V6解散後、トニセンこと20th Centuryが全国ツアーを開催! 詳細レポ 25年ぶり発表も!

2023年02月10日 19時00分

エンタメ anan

坂本昌行さん、長野博さん、井ノ原快彦さんの3人からなる20th Centuryが14年ぶりに全国ツアーを開催。2023年2月2日(木)東京・中野サンプラザで行った「20th Century Live tour 2023 ~僕たち20th Centuryです!~」の模様をレポート。寒さも吹き飛ばすような温かい空気に包まれたステージでは25年ぶりとなるオリジナルアルバムリリース発表も!

14年ぶりの全国ツアーを皮切りにトニセンの活動が本格的に再開!

今回の全国ツアーは20th Centuryが2009年に開催した「20th Century LIVE TOUR 2009 HONEY HONEY HONEY」以来、14年ぶり。タイトルに”僕たち20th Centuryです!”とあるように20th Centuryこと通称トニセンが元気に活動していることを伝えにいくのがツアーコンセプト。大人の側面を楽しめるbillboard Liveとエンターテイナーの側面を見ることができるホールでのライブ。会場によって2つの雰囲気が楽しめるステージになっている。


V6は2021年11月1日をもって26年の歴史に幕を下ろし、解散。V6内には、年下組のカミセンと年長組3人によるトニセンのふたつのユニットがあるが、トニセンのみ音楽活動を継続している。昨年は、「特捜9-Season5-」(テレビ朝日系)の主題歌「夢の島のセレナーデ」など配信シングルを届けてきた。


久しぶりのツアーは、生バンド演奏で楽曲を楽しめるということで、大人な雰囲気たっぷり。彼らの登場を待ちわびるファンの熱気で、真冬の寒さなんてどこへやら。大歓声で出迎えられた坂本さんが「皆、元気?」と笑顔をはじけさせ、長野さんが「会いたかったぞー!」と、ファンとの再会を喜ぶ。


井ノ原さんのアコギ演奏で「俺たち、ジャニーズ! 20th Centuryです」と自己紹介ソングを歌って会場を温めると3人が挨拶。長野さんがささやくように「ようこそお久しぶりです」というと会場は歓声を出して盛り上がる。


すると、すかさず、井ノ原さんが「長野さん、頼みますよ。初日でそれはないでしょ」と井ノ原さんのマイクを長野さんが取り間違えるアクシデントがあったことを明かす。「焦った長野くんはまた格別なのよ。俺、歌おうと思ったらなくて…どうすんの(笑)」と愛あるイジりを繰り広げ、トニセンの仲の良さが伝わるやりとりに、ほっこり。


気を取り直して、「僕たち20th Centuryです!」と仕切り直した井ノ原さんが「こういったタイトルにさせていただきました。謙虚になろうということでね。知らない人もいるかもしれないですし」とツアータイトルを説明すると、「そう。連れて来られちゃった方とかもいるかもしれないし」と、長野さん。トニセンを知ってもらうため、改めて自己紹介しようということでこのタイトルになったのだとか。


「ようこそ、中野サンプラザへお越し下さいました! ありがとうございます。僕ら初めてですよね? 坂本さん」と井ノ原さんにふられて、「この場所はそうですね。後に取り壊されてしまうので、最初で最後かもしれない…」と坂本さんは感慨深そうな表情だ。


「コンサート自体が14年ぶり。再結成したグループくらい空いていますよ?」という井ノ原さんの声で拍手が起こる会場。長野さんは「14年ぶりのライブ…。最初のほうは、(リリースが)DVDじゃないんだ」。「VHSだよね!!」という井ノ原さんに会場には懐かしむような笑いが起こる。歌もトークも3人の呼吸はぴったり。長年連れ添ったファンが見守る温かな空間はファミリー感満点!


「ディナーショーや舞台の活動は3人でありましたけど。コンサートは久しぶりで前回のやつを見直しましたよ。長野さん、はっちゃけていましたねぇ。今回は止めて下さいよ?」と井ノ原さんに言われ、「ええ。飛んじゃうかな(笑)」と長野さん。その言葉の通り、今回の会場では、残念ながらフライングの演出ができないけれど、本当はフライングしたくてしょんぼりしている長野さんの想いを遊び心たっぷりに叶える場面もあった。スクリーンを利用してのコミカルな演出には思わず、吹きだすこと間違いなし!?

