良かれと思ってやっている習慣が太る原因!?瘦せないNGポイント7つ![マーティー流ダイエット特集㉜]
普段から食事に気をつけて運動をしている割に「大して瘦せない」ということはないですか?曖昧な知識でダイエットを始めると、たいてい思うような結果が出せません!そこで、多くのダイエッターたちの指導を行っているMartyさんに、ありがちな瘦せない習慣を教えてもらいました♪
自己流ダイエットは失敗しやすい!
今でこそ、多くの人たちのダイエット指導を行っている私ですが、過去を振り返れば太る習慣だらけでした。自分の中で正しいと思っていた方法が、意外と痩せない盲点だったりします。今回紹介するNGポイントは、私のダイエット教室に参加する生徒さんの中にも多い、勘違いされやすいダイエット方法をピックアップしました。みなさんもぜひチェックしてみてくださいね♪
瘦せない原因はココ!7つのNGポイント
POINT1むくむと思って水を飲まない
太っている人に限って「水をたくさん飲むとむくむから……」と水分の摂取量が少ない傾向にあります。おデブ時代の私がまさにそう。むしろ水分不足だから、体の余計な水分を排出できず、血液がどろどろになって、むくむんです。人間の体の半分以上は水分でできています。生命の維持に大切な水分が不足すれば、体温調節はもちろん、血液を通して栄養素を運んだり、血中の塩分濃度を下げたり、汗や尿によって老廃物を排出したりする機能も低下していきます。体の水分不足が改善されれば、むくみも緩和され、肌もキレイになるので、「さらに水を飲もう!」となりますよ♪
POINT!
「水を1日1ℓ飲んでいるから大丈夫」という人がいますが、これでは足りません。体重80kgの人の場合、2ℓでも少ないです。1日の水分摂取量は体重×0.04ℓを目安にしましょう。 ちなみに水は浄水器の水で十分です。
POINT2 便秘予防にヨーグルトなどの乳製品を食べている
便秘予防のためにヨーグルトを食べている人は多いですが、日本人はヨーグルトや牛乳などの乳製品に含まれている「乳糖」を、体質的に分解できない人が多いんです。乳糖がエネルギーとして代謝されなければ、脂肪として蓄えられることになるので太る要因に。また、ヨーグルトなどに入っている動物性乳酸菌は植物乳酸菌と違って、熱や酸に弱く、生きた状態で腸まで届きにくいといわれています。中には腸まで生きて届くような乳酸菌入りの商品もありますが、植物性乳酸菌が豊富な発酵食品としては、納豆や漬物がおすすめです。
POINT!
便秘は水分、食物繊維、脂質などの不足によって起こる場合がほとんどです。ヨーグルトを食べると、お腹も満たされ、野菜をたくさん食べられないということにもなりがち。便秘解消には食物繊維の豊富な野菜をしっかり食べて、腸の中の善玉菌を増やすことが大切です。
POINT3 美容効果を期待してアボカドの食べすぎ
「食べる美容液」といわれるほど、美肌効果の高いアボカドですが、糖質が低くても脂質が高いので、食べすぎは太ります!多くても1日1個にしましょう。ちなみにアボカドは切ったまま置いておくと黒くなりますが、電子レンジで温めると変色を防げるのでおすすめ♪アボカドにレモンをかけるのはあまりおすすめできません……。レモンの酸味を和らげるために糖質やカロリーの高いドレッシングをかける人も多く、そうなるとダイエットに逆効果。極力、塩やわさび醤油でいただきましょう。
POINT4 糖質制限ダイエットで肉、魚類はどれだけ食べても良いと思っている
「糖質制限ならやったことがあるので知っています」という人に、普段の食事メニューを聞くと、驚くくらい食物繊維が足りていないことがあります。サラダチキン、鯖缶、ゆで卵、ブロッコリーなどの食事で十分だと思っている人たちが意外と多いです。お米を抜く代わりに、タンパク質の量を増やしたら当然太りますから、摂りすぎは禁物。その分、糖質が低く、食物繊維が豊富なキノコ類や海藻類、小松菜、ブロッコリー、ほうれん草など緑色系の野菜を積極的に取りましょう。
POINT5 朝食を後回し!起きてすぐに有酸素運動!
朝起きたら朝食の支度や洗濯などを済ませて、1時間後に食事ということはないでしょうか?また、起きてすぐに有酸素運動をすれば脂肪が燃えると信じて実行してはいませんか?朝食は起床してから30分以内に取るのがおすすめです。時間がたてばたつほど、「コルチゾール」と呼ばれるホルモンが分泌され、代謝が落ちるので太りやすくなります。詳しい説明はこちらの記事で紹介しているのでぜひご覧ください。朝食を食べない人は太りやすい?痩せ体質を作る朝食の取り方も紹介[Marty流ダイエット特集㉔]
これはNG!
食事を取らずに有酸素運動をしても脂肪は燃えません。脂肪を燃やす元になる筋肉まで分解してしまうので、代謝が落ちて、かえって太りやすい体になります。
POINT6 ダイエットにプロテインが必要だと思い込んでいる
プロテインもいろんな種類がありますが、基本的にジュース感覚で飲みやすいものは、糖質も多いのでNG。普段の食事でタンパク質が不足している場合や、筋トレを30分以上行う場合など、運動の強度によってタンパク質を補う必要がある人以外、マストアイテムではありません。数分間のスクワット程度で、ご飯も食べて、プロテインを飲むとなればタンパク質の摂りすぎです。プロテインが必要な人は目的に合わせて、どのタイプが良いのか見極めた上で飲みましょう。
プロテインの種類と選び方
ソイ 腹持ちを良くしたい場合におすすめ。寝る前にお腹がすきすぎて何か食べたいという時に良いが、大豆なので代謝、吸収までに時間がかかる。ホエイ 牛乳に含まれるタンパク質の一種。摂取後の吸収が速いので、運動をする人が筋トレ後、エネルギーを取り入れたい時におすすめ。カゼイン ソイとホエイを混ぜたもの。それぞれのいいとこどりをしているので、両方の作用が欲しい人向け。ただし、商品自体が少なく、自分で混ぜて作る人もいる。
POINT!
プロテインはタンパク質の含有量が20g前後で、炭水化物や糖質が4g以下のものを選びましょう。糖質4g以下のものはさっぱりとした味です。ただし、牛乳で割って飲むとダイエット効果は得にくいので、基本的に水で割ってください。
POINT7 食事を抜く、または量を極端に減らす
「痩せている人は食べていない」というイメージがあるからでしょうか?太っていることを理由にきちんと食事を取らない人も多いです。そうなるとエネルギー不足になり、体は飢餓状態だと察知。省エネモードになって基礎代謝が低下。摂取したカロリーをうまく消費しなくなり、脂肪を燃やさなくなるので太りやすい体になります。また、普段、みんなと一緒に食事をする時は大して食べないけれど、一人になると好きなものをガッツリ食べる人。食事をほとんど取らずに、お菓子などの間食が多い人も要注意!これはどう考えても太る元凶です。
Martyからのアドバイス
痩せる体を作るには何といっても毎日の食事がベースになります。生活習慣そのものが乱れている場合も、太る要因になるので、ここで紹介したことを参考に、自分の生活習慣を見直してみましょう。次回はダイエットを成功へと導く「痩せる脳の作り方」についてご紹介します!お楽しみに♪撮影/川畑里菜(Martyスタジオ撮影)監修/Marty