新潟が生んだ銘酒「菊水」。常識にとらわれないお酒造りの秘密とは?
2018年01月15日 09時00分
新潟県新発田市に蔵元のある菊水酒造。
明治14年の創業以来、「“良い酒”とは何か。」をテーマに探求し続けてきた「菊水」は、業界の常識にとらわれない柔軟な発想でお酒造りをし、発展してきました。
今回は、そんな新潟が生んだ銘酒「菊水」を深掘りしていきたいと思います!
▼商品一覧はこちら
「菊水」とは?
より良い酒を追求し、豊かなくらしを創造する
北越後平野に蔵を構える菊水酒造。
実りの季節には黄金色の稲穂が一面を埋め尽くし、後方に連なる飯豊連峰からは雪解け水を含む清冽な伏流水が流れます。
酒造りにとって絶好の環境。この自然があるからこその「菊水」なんですね。
▼商品一覧はこちら
杜氏制度廃止の理由は?
「菊水」は杜氏制度を早くから廃止し、個人の技能ではなく造り手全員が公開・共有出来る。そんな職場を作り上げました。菊水の技術とチームワークで酒を造ることによって一定の品質を保ってのお酒造りが実現したんです!
古の技の体得と挑戦的な酒造りを行う「節五郎蔵」。
「菊水」には「二王子蔵」と「節五郎蔵」の二つの蔵があります。主に市販酒を製造する「二王子蔵」では大規模な仕込みを行い、一方の「節五郎蔵」では伝統的な手作業の酒造りを行っています。
「菊水」の技術を伝承する機能を持ち、五感をフルに使い酒造りの奥深さを知ることが出来る「節五郎蔵」。
森の中にたたずむように建物を構えた「節五郎蔵」は人と自然に配慮した設計がされていて、日本で最初に「有機空間」の認定を受けた蔵なんです!
社員の経験やスキルを向上させるという面にも重視した『節五郎蔵』。お客様対する意識の高さが伺えますね。
お客様目線での商品開発!
・ふなぐち菊水一番しぼり
発酵を終えた醪(もろみ)を清酒と酒粕に分けるところを酒槽(ふね)と言い、その口から流れ出る清酒を「菊水」では「ふなぐち」と読んでいたんだとか。
蔵を訪ねた人に振舞っていた酒で、その旨さはおかわりを求められるほど。
火入れをしない酒を世に出すことはご法度とされていた当時、お客様の声にお応えするため、 幾多の試行錯誤を経て、1972 年 11 月、日本で初めて生原酒缶の商品化に成功します。
フレッシュでフルーティーな飲み口で、さらには缶の中で熟成を続けるのが「ふなぐち菊水一番しぼり」の特徴なんです!
6ヶ月を経過する頃には濃醇な味わいになり、10ヶ月頃にはブランデーのような香りと老酒のような味わいが楽しめます。
同じお酒でも、飲む時期によって違った味わいが楽しめるのも面白いですよね♪
光と空気をブロック。最後の一杯まで美味しさキープの「スマートパウチ」
先取の気性に富んだ「菊水」の業界の常識にとらわれない開発は続きます。
便利で簡単、おいしさが長持ちするコック付きのパウチ、その名も「スマートパウチ」の日本酒を開発!
まるで出来立てのお酒を樽から注いでいる気分!
日本酒といえば「瓶」という印象が強いですが、瓶は処分に困るというのが現実。
しかし「スマートパウチ」なら、写真のようにコンパクトに折りたたんでゴミ箱にポイッとすることが可能!
ずっとおいしさをキープして、軽くてかさばるゴミも出ないなんて、日本酒ファンにはたまらない商品です。
▼商品一覧はこちら
「AMAZING SAKE WORLD」をテーマとしたコンセプトショップ☆
■KURAMOTO STAND(蔵元スタンド)
東京の秋葉原にあるカフェ「クラモトスタンド」。
ここは麹や酒粕、乳酸菌発酵酒粕“さかすけ”など、蔵元ならではの発酵食品を使ったメニューを提供するカフェ&バー!
