彼氏も逃げていく...!? 「自分に自信が持てない人」の特徴と対策

2021年04月29日 20時00分

ライフスタイル anan

現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、インスタの「いいね」ばかりを気にして生きている女性。それをもらえないと絶望まで感じるという彼女に、三松先生が自己肯定感を高める簡単な方法を教えてくれます。

ミイナ(22歳)‟自己肯定感レス”。「いいね」されなきゃ絶望の淵に追いやられるヨワヨワちゃん。そんなんじゃ彼氏も逃げてくぜ。



【レスなひとびと】vol. 116

「ねえ、アキト。もう夕方の4時だよ。ハンドパフェのカフェに行くって言ったじゃん」


眠り続けるアキト。もう軽く14時間は寝ている。ミイナは困るのだ。アキトが一緒に出かけてくれないと。だって、SNSに載せる写真を撮ってもらえないから。


先週は、固めプリンをすくったスプーンをくわえて、「ん〜♡」とおいしそうな表情を浮かべてパシャリ。投稿時に添えたテキストは「彼がスイーツをいっぱい食べさせてくるので、永遠に痩せられない」。1時間で100の「いいね」がつく。


「ほんとかわいい」「こんな表情されたら、彼氏さんもいっぱい食べさせちゃうよ」と並ぶコメント。かわいいわたし、彼氏に大切にされるわたし。はあ、やっと満たされる。こうして肯定感を満たさないと、とてつもなく寂しさを感じてしまう。


「いいね」がほしいから、お店のレトロな雰囲気に合うように、大きめの襟がついたブラウスを着て行った。プリンの上のさくらんぼと合う色のリップをつけた。かわいいコメなんて当然たくさんもらえるっしょ、と思いたい。誰からもリアクションされなかったら、絶望的になる。


「ねえ、アキトー、早くしないと日が沈んじゃうよ、写真撮れなくなっちゃうよ」


何度も揺り動かすけれど、返ってくるのは「うう…ん」という声。もうやだ、これじゃあ今週はなにも投稿できなくなる。暗くなる。


LINEが届く。送り主はお友達の美保。20代女子向けメディアの編集者。「ミイナ、カフェの記事を書いてみない?」というオファー。アキトへの怒りも忘れて「やりたい!」と即返事。


翌日、ミイナはさっそくひとりで出かける。お店の雰囲気やメニューをリサーチして出かける習慣があったので、事前の情報収集も苦にならない。カフェに行って、店内の装飾やスイーツをくまなく観察していく。


帰宅すると「あれ、ミイナ。どこ行ってたの?」アキトが聞く。「ん、ちょっと取材!」と答えてさっそく原稿に取りかかる。


原稿をまとめるのが苦しい時もあったけど、せっかくもらったオファー。毎週の取材と執筆を続けるうちに、なんだか自分が好きになってきた。充実した毎日に、今ではアキトのほうから「ミイナー、ちょっとはかまってよ」と言われるくらい。生き生きして動いているミイナに、アキトも前より魅力を感じているようだ。


ミイナはもう誰かにちやほやされなくたって、自分で自分に「いいね」がつけられる。

【三松さんからのコメント】

自己肯定感。ばっちりあるわ、という人のほうが少ない世の中。


自分は自分と常に一緒にいるからこそ、できていないことが目につきやすい。「ああ、今日も運動してない」「洗濯物、溜まっててだらしない」なんて、日々の「できなかった」の積み重ねで自己肯定感なんてものがグングンと下がってしまいます。


肯定感レスの皆さんにお伝えしたいのはコレ。「やることをひとつだけ決めて、続ける」ビジネスパーソンのあいだではGLITを持つことが成功の秘訣って言われてます。やり抜く力を意識するのだ。


ミイナさんの場合は、カフェの取材と執筆ですね。


ただし、他者の評価を目標にしないこと。「いいね」やフォロワーの数なんて見ない。評価を目標にしてしまうと、評価がつかなかった時に落ち込んで投げ出す。


ミイナさんは最初、アキラさんが協力してくれなかったり、ちやほやしてくれるフォロワーがいなかったりすると、ピンチになってしまう危うい状況でした。取材と執筆を続けることを目標にすれば、他人がどうであれ、やるだけ。やり続けていると、自信になります。


周りの人に「自己肯定感を満たして!」とすがるより、自分で満たすほうがずっと健全。まずはひとつ、好きなことをいくつかあぶり出し、何を続けるか決めてみて。決まらない場合には、ミイナさんのように頼まれたことを続けてみる。依頼されるということは、そこが強みなのです。


「考えよ。好きなこと、得意なことは何だ? 一個もないなんてひとはいないはず。ライブでも、コスメでも、からあげでも、バナナジュースでも一点集中で掘り下げよ。いつの日か‟からあげ女王”になれる…かもしれない」


三松 真由美 

恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。




©urbazon/Gettyimages


文・三松真由美

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2021年04月29日 20時00分

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