「痛恨の設計ミス!?」ぎゅうぎゅうの子ツバメに大反響、親鳥の誤算か...「まだまだ巣立ちをしないぞという強い意志」
春の風物詩でもあるツバメの巣作り。人家や母屋など、屋根のある人工物に巣を作り、エサを待ち寄り添うヒナたちの愛らしい姿が目を惹く。野鳥を主に撮影し、Twitterに投稿しているちびこさんが撮影した「せまっ! 親鳥 痛恨の設計ミス」の投稿。巣から落ちそうなくらいぎゅうぎゅうに並んだ子ツバメの写真には、12万のいいねが。春の訪れを感じる一枚を写したちびこさんに話を聞いた。
【写真】ぎゅうぎゅうに身を寄せる中に「腹が減った!」と大きな口を開けるワガママ子ツバメ
■子ツバメの強い意思感じた目「まだまだ巣立ちしないぞ」
――大きな反響となった「設計ミス」の写真ですが、撮影時の状況をお聞かせください。
【ちびこさん】写真は滋賀県の某道の駅で撮影しました。ツバメがたくさん巣を作る道の駅と知っていたので、その様子を見に行きました。
――巣から落ちてしまうのでは…と心配になるほど窮屈そうに見えますが、子ツバメたちはどんな様子でしたか?
【ちびこさん】まるまる大きく育った子ツバメが行儀よく並び、じっと固まっていて、ときどき来る親鳥にエサをねだっていました。大きさ的にはもう巣立ちの時期だと思うのですが、「まだまだ巣立ちをしないで親からエサをもらうぞ」という子ツバメの強い意志を感じました。
――同じように設計ミスをしている親ツバメの報告もコメント欄にありました。いいねも多くついていましたね。
【ちびこさん】この写真の光景自体は珍しいものではないので、ちょっとびっくりしています。返信で見せていただいたツバメの写真に癒されています。
■野鳥の表情を切り取り「出会いの記録を残したい」
――ちびこさんが野鳥を撮り始めたきっかけは?
【ちびこさん】もともと動物が好きなのですが、以前、野鳥を見るイベントになんとなく参加して、山の中で「ヤマガラ」という鳥を見ました。その後、同じ鳥を偶然近所の公園で目撃し、わざわざ山の中に行かなくてもスズメやカラスじゃない鳥に出会えることにびっくりしたことがバードウォッチングを始めたきっかけです。写真は野鳥との出会いの記録を残したい、という思いから撮り始めました。
――自然のままの様子を撮影するのは難しさもあると思います。野鳥の撮影時に気を付けていることがあれば教えてください。
【ちびこさん】撮影する際は野鳥にプレッシャーを与えないよう配慮しながらこっそり行動します。道端にしゃがみこんだりしているので知り合いには見られたくありません。
――ズバリ、野鳥の魅力とは?
【ちびこさん】野鳥にも様々な表情があります。木の実をくちばしで取ったとき嬉しそうであったり、その木の実を落としてしまったとき残念そうであったり、そんな表情を見せてくれることが野鳥の魅力のひとつだと思います。
――活動のモチベーションはどんなところにありますか?
【ちびこさん】単純ですが「野鳥が可愛い」これだけです。
――今後、とらえたい野鳥の姿があれば教えてください。
【ちびこさん】珍しい野鳥に出会えることはもちろん嬉しいのですが、身近な野鳥の何気ない姿が好きです。今、固定ツイートにしているスズメの写真は、雨宿りをしている様子なのですが、その写真のように、よくある光景だけどクスッと笑えるような、ほっこりするような野鳥の姿を写真に収めたいです。