セミヌードから美容家へ! 元グラドルが胸の内に秘めていた野心とは?
フライデーで公開したセミヌードのおかげで、美容家に転身した筆者・小阪だが、その仕事とは別にずっと前から密かに続けていことがあった。
文・小阪有花【グラドルから保育園へ】vol. 61
内に秘めた野心
美容家の仕事はそこそこに、私は自分のやりたいことに時間を費やしていた。私がダイエットに成功しだしたころ、セミヌードの撮影の準備をしながらも、もうひとつ、内に秘めた野心があった。時間ができたら必ずしようと決めていたこと。この頃の私の時間はほとんどそこに使われていた。
私は昔から作文が好きで、国語の読書感想文などは力を入れて書いていたこともあり、自分の体験や気づいたことなどを紙に書き、文章にしていた。保育園生活で、子どもとどう接するのが良いか、子どもが喜ぶこと、悲しむことはどんなものか。そういったことを忘れないように文字に起こしていた。また、うつ病から抜け出しダイエットを成功させた体験をもとに、物語を書いたりもしていた。
そんな私だったので、19歳から怒涛のように変わった人生を、普通に生きているだけでは味わうことができなかったこの道のりを、どうにか別のものに姿を変えて形にできやしないかと考えていた。保育の世界に戻れなくとも、子どものことを思い出し文字にすることは、私のなかでの癒しになる。また、人生を書くわけではないが、自分のコンプレックスや体験をもとに書く物語は、自分の過去をうまく整理できることでもあった。
書くことで自分を受け入れる
書いていて思ったのだが、自分の気持ちを文字にするだけでなく、物語にし、自分の弱さ、醜さを文章にし、それを登場人物たちに否定や肯定をさせることで、私は自分の良いところも悪いところも受け入れることができた。どんな感情にも意味があるのだと気づかせてくれたのだ。この頃の、ネガティブで何もかも信じられない自分にとっては、自分の過去を見つめ、いまの自分とのバランスをはかるインナーチャイルドを探しているような時間だった。
これらを書いてる時間は、やりがいがあって楽しく、とても穏やかな時間となった。書き終えた物語は、かなり長いもので、小説でいうと文庫本3冊分。こんな長編なんて、見せられたものじゃないと思いながらも、いろいろと溜まっていたのだなぁと、うまい形で吐き出せたことに安堵した。長編を書いたあとも、まだ私の何かを書きたい気持ちが止まることはなかった。
こさか ゆか/保育園プロデューサー
リバイバルミーティング代表。チャイルドカウンセラー、家族療法カウンセラー、幼児食インストラクター、ベビーシッター資格習得。 2004年ミスマガジングランプリを獲得し芸能界デビュー。グラビアアイドルとして活躍後、2009年に引退。現在は子どもの心スペシャリストとして活動中。