酒粕や麹を使ったフードやドリンクが楽しめるクラモトスタンドでは、350冊以上の日本酒に関する文献を読むことも出来るんです。
あまり日本酒に携わることがなかった方でも、カフェとして気軽に楽しむことが出来るのが魅力!パンケーキを始めとするカフェメニューにも酒粕を使用♪ペンネや鶏肉のグリルなどのランチにおすすめのメニューも!
日本酒の面白さ、文化性、意外性、奥深さを体験できる「酒育セミナー」も定期的に開催しているので、是非一度立ち寄ってみて下さいね♪
■KAYOIGURA(通い蔵)
「通い蔵」は蔵発信の日本酒セレクトショップです。
「通い徳利」を使った生原酒のサーバーからの量り売りや、お酒を使ったおつまみや酒器等を販売!
さらには、お酒のラベル制作を店頭で行ってくれるので、世界にたった一つのオリジナルデザインボトルをオーダーすることもできるんです!大切な方へのプレゼントしてもおすすめですよ♪
▼商品一覧はこちら
「菊水」のおすすめ日本酒ラインナップをみてみよう♪
・菊水の純米酒
菊水の純米酒は、お米の旨みが感じられる濃厚な口当たりが特徴。さらには濃厚なのに重くなくしっかりとしたコクがあるのが魅力です。
生詰製法を採用した「菊水の純米酒」。菊水の「生詰め」は独自の技術で、味わいがのった風味をそのまま密封する製法。
上槽後のみの火入れ(加熱殺菌)で、フレッシュでしっかりとした旨みを持たせることが出来るんです。
常温でも、冷やしても、燗でも美味しく愉しめる。季節や料理も問わず多くの人に愛される理由はそこにあるのではないでしょうか♪
・菊水の辛口
キリッと引き締まった味わいが特徴の「菊水の辛口」。
蔵の人に一番好きな酒は何かと聞いてみると。。。一番多いのがこの『菊水の辛口』なんです。
どんな料理にも良く合うのですが、中でもきんぴらごぼうなどの素朴な家庭料理との相性が抜群!ひとり飲みから仲間飲みまで、お家で飲むお酒に選ばれるのが「菊水の辛口」。ちなみにこちらも生詰め製法を採用して造られています。
日本食だけではなく、洋食や中華とも相性が良いんです!いつもの晩酌に、夏は冷やで、冬は燗で、季節に合わせて楽しみたいですね♪
・五郎八
「五郎八」は、秋冬の季節限定のにごり酒。お米のつぶつぶとした口あたりと、濃厚な味わいが特徴です♪
白色が特徴的な「五郎八」は口にした瞬間、濃厚でコクのある味わいが広がります。
旬な食材とお酒を楽しむなら、やっぱり秋冬限定の「五郎八」がおすすめ♡
▼商品一覧はこちら
・無冠帝
「無冠帝」が生まれたのは今から30年以上前。地位や名誉にこだわらず、高い志を内に秘めた「無冠の帝王」がその名の由来。
ちょっと頑張った日。ちょっと良いことがあった日。そんなちょっと特別な日をさらに盛り上げてくれる、そんな日本酒です。
スタイリッシュなボトルは、女性の手にもおしゃれなテーブルにも馴染むのが魅力のひとつ。現代の生活にもしっくりとくる、そんな日本酒です。
ボトルを開けた瞬間に香る「生酒」ならではのフレッシュな香りと、しっかりとした旨みはどんな料理にも合う万能さん。
ワイングラスで冷やして、素敵な時間を過ごしましょう♪
▼商品一覧はこちら
こんな「菊水」もある!
・蔵光
魚沼産コシヒカリを100%使用して作られた「蔵光」。酒米よりも小粒な食用米を約7日間かけて精米歩合23%まで磨き上げ造られた極上の日本酒です。
なんとインターナショナル・ワイン・チャレンジ 2014で金賞を受賞した実力派!
