梨を温めて食べる...? 心と体を整える季節の変わりめの養生法まとめ

2021年08月25日 19時00分

ライフスタイル anan

暑さに加え、新型コロナウイルスや豪雨など、私たちは体と心の両方に知らず知らずのうちにダメージを受けているかもしれません。秋への季節の変わり目は、そんな夏の疲れが出やすい時期。体と心を整えて新しい季節を迎えるにはどうすればよいのでしょうか? 中医学や養生法に詳しい櫻井大典さんによる連載「Daily(デイリー)養生」をまとめました。

夏の終わりから秋にかけて食べたい果物



この時期、喉がいがいがしてきたな、と感じたら、まずは体内の乾燥を防ぐ養生を。中医学では喉の痛みには「麦門冬湯(ばくもんどうとう)」という漢方薬を使うのですが、これと同じパワーを持つのが、これから旬を迎える梨。熱を抑える「清熱(せいねつ)」作用があるうえ、呼吸器系を潤す「潤肺(じゅんぱい)」の効果もあって、一石二鳥のフルーツです。


生のままだと体を冷やすことがあるので、食養生的には蒸して食べるのがおすすめ。蒸し器で数分加熱すると、甘みも増しておいしくなります。ほかに菊花茶やミント、緑茶にも清熱作用が。香りの良いものにはストレスを鎮める効果もあります。熱をこもらせる辛いものや脂っこい食べ物は、喉が痛い時は避けたほうがいいでしょう。



※『anan』2020年9月9日号より。イラスト・原田桃子 文・新田草子(by anan編集部)

※ 2020.9.8配信

体を秋へとシフトチェンジ



冷たいものは一時的に爽快感を与えてくれますが、実はそれ以上に体にダメージを及ぼすものでもあります。消化を司って、体を働かせるエネルギー、「気」を生み出す大事な場所である「脾(ひ)」は、冷えることが大嫌い。冷たいものの摂りすぎは、てきめんに脾を弱らせます。ただでさえ夏は、暑さに抵抗しようと体がエネルギーを消耗し、気が不足しやすい時期。


一方で冷房によって外側から冷やされる時間も長く、それが脾をさらに失調させてしまいます。こうした生活が続くと体は徐々に元気を失い、気づくとだるさや疲れがいつまでも抜けない状態に。秋口に体調を崩すいわゆる「秋バテ」は、知らない間に積み重なった夏のダメージが大きな原因です。今のうちに汗をかいておくことも大事。 


秋のだるさや疲れを防ぐには、夏の間に気を回復させておくことがカギ。まずは気を作る工場、脾を弱らせる冷たいものを控えることが先決です。朝一番の冷たい水を白湯に替える、もりそばを頼みたいところを具入りの温かいそばにする、アイスラテは今日は我慢…。そんなちょっとした心がけで、脾は調子を取り戻していきます。



※『anan』2020年9月2日号より。イラスト・原田桃子 文・新田草子(by anan編集部)

※ 2020.8.26配信

「疲れ目」の対策法



血の消耗を防ぎ、肝を養うためにも、目の疲れを感じたら放っておいてはいけません。少しでも目を休めるのが先決です。無意識にスマホを手にするクセのある人は、食事の間や夜のリラックス時には電源をオフにする、といったことから行動を。シンプルなことですが、画面を見る時間を減らすことが、何よりの目の養生になります。


そして、パソコン作業中の疲れ目におすすめなのが菊花茶とクコの実。どちらも目に栄養を巡らせて養う力があり、「飲む目薬」といわれる漢方薬、「杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)」にも使われています。菊花茶は、最近は通販などでも手に入るよう。飲みにくく感じたらウーロン茶などと混ぜてもいいでしょう。クコの実も、コンビニで売っているドライフルーツミックスに入っていたりと、身近になりつつある食材。デスクワーク中のおやつにいかがでしょう?


また、ホットタオルで目を温めたり、目頭にある「晴明(せいめい)」やこめかみの「太陽」というツボを刺激したりするのも、血を巡らせて目を休めるのに有効。日頃、気づかないうちに負担をかけているのが目です。こまめな養生を心がけてくださいね。



※『anan』2020年8月5日号より。イラスト・原田桃子 文・新田草子(by anan編集部)

※ 2020.8.4配信

不安感を和らげる2つの対策



五臓が互いに影響し合い、成り立っているのが私たちの心身。不調改善にも多くの方法がありますが、とくにメンタルに関する要素は複雑です。ここでは、優先順位の高い2つの対策法をお伝えしたいと思います。


気持ちが落ち着かないと感じたら、まずは不安のもとである情報から離れることが先決。ニュースを検索するのをやめましょう。心理学の領域の話ですが、もともと人は情報を探すとき、不安を強化する方向に目が行きがちです。スマホの見すぎは血を消耗するので、心に悪影響。視線の固定は気の停滞にもつながります。スマホもパソコンも、TVもオフを。


そして自然に触れられる場所に出かけること、これが2つめ。中医学では感情にも自然の事物が呼応すると考え、緊張を静めるには水に、思い悩むときは木に、恐怖を感じたときは土、そして怒りを感じたときは金属に触れるのが良いとされています。そうした観点からいうと、個人的におすすめなのは神社。どんなに小さくても、神社にはこのすべての要素が揃っています。視界が広がり、気を巡らせるのにも有効。通勤や休日の散歩で、気持ちを整えに立ち寄ってみてください。



櫻井大典 さくらい・だいすけ 漢方専門家、国際中医専門員。完全予約制の漢方相談処「成城漢方たまり」で相談を行う。『体をおいしくととのえる! 食べる漢方』(小社刊)ほか、監修書、著書多数。



※『anan』2020年9月30日号より。イラスト・原田桃子 文・新田草子(by anan編集部)

※ 2020.9.25配信

身体と心を整えて秋を迎えよう


暑さに加え、新型コロナウイルや自然災害で身体も心もお疲れ気味な私たち。秋へ向けて、しっかりと今のうちに養生しましょう!


まとめ構成・小田原みみ

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2021年08月25日 19時00分

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