ハマる女性が続出! 『離婚しようよ』で錦戸亮が演じる“色気ダダ漏れ男”の危険な沼要素

2023年07月21日 17時10分

エンタメ マイナビウーマン

※このコラムは『離婚しようよ』のネタバレを含んでいます。

ハマるとヤバいって分かってるけど惹かれてしまう。そんな危険な男を具現化した様な加納恭二さん、見ました?

Netflixシリーズ『離婚しようよ』で錦戸亮さんが演じている通称“色気ダダ漏れ男”なわけですが、本当に、顔がいいって重罪ですよね。いきなりのキスも、ポエミーな宣言も、なぜか心をキュンとつかまれちゃう。

今回は過去に、恭二にそっくりなイケメンでロン毛のスロプロ(スロットのプロ)をはじめ、無職ラッパーや売れないバンドマンにハマってきた私が、入れ込むとヤバい危険な男たちの沼要素を解説していきます!

■沼要素1:マイナスからスタートする恋

『離婚しようよ』で、加納恭二は「ぶつかりおじさん」として最悪のファーストコンタクトを取ってきました。実は、女性はマイナスから始まる恋ほど、沼りやすいんです。

私が沼ったことのある無職のラッパーの彼も「お姉さんキスして」とスミノフ片手にぶつかってきたのが始まりでした。ラップバトルに負けて泥酔していた彼を自宅に送り届けたその日が私の誕生日だったせいで、運命の出会いと勘違いしてうっかり恋がスタート。

「え? なにこいつ」って感じなんですけど、第一印象が悪ければ、マイナスが0になっても「いいやつかも」と思ってしまい、評価がバグる悲しい法則があるんです。

■沼要素2:連絡先は自分から聞かない

印象深い出会いをした彼のことは、なんとなく気になってしまいます。『離婚しようよ』のゆいちゃんも、パチンコ屋で彼を探していましたよね。

私も、最悪の出会いをした彼がいるかなとクラブに通うようになったので彼女の気持ちがよく分かります。「縁があれば、また会えるはず」と、浮かれポンチのロマンチックな気持ちで出かけ、見つけてしまうわけです。正直、生息地域(パチ屋とかクラブとか飲み屋)が分かっていれば高確率で会えます。

で、会ったとしても、こっちのドキドキなんてどこ吹く風。恭二もサラッと「俺の女神」なんて調子のいい言葉を吐いて、台打ってるだけなんですよね。ご飯は誘うくせに、連絡先は聞いてこない。

結果、もどかしくなって、自分から聞いたり、連絡先を渡したりしてしまう。適度にモテてきた女子ほど屈辱的な気持ちを味わい、沼ってしまうのです。

■沼要素3:私の知らない世界を持っている

自分の知らない世界を持っている男性は、女性にとって魅力的に見えます。例え、パチスロでも。恭二も、爆音の中、キラキラの演出に瞳を輝かせながら、自信満々な笑みを浮かべ台に向かってるだけなんですけどかっこよく見えましたよね。

大志ママも、キスされたゆいちゃんも、彼の真剣なマジ顔×スキンシップの魔法のせいで、しっかりフィーバー決まって沼っていました。

私の家に一時期住んでいたスロプロニートも、「働いたお金」と親にうそをつきながら実家にお金を入れ、数年間スロットを打って暮らしていたんです。

冷静になれば全然尊敬できないけれど、どれだけ飲んでも、朝狙った台を取るために早起きして出かけていく姿をちょっとだけ尊敬していました。ただ、朝パチ屋に並ぶために私の部屋のゴザを勝手に持っていったことは、今も許していません。

■沼要素4:根拠のない自信を持っている

恭二は、“生きてるのに死んでるみたいな人”だと揶揄されていましたが自信があり、堂々としてましたよね。

持ってるのは半端な学歴、うそかほんとか分からない武勇伝なのに、チラッとそのカードを見せてきます。恭二のカードは「東大中退・アーティスト」でした。

私の周りの沼らせる男たちも、半端にキラキラした手札を持っています。みんなが働いている時にスロットで何十万も稼ぐ俺。バーテンだけど医学部に後1点で落ちた地頭はいい俺。工場で働いてるけど夜はステージの上で誰よりも注目される俺。もうすぐバンドでメジャーデビューが決まりそうな俺。

