こだまたいち、氣志團の綾小路翔を「本当にかっこいいなと思います」
「愛着を持って手放すことの大切さを伝えたいです」
【イケメンで観るドラマ＆映画】vol. 129
映画『ゆめのまにまに』は、実力派・個性派俳優、音楽家などが所属するマネージメント会社・ディケイド設立30周年を記念した作品です。
舞台は、東京・浅草六区に実在する古物店・東京蛍堂。この店には、好きなものを求め、譲れないものを抱え、そして大切な人を探して、いろんな人たちが集まってきます。
不在がちな店主・和郎に代わり、毎日店番をするのは、アルバイトのマコト。彼は毎日足繁く店に通う訳ありそうな女性・真悠子が次第に気になっていきますが……。
メガホンを取ったのは、映画『船⻑さんのかわいい奥さん』で⻑編初監督デビューし、門脇麦さん主演作『あのこは貴族』（2020年）などで助監督の経験を経て、本作が⻑編監督2作目となる張元香織監督。
主演は、メンズノンノ専属モデルとしてデビューし、俳優・フォークシンガーとして活動しながら、映画『PRINCE OF LEGEND』『アイネクライネナハトムジーク』などに出演したこだまたいちさん。主演をつとめた関西電気保安協会のWEB動画『ある日突然関西人になってしまった男の物語』が、第0話から第11話、Season1・2を含めた合計再生回数280万回を突破したことも話題となりました。
2022年には新たなフォーク・バンド、酔蕩天使（よいどれてんし）のリードボーカルとしても活動を開始。出演作であるテレビドラマ『ザ・タクシー飯店』（テレビ東京）の主題歌「タクシードライバーブルース」を担当したほか、映画『ゆめのまにまに』では主題歌「サンローゼ」を披露しています。
ーー初主演映画が、ディケイド設立30周年を記念した作品になると聞いたとき、どう思いました。
こだまさん やるしかないという気持ち、やれるのかという気持ち、やったーという喜びなど、いろんな想いが同時に沸き起こりました。でもとにかく、一喜一憂するのは終わりにして、できる事を一つ一つ準備していくしかないなと思いました。
ーー役作りとして、どのようなことを？
こだまさん 具体的に役作りといっても、何から始めるのか、どこから始めるのかということが、これまでの経験でカバーできなかったんです。主演として映画に出ずっぱりになることが初めてのことでしたから。
なので、とにかく浅草について調べ、浅草中を歩き回りました。歩いて分かったことは、商売の町だからこそ、人々の言葉と態度がはっきりしているなと。マコトはよそ者でしょうから、商売人としての仮面は、自分のネガティブなところを隠すためなのかもしれない、などと想いを巡らせながら、役のイメージを掴んでいきました。
ーー完成した作品を観た、ディケイド所属の方々の反応は？
こだまさん 本作に出演している村上淳さんは、試写が終わった後、パッと帰られたんです。どういう感想をお持ちだったのかな？と気になっていたのですが、しばらくして賞賛のコメントをくださって。本当に嬉しかったです。
ーーこだまさんの演技力は、『ある日突然関西人になってしまった男の物語』でも話題になっていましたね。氣志團の綾小路翔さんは、ご自身のTwitterで「たいちくん！！ 最高！！」とコメントされていました。
こだまさん ありがたいですね。綾小路翔さんとの出会いは、僕が参加している現在休止中のロックバンド・THE TOKYOの演奏を観てくださったことがきっかけなんです。ご挨拶させていただいたときやご自身のTwitterで嬉しいお言葉をいただきました。
ーー影響力のある方が思ったことを素直に言葉に出したり、発信したりしてくださるのは、とても嬉しいことですよね。
こだまさん めちゃめちゃ嬉しいですし、本当にかっこいいなと思います。
ーー衣装選びについて、心がけたことを教えてください。
こだまさん 東京蛍堂の店主である稲本さんの普段の装いを参考にさせていただきました。稲本さんが、用意された衣装より私服のほうが似合うこともあるとアドバイスをくださったこともあり、ひとつだけ僕の自前の服が採用されているんです。僕が衣装合わせの日に着ていった服で、100年前にフランスで執事の方が着用していたヴィンテージのパンツです。
ーーそんな貴重なものをどこで入手されたのですか？
こだまさん 下北沢のヴィンテージ クローズ専門店Mél（メル）で購入しました。
ーーこだまさんが下北沢を歩いていらっしゃる姿を容易に想像できます。
こだまさん 僕、下北沢にいそうですよね（笑）。
ーーこの作品を通して伝えたいことは？
こだまさん これまでにディケイドが製作した映画『Playback』『Amy said』『ゆめのまにまに』はぜんぶ時間がテーマになっているような気がするんです。さらに『ゆめのまにまに』は、“物”がフューチャーされていて、東京蛍堂に吸い寄せられるように集まってきた物たちや人たちにはそれぞれ歴史を持っています。
本作に携わる前、ヴィンテージものや骨董品を集めている収集家の方々は、ある種「物に執着している」と勘違いしていたんです。ところが実際は全然違っていて、大事にしてくださる方がいれば、愛着を持って手放すこともある。そういう、物を受け継いでくれる方を見つける職業でもあるんだと分かりました。
本作では千國めぐみさん演じる真悠子が、ひとつの想いを手放して世に放つことが物語の大きな軸となっています。僕は本作を通して、愛着を持って手放すことの大切さをお伝えできればと思っています。
インタビューのこぼれ話
取材時に、酔蕩天使の特製Tシャツ（非売品）を着ていたこだまさん。ちなみに、こだまさんご自身はあまり物欲がないんだそう。「欲しいものを聞かれると困ってしまうタイプです」（こだまさん）。
Information
映画『ゆめのまにまに』
11月12日（土）より、東京・ユーロスペースほかにて、全国順次公開
出演：こだまたいち、千國めぐみ、中村優子／村上淳
監督・脚本：張元香織
エンディング曲：酔蕩天使「サンローゼ」（HILLS RECORDS）
©2022 ディケイド
写真・安田光優 文・田嶋真理 ヘアメイク・寺沢ルミ
こだまたいちさんの撮影現場の模様を一挙にご紹介。
映画『ゆめのまにまに』も忘れずにチェックして！
写真・安田光優 文・田嶋真理 ヘアメイク・寺沢ルミ
BIGLOBE Beauty公式SNSはこちら！
