青木裕子、「迷いながらブレながら今日も向き合う」子育て9年目の本音

2023年02月07日 08時00分

エンタメ eltha



「実は寿退社じゃないんです」と結婚秘話についても明かした青木裕子さん。撮影/草刈雅之 (C)oricon ME inc.


『サンデージャポン』でアシスタントを務めるなど、元TBSアナウンサーとして活動した青木裕子。2012年末に退社後、翌年春にはナインティナインの矢部浩之と結婚、現在は8歳と7歳の息子を持つ。2人の子どもの小学校受験や、女性誌で子育てをテーマに連載を持つなど教育熱心な一面を見せる一方、「子育ては常に悩み続けている」と吐露する。これまでの子育てを振り返りつつ、自身の教育論や子育ての醍醐味を語ってもらった。


■「ほっといても育つ? 育たないんです(笑)」育児の理想と現実


――これまでのインタビューで「一番の適職は子育てだと思う」と明かされていますが、TBSアナウンサーとして働かれていた時代から、母親願望は強かったのでしょうか?


【青木裕子】 仕事をずっとバリバリこなしていくというよりは、どこかで一線を引いて家庭を持ちたい、子どもも持てたらいいな、と思っていました。大学生の時に保育園でアルバイトをしたり、私自身11歳下の妹がいたのでよく面倒を見たりと、幼い子と触れ合う機会が多い環境にいたので、いつか母親になること、子育てすることは自分の中ですごく自然にイメージできていました。


【写真】海も山も、息子さんたちと全力でアウトドアを楽しむ青木裕子


――現在、お子様は8歳と7歳(2023年2月時点)。長男くんはサッカー少年、次男くんは空手少年とのことですが、これまでの子育てを振り返っていかがですか?


【青木裕子】 正直、独身時代に思い描いていた母親像と、実際の子育ては180度違いましたね。生まれる前は「好きなことをやらせてのびのび育てたい」とフワッとした理想がありました。今思うと考えが甘かったですね(笑)。


育児ではよく“ほっといても子どもは育つ”と言われますが、子どもは産まれた瞬間から、将来の夢を持っているわけでもないし、何をしたいか自分から発信することもない。ほっておくだけではいけないなと(笑)。だからこそ親が、子どもの視野が広がるよう導いてあげないといけない。これまでの9年近い子育てでは、息子たちが好きなことを見つけられるように選択肢を与えつつ、その中で何を体験させてあげるべきなのか、頭を悩ませる連続でした。


今でも、迷いながらブレながらそれでも“きちんと子どもに向き合うこと”をモットーに毎日を慌ただしく過ごしています。子育ては些細なことで悩みますし不安になるけれど、こんなに楽しいことはないですね。


――子どもの視野を広げていくために、どのような教育をされてきましたか?


【青木裕子】 とにかく実体験をたくさん積ませてきました。例えば、畑で野菜を作ってみたり、キャンプに行ってテントを組み立ててみたり、海で釣りをしたりと、自然と触れ合える体験をさせてきました。


――昨年はご家族で富士登山に行かれたとか。「家族での挑戦に前向きに参加してくれるのも夫の良いところかもしれない」と明かされていましたね。


【青木裕子】 そうですね(笑)。便利な世の中なのに、わざわざ山やキャンプに出かけて不便を求めにいくなんて“富豪の遊び”だと思われるかもしれませんが、親が動かないと子どもが経験できない事はたくさんある。キャッチボール1つにしても、当然相手がいないとできないですし、今はボールを使える公園も少ない。子どもが自由に外で遊べないのは可哀想ですし、今の時代だからこそ幼少期のうちに経験させておくべきことは何か考えてきました。


■実体験を大切にした幼少期から一転、今の悩みは“辞めさせること”


――息子さんたちはピアノや造形教室、サッカー、体操といった習い事や小学校受験などを経験されているそうですが、これらは子どものために役立ったと実感されますか?


【青木裕子】 それが今でもわからず、この先も答えが分かる日がくるんだろうかと思います(笑)。これだけ巷に様々な教育論が溢れ、それぞれの家庭で教育方針が異なる中で、「ウチの子育てが正しかった!」と断言できる事はないと思うんです。ウチが小学校受験をしたからといって、子どものデキがいいかというと全くそうではないですし、仮に彼らが東大に入ったとしても、私の教育のおかげかどうかなんて分からない。


 子育てにゴールも基準もない中で、やり直したいと思う事も山ほどありました。これまでの9年間は、1つ悩みが解決したら、またすぐに別の悩みが生まれての繰り返しで(笑)。だからこそ親が強く意思を持たないとダメだと痛感します。子どもにとって最善の道を考え、手探りながら前に進んでいくしかないんだと。


――悩んでいる間にも子どもは成長していきますものね。


【青木裕子】 そうですね。時にはもう全て放棄したい気持ちにもなりますよ(笑)。でも結局、子どもを産んだのは私たちなので、その責任からは逃れられないわけですよ。つらい時でも「逃げちゃダメだ」と自分を奮い立たせてます。


――今の悩みはなんでしょう?