突拍子もない夢や何の役にも立たない自慢でも、自信ある彼の態度に「すごいかも」と同調してしまい、沼ってしまうのです。

■沼要素5:女の扱いに慣れている

女を沼らせる男は、その場の雰囲気や酒の勢いでカジュアルに手をつないだりキスしたりしてくるのがデフォルトで、なんならベッドインまでの流れが早いのも特徴です。

さすがに恭二のパチ屋でのキスは私もひっくり返りましたが、意外性と顔の良さが違和感を消し、むしろドキドキさせられてしまいました。反則すぎる。

私も、ラップバトルに出る彼が試合前に耳元で言う「勝ったらキスして」は、きっと誰にでも言っていると分かっていても、ドキドキしながら応援していました。

彼らは、お金も手間もかからない必勝パターンをいくつか持っていることが多く、たいてい最終的には女の家に転がり込みます。家に彼のパジャマや歯ブラシを常備する様になると、末期ですよ!

■沼要素6:秘密主義

男に沼る要因のひとつに「夢の共有」「秘密の暴露」があります。普段は人に話さない夢や、秘密を打ち明けられると、女は弱いんです。

恭二も「アーティストという理解されない夢・不能」という秘密のコンボ技をキメてきましたよね。しょうもないのに「理解者になりたい」から受け入れようと頑張ってしまい、結果沼る。

私にも、過去にバンドをやってる彼の意味不明な自作の曲を何度も聴いて理解しようと思って気が狂いそうになったり、美容学校に通っている彼の尖ったファッションを崇めたりした時期があります。

「この人を理解して、そばで支えてあげられるのは私だけだ」そんな思い込みが生まれた瞬間=自分から恋の底なし沼にダイブした瞬間です。

■沼要素7:土足で入ってくるのに自分の領域には踏み込ませない

こっちの懐にはするりと入ってくるくせに、女の気持ちには敏感で距離の取り方が絶妙、自分の守りが堅いのも沼らせ男子の特徴です。

恭二も「俺の時間全部あげるとは言ってない。離婚してくれとも言ってない」とか、ふんわりポジションをとる無責任自己防衛派でしたよね。

恭二は不能でしたが、実際の危険な沼男は合体しても、彼氏並みの図々しさをもちながら付き合うという決定打をなかなか打ちません。もしくは、簡単に付き合うけど、本名を教えてくれないとか責任の所在がクソ軽いかのどちらかです。

決めたのはそっちでしょうというスタンスで、絶妙に甘えてくる。私も「最後に帰るのは君んちだから」というスタンスの無職のラッパーにハマり、彼女でもないのにクラブハウス帰りの送迎係を喜んで引き受けていました。

都合の良い時しか連絡してこないので、おあずけを食らったように彼を待ち、ずぶずぶ沼にハマって、簡単に戻れないところまでいってしまうのです。

■あんなに沼った男なのに現実が近づいてくると恋は終わりがち

危険な男に沼ると恋は長引きますが、意外なところで恋は冷めます。例えば、結婚、就職、妊娠・出産、同棲などの現実的な出来事。

恭二とゆいも「ゆいが産む子は誰の子でも俺の子」ポエム発言から歯車が狂いだしました。「私がいなきゃダメ」そんな思い込みで展開してきた物語ですが、「こいつとで、本当に大丈夫?」という疑問が生まれた瞬間、無理だと気づいてしまうのです。

あんなに「私が支えてあげなきゃ」と惹かれた危険な男たちですが、たいてい瞬く間に次の寄生先を見つけるか、自分の道を彼らなりに走っていきます。恭二も、しっかり自分の道を進んでいました。

うちに寄生していたスロプロニートも、自分の店を持ち、有名作家を「マンション買ってあげる」と言わせるくらい沼らせながら、元気にやっています。

一緒にならなくてもそれぞれのハッピーエンドがちゃんと用意されているんです。あなたも、もし恋が冷めそうになったら、沼からさっさと這い出して幸せになってくださいね!

(文:さかもとみき、イラスト:タテノカズヒロ)

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2023年07月21日 17時10分

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