「自粛“老け”を救う?」奇跡の70歳も提唱、今すぐ自力でできるリフトアップ法
全都道府県で緊急事態宣言が解除され、徐々に出社や外出を始めるという人も多いのでは? そこで、長いこと家にこもり、人と会話することの少ない日々を過ごした後に気になるのは、「自分の顔の状態」だ。とくにアラフォーともなってくると、会話をしないだけで頬や顎のたるみが気になってくる。「マスクをしていれば見えない」と言うなかれ。根本的な解決を目指すべく、自分で簡単にできるたるみ解消法を試してみよう。
【写真】70歳って嘘でしょ⁉ 奇跡の美魔女の変遷と「自粛“老け”」脱却メソッド
■“奇跡の70歳”が提唱、「老けた印象は口元から」
最初に紹介するのは、「奇跡の70歳」(2019年取材当時は69歳)と言われる上野潤子さんによる、顔の筋肉を鍛えることでタダでリフトアップを行う『アップップメソッド』だ。効果のほどは、上野さんのハリのある肌を見れば一目瞭然。自粛期間中に「あれ、年とった?」などと危機感を覚えた女性にピッタリだ。
「私たちの身体は皮一枚ですべてつながっていますから、年齢とともにどんどん垂れてしまうんです。自然と上がることはまずないので、現状を維持していくのもとても難しい。でも、自分でできることで、なんとか維持することはできないか? そのために『アップップメソッド』を作りました。毎朝毎晩、自分で顔を動かすのならタダですし、努力を習慣にできる人なら、若返っていくように感じられると思います」
『アップップメソッド』は、その名のとおり「アップップ」と口に出しながら行う。口周りのたるみ対策として、口を縦に横に広げる口輪筋引き締め運動、頬を上げるための手を使った運動などがある。上野さんはそれを著書『奇跡の69歳が証明! マイナス15歳の顔になれる アップップメソッド』(かんき出版)にまとめている。
「表情筋を鍛えると、おでこのシワが少なくなっていく。すると、いつも笑っていられるから、自然と口角が上がっていきます。まずは、とにかく笑う。中途半端な笑顔じゃなくて、上の歯を全部見せるくらいの笑顔で。老けた印象というのは鼻から下のシワが大きく影響するので、口を動かして、舌をしっかり動かすことが大事なんです。そして、やるときはお腹に力を入れることも重要。それによって姿勢も、便通も良くなります。すべては笑顔から繋がっていくということを、実感してほしいですね」
二つ目に紹介するのは、ボディライン・アーティストMicacoさんが編み出した“顔の劣化防止メソッド”だ。過去に、17キロもの産後太りの経験から、独自の骨盤矯正メソッド『インスパイリングエクササイズ』を考案したMicacoさん。その後、「顔が垂れてブサイクになってる!」と実感した出来事もあり、骨盤矯正を顔の骨格に応用した顔劣化防止メソッド『毒だし顔トレ』を編み出し、著書『脱・オバサン顔! 1分間毒出し顔トレ』(集英社)にまとめた。これは、自分の指の関節を使い、顔の骨に沿って毒素を排除していく内容だ。
「骨のところに毒素が付着して、それが溜まることで顔が垂れてくる現象が起きるんです。なので、まず毒素を取り除いて老廃物の流れをよくするために、完全に骨をとらえて行うこと、それが“毒出し顔トレ”の基本です。顔も体と同じく筋肉でできているので、さらに筋肉を鍛えることでパーツのたるみもとれてどんどん顔が若返って見えるようになっていく。最初は痛い人が多いと思うのですが、痛い=毒素が溜まっている悪い状態=老化への第一歩、ということ。でも、毎日続けてやっていると、いつの間にか痛みもなくなってくるんですよ」
簡単なメソッドのため、続けることも容易だという。
「朝晩の洗顔のついでにできるから、思い出してできるのかも。しかも、一度やり方を覚えれば1分前後で終わる手軽さなので、それも続けられるコツなのかなと思います。必要なのは、メソッドをやる前に使う馬油と吹きかける水だけ。老廃物がなくなることでお肌のトーンが明るくなるから、ファンデーションいらずの肌に変わっていきますよ」
一方、どんなに簡単でもできる気がしない…という人に進めたいのが、ヘアメイクレッスン『ビューティチェンジ』を行っているeriさん・直美さん姉妹によるメイク法だ。二人は横浜・鶴見の美容室を拠点にアラフォー向けのメイクレッスンを行っているが、実際に施術に行けない人のために、著書『激変!ビフォア・アフター』(ダイヤモンド社)を発表。自粛たるみや、運動不足による肌のくすみに効果を発揮しそうなメイクも多数収録している。
まず、気になるフェイスラインのたるみに効果的なのが、“ダブルのV”メイクだ。「たるんだフェイスラインやエラの張りには、まず顎と頬骨の下までのV字に、下から上にシュッと引き上げるような感じでファンデーションを入れます。次に、先ほど入れたV字の外側、顎裏から耳の下にシェーディングを入れます。Vをダブルにすることでシェーディングが引き締まり、フェイスラインが上がって見えます」。
さらに、女性の大敵、ほうれい線には“仕込みチーク”という技がオススメだという。「ファンデを重ねると、溝に溜まってしまい逆効果。その代わりに威力を発揮するのが“仕込みチーク”。ほうれい線の始まり部分に、ほうれい線に対して垂直に入れます。赤ちゃんのように頬がナチュラルに上気して見え、目くらまし効果があるのです」。
このほか、目元のクマやたるみを目立たなくする“逆ハの字ハイライト”、老けて見える疲れ顔を若々しく見せるハイライトの使い方など、手っ取り早いテクニックが数多く収録されている。マスクで隠しきれない顔のお悩みをきっと解決してくれるだろう。