【青木裕子】 ここ最近の悩みは、「子どもが習い事にのめり込み過ぎたらどうすればいいのか」ということです。もちろん熱中するのはいい事ですが、熱中しすぎることで、睡眠時間が削られたり、精神的に疲弊するのは逆効果だなと。


 幼稚園の時は保育時間が短かったので、とりあえず色んな経験をさせたいという想いが強かったですが、逆に今はセーブをかける事も必要だと感じています。学校生活を第一に考えつつ、それ以外の時間をどのように費やしていくかを考えた時、親として子どもがやりたい事を存分にやらせていいのか、代わりに何かを辞めさせることも伝えるべきなのか、その塩梅が難しいですね。


■過去は人付き合いに苦労も「今では“ママ友”との交流がストレス発散に」


――子育て中の今、息抜きになっていることはありますか?


【青木裕子】 ママ友との交流ですね。もちろん情報交換や相談もしますが、一番はストレス発散が目的です(笑)。時にはお酒を飲みながら、悩みやしんどい事を共有したり、子育ての愚痴を言い合ったりすると、それだけでかなりスッキリします。


――ママ友との付き合いが苦手な方も多いかと思いますが、ママ友との交流が生まれたきっかけを教えてください。


【青木裕子】 もともと私自身、人付き合いが苦手でした。会社員時代はそれで苦労もしました。ただ幼稚園では、親同士が仲良くなって約束を取り付けないと、子ども同士が外で遊ぶ流れにならないんですよね。「おともだちと一緒に遊べないのは寂しいだろうな」という想いから、思い切って第一歩を踏み出しました。


ママ友同士の関係って、学校や職場のように毎日一緒にいなきゃいけないわけでもなく、強制的に関わる必要もないので、いざ関係を始めてみるととても気楽で。時には、他のママさんの意見で気になることや、自分の子育てについて否定されるような事もありますが、それぞれ家庭環境や子どもの性格が違うので当然だと思って受け入れています。むしろバックグラウンドの違う人たちと、子どもがいるという共通項だけでお喋りできるのは刺激的ですね。


――ママ友との付き合いで気を付けていることはありますか?


【青木裕子】 「人の子育てに口出ししない」「必要以上に他の親に頼らない」。この2つは意識しています! 例えば子どもを預かってもらうのを当たり前に思わないとか。人としてのコミュニケーションとして当たり前の事ですが、関係を円滑にするためには程よい距離感が必要だと思っています。


――今は子育てにお忙しい時期かと思いますが、お子さんが成長したらアナウンサー業に復帰するご予定はありますか?


【青木裕子】 TBSを退社したのは、アナウンサー職に一区切りをつけて、自分を見つめ直す時間が欲しいと思ったからなんです。なので、今のところアナウンサーをメインにしての活動は考えていません。会社を辞めて数ヵ月後に結婚したので寿退社と思われる事も多いのですが、辞めることを決めて会社に報告したあとで結婚が決まり、翌年に長男出産と進んだので、自分の中では結局バタバタなまま今に至るというのが本音です(笑)。ようやく今では、子供が小学校に行ってる間に1人の時間も出来てきたので、例えばラジオでお喋りするなど、前職を活かせる機会があればいいなと思います。


――3月にアパレルブランド「any SiS」とコラボした洋服が発売されますが、育児の経験を活かして企画されたそうですね。


【青木裕子】 受験や学校行事の場にふさわしく、かつ日常使いもできるような洋服があればいいなという経験から、今回「any SiS」とのコラボ服をプロデュースさせて頂きました。


おススメは「テーラードワンピース」です。保護者会や入学式などフォーマルな場で着るようなコンサバのスカートは、膝丈のものが多くて普段使いしにくいんですよね。ジャケットとセットのワンピースは、半袖やノースリーブが多く、途中でジャケットが脱げなかったり…。それなら1枚でどんなシーンにも対応できる丈が長く襟の付いたワンピースを作ろうと。色もネイビーを中心にシックに抑え、塾などの教室通いなどでも着れるよう配慮しました。


私自身、小学校受験の時に服装を意識しすぎてしまう時がありました。きっと同じような経験をされ悩まれてしまう方もいると思うんです。そうしたお悩みがコラボ服を通して、少しでも軽減されればいいなと思いました。これまで自分が周りのママさんに助けられてきたように、今後は私がなんらかの形でママさんを応援できればと思っています。


(取材・文/佐藤隼秀)

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