恋愛とお金、どっちが大事? 『LOVE CATCHER Japan』出演者5人に“本音”を聞く

2024年02月16日 20時00分

マネー エンタメ anan

モノと情報に溢れた現代社会。恋愛だけでなく、人生の選択肢が増えたなかで、人は何に重きを置くのか? 愛かお金か、究極の選択のもと奮闘した5人に、イマドキの“恋愛の本音”を聞きました。

真実の愛か500万円か、究極の2択を迫られる!


ABEMAで配信され話題を呼んだ恋愛番組『LOVE CATCHER Japan』最大の特徴は、真実の愛を見つける“ラブキャッチャー”か賞金500万円を狙う“マネーキャッチャー”のいずれかを選んで参加すること。男女各5人が正体を隠したまま、親交を深めながら8日間の心理戦を繰り広げる。選択は最終的に変えることも可能。そんな究極の選択のもとに奮闘した参加者の女性5人が、赤裸々トーク! 愛に生きるのか、お金をとるのか。現代の恋愛観が浮き彫りに。座談会やプロフィールにはネタバレが含まれるのでご注意を!


『LOVE CATCHER Japan』とは?



韓国の「Mnet」が制作して話題を呼んだ恋愛番組の日本版で、マレーシアのリゾートにてオールロケ。50台以上のカメラで参加者のリアルな表情を捉える。鋭い考察とトークで番組を盛り上げるスタジオMCは見取り図、木村昴、鷲見玲奈、井上咲楽。ABEMAにて全話見逃し配信中。©CJ ENM CO., LTD. All Rights Reserved ©AbemaTV,Inc.


Q、恋愛とお金、どちらが大事ですか?


恋愛:50%、お金:50%



編集部では恋愛のほうが上回るかと予想していたのですが、結果は見事に半々に…! 番組参加者のみなさんも最終的な選択で揺れ動いていたように、やはりどちらも甲乙つけがたい究極の選択なのかも。


Q、自身にとって、恋愛は必要・重要なものだと思いますか?


はい77%、いいえ23%



「いいえ」と答えた人は、「趣味や仕事の話をするほうが多い」「仕事や推しのことが大事になった」(共に30代・会社員)など、仕事や趣味に重きを置く人も増えており、30代は特にその傾向が。


恋愛とお金、どっちが大事? イマドキ“恋のモチベ”の本音。



左から、井上 瞳さん(24)、海津雪乃さん(25)、矢ヶ部初音さん(31)、谷岡美沙紀さん(23)、ヴァッツ美良さん(24)


――ひとみさん以外、女性4人が“マネーキャッチャー”を最初に選んでいましたね。


井上 瞳さん(以下、ひとみ):それにはびっくり(笑)。


海津雪乃さん(以下、ゆきの):男性側は“マネー”が、1人だけだったのも驚きだよね。


ヴァッツ美良さん(以下、みら):やっぱり女性のほうが現実的なんだろうな。


谷岡美沙紀さん(以下、みさき):でも、途中から500万円はどうでもよくなった。お金なんてただの紙みたいな。


矢ヶ部初音さん(以下、はつね):旅の間は自分のお金を使うこともまったくなかったから、お金への執着が消えていったよね。私が最後に“マネー”から“ラブ”に変えたのは、今後の人生を考えたら、せっかく出会えたみんなとの関係が壊れるほうが嫌だなって。500万円で得ることより、失うものが大きいと思った。


みさき:帰国して、東京は欲望と嫉妬にまみれてヤバいと思った(笑)。人間関係、断捨離したもん。


ゆきの:帰ってきて現実に戻ったら、家賃に光熱費にと生きるのにはお金がかかることをより実感して、自転車移動に変えた。汗水流して働かなきゃ(笑)。


――“愛=美しい”“お金=汚い”という価値観について、どう感じますか?


ひとみ:私は“ラブ”を選びましたけど、“ラブキャッチャー=いい子”だとは全然、思わないです。旅に出発する直前に500万円だと聞いた瞬間「ちょっと考えていいですか」って言っちゃいましたもん(笑)。


ゆきの:番組を見てくれた人たちのコメントでも「“マネー”より“ラブ”のほうがいい人」って思われてる。それもすごく理解できるんだけど、そうシンプルな話でもない気がする。稼ぐことが大変だとわかっているからこそ、お金の大切さが身に染みているし。


はつね:恋愛とお金の関係でいうと、お金に余裕がないと、恋愛を楽しんだり愛情を膨らませたりするのが難しくなるのかなとは思う。


みら:たしかにお金は、愛や幸せを膨らませるための選択肢を増やしてくれるもの。お金があれば、二人でできることが多くなるから。


みさき:私、旅の間にいろいろノートに考えをまとめて戦略を練ってたんだけど、“愛とお金どちらが大事か”っていうテーマでは“お金から愛は生まれない。でも、愛にお金はかかる。だからお金は必要”って書いてた。旅の結論として、愛とお金のどちらかを選ぶことはできないなって思った。


ひとみ:自分の大切なお金と時間を使ってもいいと思えるかどうかが、恋愛相手をジャッジする基準になってる。私は割り勘でもいいって思える人としかごはんに行かないんだけど、みんなはどう?


