愉快なだけじゃない。私が「ゴールデンボンバー」を推す理由

2020年04月18日 11時10分

エンタメ マイナビウーマン

初めて「エアバンド」という単語を聞いた時の衝撃をよく覚えている。

動画の中でド派手な髪色と真っ黒な目元の4人組がリズミカルに飛び跳ねる様を見て浮かんだのは、少しの好奇心と、それを大いに上回る困惑だったーー。

■希代のビジュアル系エアバンド、茶の間に猛然と現る

きっかけは弟だった。時は2012年の歳末、かの紅白歌合戦に初選出されたヤバいバンドがあると紹介された動画。

正直、最初は鼻で笑った。だって斬新すぎる。その手に楽器を持っていながら、音を出さないどころか弾く素振りすら適当で、4人ともそれが当然のように、いい笑顔で踊っている。

そして見ているうちに気付いてしまう。ギターソロで始まる奇怪なパフォーマンスも、飛び跳ねるようなダンスも、パワフルな歌声も、全てが全力であることに。

全力でふざけながらも真っ直ぐ音楽を届ける様に、自然と引き付けられた。

これが私と、愛すべき推しーーゴールデンボンバーの出会いである。

■ファンだと明かすのに勇気が必要だったあの頃

「えっ、どこがいいの?」「一発屋でしょ(笑)」「あれってさぁ、歌も口パク?」

新卒ほやほやの頃、社内報の自己紹介欄にうっかり「趣味:ライブ鑑賞」と書いてしまったばかりに誰のライブに行くのか大勢の前で上司に聞かれてしまい、口ごもりながら正直に答えたことが懐かしい。好感度を狙って「aikoです」とかうそをつかなかった自分を褒めてあげたい。

彼らがはやり出した頃、そして私が新参だった頃は、「ゴールデンボンバーが好き」と言うとまあまあいじられたのを思い出す。

確かに彼らを取り上げるテレビ番組では、いかにもイロモノですといった風貌や「楽器は弾けませーん、練習もしませーん」といったゆるいキャラクターがクローズアップされていたし、好感を持たない人がいても仕方なかったのかもしれない。

しかしファンは知っている。破茶滅茶なパフォーマンスの向こう側、その奥で待ち構えるトラップを。

■抜群の共感性ーーゴールデンボンバーが贈るバラードの世界

パフォーマンスがメインな音楽番組でのイメージから、出オチとも言われるようなネタ曲ばかりと思われがちなゴールデンボンバーだが、その実かなり曲のレパートリーが多い。

その中で私が特に推したい要素は、世間一般の彼らのおちゃらけたイメージとは離れた“バラード曲”にある。

もしも日々の生活にちょっぴり疲れてしまった人がいたら、『ドンマイ』や『らふぃおら』という曲を聴いてみてほしい。

頑張れよと鼓舞するでもなく、負けるなよと励ますでもなく、ただ、「苦しいよね、分かるよ。僕も同じだよ」と寄り添う。素朴で飾らない歌詞はストレートに心へと響き、社会の荒波を生きる上で降り積もる小さな痛みや傷痕をそっと癒やしてくれる。

これこそ巧妙なトラップだと私は思うのだ。しかも狙ってやっているわけではないからさらにしんどい。

あんな破天荒なイメージばかりが先行するドタバタ系エアバンドが、その裏側でこんなに優しく繊細な曲を歌うの? そんなギャップ、惚れ落ちるしかないじゃないか!

■誰が欠けても成り立たない絶妙なバランス

では、そんな魅力的なバラードは誰によって生み出されているかというと、答えは簡単。バンドの始祖であり中心であるVo-karu:鬼龍院翔だ。

彼はほぼ全てのゴールデンボンバーの楽曲を作詞・作曲し、編曲にも携わっている。プロモーションもPV案もギターソロ案も、何から何までこの人がいないと始まらない。ちなみに私が心臓を捧げている最推しである。

じゃあその他3人は何もしていないのかというと、そうではない。実はライブで大活躍している。

Gita-:喜矢武様(通称・キャン様)は手先が器用で、ギターソロで登場するダンボールアートは彼の手作りだし、Be-su:歌広場さんは振り付けや煽りが抜群にうまい。Doramu:樽美酒さんに至っては美しすぎる裸体一つで会場のボルテージを最高までブチ上げる。

バラードパートこそ所在なさげにちんまり立っている3人だが、鬼龍院さんが作り上げる音楽の世界をファンに届けるための大事なピースとなっているのだ。

■「嫌なことがあったらまたここで会おうよ」

今や不動の大人気エアバンドとして芸能界で確固たる地位を確立しつつある彼ら。最近では周りに「ゴールデンボンバーが好き」と伝えると「いいね! ライブとか楽しそう!」と言われることがめっきり増えた。

ライブ初心者でもーー何ならゴールデンボンバーのファンじゃなくても、会場に来てくれた全ての人間をきっちり楽しませてやるぜ! という気概に溢れた、ウェルカムムード全開のライブ構成なので、気になる方はぜひ一度、気軽に足を運んでみてほしい。

楽しい時は心底明るく賑やかに、悲しい時は優しく密やかに寄り添ってくれる彼らの音楽は、きっとこの先いつまでも、私の救いである。

嫌になっちゃうことが多い世の中でも、ライブ会場で眩しいほどの彼らのパワーに触れる日を楽しみに、私は今日も生きている。

ゴールデンボンバー初心者向け・おすすめ3曲

・推しへの愛がしんどい全ての人へ『かまってちょうだい』

https://youtu.be/vOmQxUIta5Q

・優しい大人の子守唄『ドンマイ』

https://youtu.be/sYibWBtKcV0

・温かな言葉と愛が滲み出る『らふぃおら』

https://youtu.be/_IPU7p8TnaI

(文:琴子、イラスト:谷口菜津子)

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2020年04月18日 11時10分

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