“詐欺メイクの神”と呼ばれた女性、幼少期から開いた悟り「物事をポジティブに置き換えないと、心がもたなかった」

2023年04月24日 07時00分

メイク術 ビューティー eltha



詐欺メイクの神と言われるほどのメイクテクニックを発信している、足の裏さん


 整形級のメイク動画を投稿し、「詐欺メイクの神」として43万人の登録者を獲得しているYouTuber・足の裏さん。今ではメイクテクニックを確立して動画ネタに昇華できているが、幼い頃には見た目がコンプレックスとなる原体験があった。かわいい子との差を感じた幼少期、独自のメイクを確立するべく奮闘した高校時代の胸の内、さらには、なぜ整形ではなく“メイク”なのか、赤裸々に語ってもらった。


【写真】重めの一重からの変化が凄まじい…大人ドーリーメイクを披露した足の裏さん


■「お前の目、もやし」、何を言われてもポジティブに返した“強メンタル”


━━「自分はブスかも」と考えるようになったのは、いつ、どのようなことがきっかけだったのですか?


足の裏:小学校高学年のとき、クラスのおたのしみ会の劇で、クラスで一番かわいい子のところに視線が集中しているのを見たことをきっかけに、少しずつ疑惑が生まれ始めました。ブスだと気づき始めたといえど、ブスはいけないとか、ブス=自信をなくすというふうには私は思わなかったので、中学に入ってから、クラスの男子たちに「お前の目、もやし」と言われても、傷つくことは一切なく、「うるさーい!(笑)」などと言い返してじゃれあっていました。前向きなタイプだったんだと思います(笑)。


━━その後、高校の入学式を前に、アイプチで二重を作るようになったそうですが、なぜ、二重に変身しようと思ったのですか?


足の裏:中学で失恋を経験して、かわいくなりたいと思ったことがきっかけでした。


━━二重になった自分を見て、どう思いましたか?


足の裏:正直、これで、彼氏が絶対できるし、友達もいっぱいできるし、最高の高校生活が待っている! って勘違いをして舞い上がっていました。


━━勘違いだったんですか?


足の裏:はい。高校には、はるかに自分より顔が整っていてメイクもばっちりな子がいっぱいいたので、目がちょっと奥二重になったからって舞い上がっている自分がみじめだと思うくらいの差を入学1日目に痛感しました。


━━そして、足の裏さんもメイクにのめり込んでいったのですね。


足の裏:クラスメイトのギャルたちが教室でメイクをする過程を見て、学びました。ただ、そのギャル友達も、メイクページに載っているモデルさんも、もとのお顔立ちがキレイなうえにメイクをされているので、私が同じようなメイクをしても、物足りない顔になってしまってしまうんです。それが自分の中の大きな課題で、もっとアイラインを太くしたらいいのかな? つけまつげを3枚重ねたらいいのかな? 大きいカラコンをつけたらいいのかな? など試行錯誤を繰り返して、どんどんメイクが濃くなっていって。当時は、まわりから見たら「そのメイクは正解なの?」っていう失敗も多かったと思います(笑)。


■顔も生活環境も違い過ぎる、“悟り”を開いていた学生時代「人と比べても意味がない」


━━人一倍、メイクに時間をかけなければいけないことに、ジレンマやくやしさを感じたことはありませんでしたか?


足の裏:私はアイプチをすることが生活の一部になっていたので、その状況が嫌だとか、みんなは二重でいいなとは思わなかったですね。球技大会でボールが顔に当たったり、プールで水に濡れて、アイプチがはがれてしまったこともありましたけど、それもアイプチをしている以上、仕方ないことなので、水と衝撃は絶対NGとして、友達とプールに行っても「私は泳がないよ」と言うなど、できるだけ避けて生きていました。


━━かわいい友達と一緒にいると、比較されることもあったのではないかと思うのですが……。


足の裏:友達だけ声をかけられたり、連絡先を聞かれたりということはありましたけど、ぜんぜん気にならなかったですね。そうだよね、私の友達めっちゃカワイイもん! って思っていたし、自分がモテないことも、普通のことだと認識していたので、凹むこともありませんでした。


━━卑屈にならずに明るく生活できていたのは、もともとの性格がポジティブだったからですか?


