんどの犬がよくやる行為です。『犬のあいさつだ』と言う人もたしかにいますが、実際は“確認行為”です。人間は相手の顔を見たり声を聞いたりして、それが誰なのか、今どういう心理状態なのかを確認したり、想像したりしていますが、犬は目や耳で確認することに加えて、鼻を使ってさらに念入りに確認しているようです」

■犬の世界ならではの振る舞い、お尻をかいで「今日もお元気そうですね」

　ドッグランに複数のワンちゃんが同時に入場したときなどには、「イッヌトレイン」を見かけることも多いのだそう。今回先頭になった白い小型犬は、デイジーちゃんよりも2歳年上で、デイジーちゃんが生まれる前から何度もドッグランに通っているお客さんだという。

「デイジーがコロコロの赤ちゃんだった頃からお互いによく知っている仲です。しかし、一緒に楽しく遊ぶといった関係性ではなく、顔見知り同士がただ普通に一緒にドッグランにいるだけという感じ。『わぁい、一緒に遊ぼう！』という感じではなく、『あ、毎度さまです。今日もお元気そうですね』といった感じですね（笑）」

　ドッグカフェで看板犬として活躍するデイジーちゃんとドーンくんだが、最近は客席でもお客さんに背中を向けて相席するようになり、好評を得ているという。ただ、ほかのワンちゃんとの交流には十分に注意を払っている。

「犬同士は相性があり、性格が合わない犬もいます。当店の看板犬とはいえ、どんな犬とも仲良くなれるわけではありません。犬の心の負担にならないよう、仲良しであることを飼い主が強要しないようにしています。今後もセント・バーナードらしい優しい性格を曲げてしまうことなく、ありのままに育つように配慮していきたいです」