愛猫乗せる“小さな運転手”に反響「速度、乗客、運転手...すべてが癒しなことってあるんだ」
生まれたときから猫のエルモ・みみりんと一緒に生活してきた1歳の息子さん。機関車のおもちゃに乗るのが大好きで、常連客はもちろん猫さんたち。時々後ろを振り返り、しっかり乗客の猫さんの安全を確認しながら運転する男の子の姿に「名コンビ」「優良運転手さん」「付き合ってるねこくんの優しさ」などのコメントが寄せられ、動画再生数は200万回を超えた。猫さんとともに生活してきた中で、息子さんに与えた影響とは。お母さんに聞いた。
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■息子のいたずらにも付き合ってくれる猫さん、“気まぐれ”猫さんから思いやりを学ぶ息子さん
――息子さんと猫が一緒に機関車のおもちゃに乗っていることはよくあるのでしょうか。
【母】息子がトーマスで遊んでいると猫たちも寄ってきて一緒に乗ることが多いです。時に猫たちが先に乗っていることもありますが、だいたい猫たちのほうが先に飽きてしまうので、最後は息子が一人で乗っています。
――SNS上では動画の再生数が200万回を超え、大きな反響でしたね。
【母】「可愛い」「癒された」などのコメントをたくさんいただき、嬉しかったです。先輩ママさんたちから「子どもがこれぐらいだった頃が懐かしい」「もう一度子育てしたくなった」などのコメントを頂いた時は、夜泣きやイヤイヤ期で大変な時もありますが、今しかない貴重な瞬間を大切にしようと改めて思い、励まされました。
――息子さん、猫さんたちのそれぞれの性格を教えてください。
【母】息子(ヒト)は比較的おっとりしていて慎重派です。エルモ(ネコ)はおおらかで優しい性格で、みみりん(ネコ)は 人懐っこくて甘えんぼうです。
――猫を飼い始めたきっかけは何ですか。
【母】私の実家でラグドールの子猫を飼い始めたことがきっかけでした。私も主人も動物が大好きだったので、実家の子猫の可愛さに魅了され、すぐにペットショップを訪れエルモと出会いました。
――息子さんと猫さんたちは、出会ってすぐに打ち解けたのでしょうか。
【母】産後、里帰りしていた私の実家に主人がエルモとみみりんを連れて会いに来てくれたのですが、初めは2匹とも不思議そうに息子の匂いをくんくんと嗅いでいました。エルモはすぐに慣れてその日のうちから息子に寄り添っていましたが、みみりんは自分より大きな息子の存在が怖かったようで、しばらく近づきませんでした(笑)。
――今ではすっかり仲良しな様子ですよね。
【母】一緒に遊んだり、お昼寝をしたりして過ごしています。エルモのお昼寝中に息子がいたずらをして、エルモのお腹の上におもちゃを並べたり、おでこにシールを貼ったりしていることもあるのですが、怒ったり嫌がったりすることなく付き合ってくれています。外で水や砂遊びをする時も、ご飯の時やお昼寝の時も猫たちが一緒について回っています。たまにお風呂の中にまでついてくることもあります。
――猫さんたちの存在が、息子さんの性格や人間性にも大きく影響しそうですね。
【母】息子が猫たちにご飯やおやつをあげたり、ねこじゃらしで遊んだりと、お世話のお手伝いをしてくれることで、相手を思いやる優しい心が育っていると思います。また、猫たちは気まぐれなので自分の思い通りに動いてくれないこともありますが、そんなやり取りからも自分と他者の関係を学んでいるのではないかと思います。そして「頭を優しく撫でると目を細めて気持ち良さそうにするから、もっと撫でてあげよう」「強く叩くと驚いて逃げてしまうから叩いてはいけないんだ」など、言葉を話せない猫の仕草をよく観察して、1歳にして気持ちを汲み取る力も少しずつ身についてきているように感じます。
■風船に手が届かず泣いている息子に猫さんが風船を取ってあげていたことも…「お互いに大切な家族の一員」
――ペットと子どもが一緒に生活することに対して不安視する声も多くあるかと思いますが、気を付けていることがあれば教えてください。
【母】一番大切なのは当たり前ですが、子どもの安全を守ることだと思います。猫たちの爪は常に短く切り、抜け毛の季節は部屋を清潔に保つためにトリミングをしています。猫用のトイレも玄関に置き、子どもが触らないように柵をしています。普段いくら大人しくても、動物相手ですので目を離した隙に事故が起こらないよう、寝室には猫を入れないように徹底しています。ペットがいるとどうしても毎日の掃除は欠かせませんし、気をつけることも多いですが、それ以上に私たち夫婦や子どもに与えてくれる良い影響の方が大きいので苦にはなりません。
――時には、猫さんたちが本当に兄弟や家族のように息子さんのお世話や子守をしてくれるひと時もあるのでしょうか。
【母】息子がまだ赤ちゃんだった頃、訳も分からずエルモのことをバシバシ蹴ったり、ヒゲを引っ張ったりしていたのですが、それでも息子のそばを離れず寄り添っていたエルモの姿がとても印象的でした。風船に手が届かず泣いている息子にエルモが風船を取ってあげていたこともありました。エルモは息子の成長だけでなく、私の初めての育児も常にそばで見守ってきてくれました。
――お互いにとって、かけがえのない存在なのですね。
【母】そうですね。親友であり、兄弟でもあり、お互いに大切な存在なのだと思います。何をするにも一緒なので「相棒」という言葉がふさわしいかもしれません。息子にとっては特に、生まれた時からずっと一緒に過ごしてきたので、大切な家族の一員なのではないでしょうか。パパとママがいて、エルモとみみりんがいる。それが息子にとって当たり前の存在なのだと思います。子育てに必死であっという間に過ぎ去っていく毎日ですが、どんどん大きくなる我が子の今しかない貴重な時期を楽しみながら、猫たちとともに日々成長していく息子の姿を見守っていけたらと思います。