足の裏:いいえ、私は、まわりの人たちと顔も生活環境も違い過ぎていることを認識して育っていたので、人と比べても意味がないと思っていたんです。小さい頃から家庭環境が複雑で、安定した生活が送れず、生活や学費のために高校時代は週5でとんかつ屋さんでアルバイトしていましたし、修学旅行も行けませんでした。メイクに関しても、自分は人よりもたくさん研究が必要だし、時間も必要だと当たり前のこととして受け止めていたんです。そして、それが苦ではなく、楽しかったんですよね。


━━メイクをすることが、明るく生きられる糧になっていたんですね。


足の裏:せっかくカワイイ制服の高校に入学できて、お友達もいっぱいできたんだから、一度きりの人生、楽しく過ごしたいというのが一番でした。物事をポジティブに置き換えないと心がもたない経験を幼いときからたくさんしていたので、前向きに置き換えなきゃっていうのが癖になっていたんだと思います。


━━中学までは、人からの見た目に関する言葉に傷ついたことはなかったとおっしゃっていましたが、高校時代以降もなかったですか?


足の裏:ひとつだけ、強烈に覚えている衝撃ワードがあります。当時付き合っていた人から「お前って中の下だよね」って言われたんです。好きな人からの言葉にはやっぱり素直に傷ついて、今も記憶に残っています。私からアプローチして、告白してくれたのは向こうだったので、あなた私のこと好きだよね? って。しかも、素顔を知らない状態で「中の下」って(笑)。


■すっぴんorメイク関係なく「好きなように生きていることが、その人のありのまま」


━━二重の手術をしようとは思われなかったんですか?


足の裏:高校卒業までは、生活がカツカツだったので、お金がかかる整形という選択肢はまったくありませんでした。その後も、二重を作るメイクが好きだったし、今現在は、さらに、奥二重にするメイクや、二重にしないで重たいまぶたを活かした一重メイクも楽しいなと思っているところがあるので、考えていません。整形は人を前向きにしてくれる素晴らしい手段だとは思いますけど、メイクでなりたい顔は作れるし、今の自分にはその必要ないのかなって思っています。


━━今は、結婚され、お子さんも2人いらっしゃいます。お子さんから整形したいと相談されたら、どのように回答しますか?


足の裏:まずはあなたはそのままでとってもかわいいのよということを伝えたうえで、それでもと思い詰めているのなら、整形に反対はしないつもりです。何歳でそれを言ってくるかにもよりますが、私に相談してきた時点で、すごく悩んでいるんだろうし、いろいろ考えたうえでのことだと思うので。その時点で大人と思える年齢だったら、子どもの人生ですし、自分の決断で生きていくのが一番だと思うので。


━━鬼ギャルメイクからナチュラルメイクと、メイクを猛烈に研究し、著書『顔面が「足の裏」みたいなので整形級メイクを仕事にしました』(KADOKAWA)を発売されるまでに。足の裏さんにとって、メイクとはどのような存在ですか?


足の裏:ありきたりですが、生活の一部で、生活をより楽しく、鮮やかにしてくれるものですね。


━━現在、SNS上では、メイクに力を入れる人たちに対して、「もとのままがかわいいのに」とか「ありのままでいいのに」という声が上がり、反ルッキズムのようなムードも生まれていますが、その点について、足の裏さんはどのように考えらますか?


足の裏:私は、メイクをしている姿も、ありのままの姿だと思います。皆さんが美容院に行ったり、自分の好きなお洋服を買ったりするのと同じ感覚で、自分が好きなことをやっているだけのことですからね。「すっぴんでも素敵なのに」という意見を否定するわけではなく、私は、すっぴんであろうとメイクをしていようと、好きなように生きていることが、その人のありのままだと思います。


(取材・文/河上いつ子)

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