ワイン評価で名高いロバート・パーカーのワインリストにもなんと90点という驚きのハイスコアでランクインした日本酒です。
常温、もしくは冷やで楽しむのがおすすめです。大切な方へのプレゼントとして贈りたい。そんな高級感のあるボトルにも注目です。
・節五郎出品酒
日本中の蔵元が競い合う「全国新酒鑑評会」。「節五郎 出品酒」はその鑑評会への出品を目指して造られた大吟醸酒です。
ちなみに「節五郎」とは菊水酒造の創業者の名前なんだそう。
大吟醸らしい華やかな香りと、締まりのある後味が特徴の「節五郎 出品酒」を是非一度、飲んでみて下さいね♪
・十六穀でつくった麹あま酒
甘酒は「飲む点滴」と言われるぐらい栄養がぎっしり詰まっているのをご存知でしたか?
忙しい日々で栄養が偏りがちな現代人に、おすすめしたいのがこの「十六穀でつくった麹あま酒」。一般的な甘酒にはない食感も楽しむ事ができるんです♪
自然の恵みをたっぷり取り入れることが出来るこちらのあま酒は、スッキリとした飲み心地と素材を活かした食感が特徴!
ノンアルコールなので毎日の朝食に、手軽に取り入れることが出来るのも魅力にひとつなんです♪
ストレートで飲むのはもちろん、豆乳や牛乳で割って飲んでもおいしい♡
つぶつぶ食感で噛みごたえがあるのでお腹も満足!毎日の食事に「十六穀でつくった麹あま酒」を取り入れてみませんか♪?
▼商品一覧はこちら
菊水の純米酒を早速頂きます♡
さっそく「菊水の純米酒」を試飲してみました。
一口飲むと、ぶわっと風味が漂います。さすが熟成したお酒の風味を密閉する生詰め製法だなぁと思いました!
しっかりとコクがあり、それでいてしつこくない。一気に飲み干すよりも、風味を楽しみながらチビチビ飲みたいお酒♪
今回は冷やして頂きましたが、コクと香りがしっかりしているので燗でも美味しく飲めると思います。日本食と一緒に食べたい日本酒です♡
失敗しない!おいしい燗酒の作り方をご紹介☆
日本酒は様々な温度で飲むことが出来きますが、これは世界的にも珍しいそう!
温度によって雪冷え~飛び切り燗まで、実は5℃ごとに呼び名が違うんです。これも日本にそういった文化が定着していたからこそ。
ここでは「おいしい燗酒」の作り方をご紹介!自宅でやってみてもなかなかお店のようにならない…。そんな方、是非試してみて下さいね☆
お鍋で燗酒を作ってみよう!
おいしい燗酒を作るコツは、熱湯に短時間つけること!
一般的においしいと言われるのは上燗(45℃)くらいが多いです。しかしながらやっぱり人それぞれ好みはあるもので、色々な温度を試してみて自分好みの温度を見つけるのも日本酒の楽しみの一つではないでしょうか♪
①お酒を徳利の九分目まで入れる。
※ポイントは徳利のそそぎ口にラップをすること!お酒の良い香りが飛ばずにすみます。
②お鍋を用意して水を入れ、お酒の入った徳利を浸します。ここで徳利の半分くらいまで水に浸かるように調整しましょう!
③徳利を一度取り出し火にかけ、沸騰したら火を止める。
④火を止めた鍋に徳利を浸す。
※「ぬる燗」したいからといって40℃くらいのお湯でやると逆に時間がかかってしまい、さらにアルコールも飛んでしまうのでNG!
沸騰後のお湯に短時間で燗にするのがポイントです☆
⑤お酒が徳利のそそぎ口まで上がってきたら、徳利を持ち上げお湯から出します。
⑥最後に徳利の底に指を当ててみて、「やや熱い」と感じたら丁度いい燗になっているサイン!
※徳利の素材や厚みによって差はあります。
※「おいしい燗酒の作り方」引用:菊水オフィシャルHP
▼商品一覧はこちら
最後に。
いかがでしたでしょうか。
晩酌におすすめのもの、ちょっと特別な日に飲みたいもの、日々の食生活に取り入れたいものまで、お客様目線の幅広いラインナップが魅力の「菊水」。
ぜひ、皆さんも「菊水」の日本酒を味わってみて下さいね♪
▼商品一覧はこちら
▼地酒のポータルサイト(外部リンク)
2018年01月15日 09時00分