【Q&A】最近Hが気持ちよくない。彼とそろそろ潮時? #94
文・藤島佑雪 イラスト・小迎裕美子
【クラブ佑雪】vol. 94
「Hが気持ちよくなくなってしまった彼と、そろそろ潮時?」
彼とは、付き合ってすぐ遠距離になって、3年が経ちます。そろそろ結婚したい私と、その前に同棲して相性を確かめたいという彼。彼のそんな考えを知ってから、いやもしかしたら知る前からかもしれません、彼とHをしても気持ちいいと思わなくなりました。でも彼を嫌いになったわけじゃないのです。ただ、何をしていても、何を話していても、彼の結婚に対する考えが頭をよぎって……。Hがすべてじゃないけど、気持ちよくないってことは、そろそろ潮時なのでしょうか。(匿名 24歳未婚 マスコミ)
2人の関係を見つめ直すターニングポイント到来
結婚前に同棲して相性を確かめたい、だと? お前何さまだよ!? 結婚相手を見定める審査員かよって感じですよね。そりゃあ、ヤル気のマンも萎えるってもんでしょう。お気持ち、すごくよくわかりますよ。もしね、彼が同棲しなければ結婚できないというのであれば、カップルとしてひとつの決断を下す時期が来たと思います。
そもそも、わたくしは「結婚を前提にした」同棲には昔から、強硬に反対していますから。結婚を前提にさえしなければ、どうぞお好きにっていうスタンスなんですが、特に女性側が結婚したい場合は、絶対にやめたほうがいい。
だって、結婚の相性なんて、実際結婚してみないとわかりっこないじゃないですか。同棲と結婚は、まーーーーーっっっっっっったく! 違うもの。どっちかの家族と同居する場合はもちろん、そうじゃなくても盆正月、法事の絡みなんて序の口で、お互いの親の介護問題、コトによっては経済問題だって2人で背負う結婚と、そういうしがらみ抜きで2人の世界で完結する同棲が同じであるわけがない。
それから子づくり問題から、子どもができたらできたで教育方針についてなど、相性を測る修羅場ポイントが山ほど待ち構えているのが結婚ですからね。そんなね、お味噌汁の濃さの好みやきれい好きの加減がマッチするかどうかなんて、ほんの一部なんですから。
それよりなにより、一緒に住むスタート時点で男に結婚の意思がないってのが、一番の大問題。女が結婚したくて、男が迷ってる状態で同棲したら、女はめちゃ頑張るに決まってるじゃないですか。料理して掃除して。彼の居心地のいい状態をつくるために必死になる。
で、そんなに居心地のいい状態でいるのに、なんで上に書いたような面倒なことを背負い込む必要がある? という感じで、そこから1年経ち、2年経ちでセックスレスになり、ときめきが薄れ、女が我慢できなくなり、喧嘩が増えて別離。これが同棲の基本コースなんですわ。例外はもちろんありますし、欧米では入籍せずに同棲するのが事実上の結婚、みたいな感じで一般的になっていますが、同棲が結婚に行きつかないケースのいかに多いことか。
また、厳しいことを申し上げますが、恋はいくつになってもできるとはいえ、女性は年齢が上がるにつれて、結婚対象となる独身男性との出会いが減るのは残念ながらも事実。それなのに貴重な数年を結婚を決めない男と同棲してていいの? とわたくしなんかは思っちゃうんですよね。結婚したいのであれば、ですよ?
わたくしなら、お付き合いしているお相手から同棲の話が出たら、結婚と同棲の違いを説明して、よって、「結婚以外で男の人と一緒に住むつもりはない」と申し上げます。そこでお相手がどう出るかで、今後のお付き合い自体をどうするかも決めたいですよね。話し合いの結果、ヤル気のマンが復活するか否か。ひとつ彼と向き合ってみてはいかがでしょう?
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藤島佑雪(ふじしま ゆうせつ)
元リアル銀座のクラブのホステスを経て、WEB上の銀座『クラブ佑雪』オーナーママ。占い師・開運アドバイザー。著書に『元銀座ホステスが教える強運!美女になる方法』(文藝春秋社刊)。WEBサイト『TABI LABO』で「「今、ツラい」が自由になる! 12星座占い」、『食ベログマガジン』で『出世ごはん』の連載中。
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