ゆきの:割り勘でもいいけど、1円単位で割る人はないなぁ。あと、相手が奢るムーブを出してきたら「私も出すよ」って1回は言うでしょ。そこで、パッと手を差し出してくる人もないかも。トイレに行っている間にお会計済ませてくれるのが、やっぱりスマート!


みさき:私は、そういうやり取りを一切しない。


ゆきの:お財布も出さないの?


みさき:出さない。お金を出すふりとかトイレに行くとか茶番と思っちゃう。「ごちそうさま、ありがとう」でよくない? 相手が年上だったらそれで終わり、同世代ならお礼にハンドソープとか匂い系のプレゼントを渡す。「この香りで、私のこと思い出してね」ってマーキングできるし(笑)。


ゆきの:かっこいい~!


みら:はつねは(高崎)凌くんとカップル成立したけど、凌くんは年下だよね。デートは割り勘?


はつね:全部出してくれるし、椅子も引いてくれるよ。


ゆきの:弟っぽかったから意外!


みら:(水野)友貴はナチュラルにできそうだけどね。


みさき:完璧だった(笑)。


ひとみ:でも、あまりにも女子慣れした行動されると萎えない?


みさき:「君はそれをどこで覚えたの?」って思う(笑)。まだ慣れてなくて、一生懸命やろうとしてくれる頃が一番いいな。行きはレストランのドアを開けてくれるんだけど、完全には身についてないから帰りは忘れちゃうみたいな。


はつね:そういう人を育てるのも楽しかったりするよね。


ゆきの:はつねちゃんとみさきに育ててもらった男の人がいいな。


みさき:育てて送り込む!(笑)


――“恋愛は必要・重要なものだと思う?”というアンケートで77%が「はい」と回答していますが、みなさんにとって恋愛は?


みさき:人生で恋愛のプライオリティが一番上ですね。恋愛が上手くいってたほうが仕事も自分磨きも頑張ろうってスイッチ入るし、自己肯定感も上がります…と、きれいに言ってみたけど、私にとって恋愛は私を輝かせるための、効率がいいただのコンテンツ(笑)。


ゆきの:出た、みさきのパワーワード!(笑)


はつね:いろんなタイプの人と付き合うと、その分違う経験ができて人生の勉強になるところはある。


みら:私は恋愛に振り回された結果、メンタルがきつくなっちゃって…。今は、恋愛のプライオリティを下げないとやっていけない状態。恋愛で落ち込んだら、経営者としての責任を果たせないから。


ひとみ:私は友達と家族が一番大事で、次に仕事、恋愛は一番下。傷つかないように恋愛の優先順位を下げていた自分を克服して恋愛モードに入りたかったから、番組に参加したの。


はつね:家族とか仕事とか、大切なものと同率で大切にできる恋愛ならしたいよね。好きな人ができると心に余裕が持てるし、自分とは違う価値観を吸収することで、考えも柔らかくなっていく。


ゆきの:私はずっと仕事が99%で恋愛は1%でいいと思っていて、一人でラジオを聴いてる時間が幸せだったのね。でも番組に出て、仕事も100%恋愛も100%でいいじゃんって考えになれた。すっかり自分で自分の機嫌をとれるようにはなったけど、孤独を埋めるのは、誰かを想うことでしか満たされないなって。


はつね:恋愛したからって、自分を変える必要もないしね。30代になって、外では着飾って可愛い顔も作るけど、彼氏の前ではぐちゃぐちゃの自分も見せられる恋愛がよくなった。


みら:恋愛がどのくらい大事かは、ライフステージによっても変わるよね。今は女性がいろんな選択ができる時代であることが素晴らしい。一昔前にこの番組やっていたら、女性は本心を隠して“ラブ”を選ばざるを得なかったと思う。


みさき:みんなのいい話の後に超言いづらいけど(笑)、私は相手に想われたいという目的があるから尽くすだけ。恋愛に必要なのは、好きとかどうとかっていう感情じゃなくて、愛する覚悟だけでしょ。


はつね:確かに、その人を大切に想っていこうという覚悟は必要!


いのうえ・ひとみ イラストレーター。自分にも人にも誠実な人がタイプ。「私にとってこの旅は、相手を知るには短すぎました…」


かいづ・ゆきの グラビアタレント。可愛すぎるビールの売り子として話題に。「受け身な人より、オレオレな王子様タイプが好き」


やかべ・はつね ゲーム関連のインフルエンサーとして活動するゲームストリーマー。「番組のルールが面白そうで参加しました」


たにおか・みさき Sサイズモデル。超恋愛体質で、あざとさも隠さない。「番組は、今まで培った恋愛スキルを試す場でした」


う゛ぁっつ・みら 女子大生の活躍の場を広げる会社「CLONEA」経営。「新規事業に必要な資金が500万円だったので参加しました」


※『anan』2024年2月21日号より。写真・内山めぐみ 取材、文・小泉咲子


(by anan編集部)

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