「お客さんが温かい人たちばかりで、本当に楽しいですね」と久しぶりのライブのMCを仕切るのは、もちろん井ノ原さん。「トニセンは知ってもらいたいことがたくさんあるんですよね。今日は2月2日ですよね。2日の夜中…3日0時に音楽配信サイトにて配信します。作詞作曲は竹内まりやさんで『恋はこれから』。僕らにぴったりな曲。もう一曲は真心ブラザーズYO-KINGさん作詞作曲の『きみの笑顔につられて』。昭和の人間なんで、配信になじみがなかったんですけど、一緒にファンの皆さんと慣れていこうよ、と」と嬉しいお知らせにひと際大きな拍手と歓声が起こる会場。


「配信といってもジャケットあるんです」とスクリーンに女の子の周りにトニセンの3人のイラストが描かれたキュートなジャケットが紹介されると「可愛い~!」と声を上げる観客の皆さん。そして、もう1つスタジオセッションの様子をYouTube配信されると報告も。


そんな中、「最近は僕たち、時間の感覚がなくなってきちゃって。今どれくらいしゃべっているかわからない。2時間とかしゃべっちゃう(笑)」ということで井ノ原さんが坂本さんにブレーキ役をお願い。「はい、分かりました」とニッコリ了解する坂本さん。長野さんは「この衣装でいるのが恥ずかしい…」とMC前から着ていた空模様のブルーのシャツが気になる様子。穏やかに繰り広げられる3人のいつも通りのやりとりをファンが見守る。


そして、「配信ばっかりでさ。私は物が欲しい。くやしかったらリリースしてごらんなさいよって。ね?(笑)。なんと25年ぶりに…。トニセンのオリジナルアルバムが発売されます。待たせたね!!」とビッグサプライズが井ノ原さんから発表される。


なんと1998年9月8日発売「! -attention-」以来のリリースになるそうで、「ベストは出していますけど、オリジナルは久しぶり」と喜ぶ長野さん。「発表してない曲もまだまだあるということで。ざっくり夏頃までには」とこの夏発売を宣言。すると「あっちぃなと思ったら、そろそろ(笑)」と長野さんが笑わせる。25年ぶりのオリジナルアルバムという想いもよらぬプレゼントに会場は鳴りやまない拍手が。

やはりトニセンといえば、ミュージカル!! 「長野くんの『ハイテクノロジーミュージカル』を見ていたら、俺もミュージカルやりたくなっちゃった。ステージに立つとミュージカル熱がふつふつと…」と井ノ原さんが話し出すると突然始まったのは、ミュージカルタッチの歌唱。歌い終わると「ああ~、いいなぁ、ミュージカル」と「満足しました」と嬉々とした顔に。3人の本格的なミュージカルが見たくなったひとコマだ。


現在はジャニーズJr.の育成に力を注ぐ井ノ原さんがMCで、バックについているジャニーズJr.のSpecialの4人を紹介する場面も。アンコールではSpecial以外のジャニーズJr.も登場。「Can do! Can go!」では、HiHi Jetsの猪狩蒼弥さんと橋本涼さん、7MEN侍の中村嶺亜さんと本髙克樹さん、少年忍者から12人が飛び入り参戦。


この曲は、1998年に発売されたアルバム「SUPER HEROES」に収録されて以来、ジャニーズJr.に歌い継がれている楽曲。ステージ狭しとズラリと並んで歌う姿は誰もがハイテンション。少年忍者の内村颯太さんがマイクを持ってセンターで歌ったり、猪狩さんが“イノッチLOVE”と描かれた白Tシャツをアピールしたり。ジャニーズJr.たちにも注目が集まった。井ノ原さんは一緒に歌ってくれたジャニーズJr.16人全員の名前を間違えずに呼んで1人1人を紹介すると、会場は拍手喝采。ジャニーズJr.たちへの愛情が感じられる場面だった。


「Can do! Can go!」は体力を使う曲、と息を整えつつ、新曲のひとつ「君の笑顔につられて」を披露した3人。ピアノの音色から始まるこの曲は、皆が笑顔になれる優しい音色のポジティブソング。ハッピーな空気に包まれ、会場が一体に。


もちろんトニセンの3人も、会場も心の底からの “無敵の笑顔”だ。“君の笑顔につられて笑った”と歌うこの曲で、皆の笑顔につられて、笑顔の花が咲いた中野サンプラザ。トニセンが生み出す柔らかなハーモニーに触れると、まるで14年ぶりの同窓会のように懐かしい思いに包まれた。新曲で「恋はこれから」と歌うように、まだまだこれから私たちの恋心をときめかせてくれるだろう。



写真・小池理恵 取材、文・福田恵子

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2023年02月10日 19時00分

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