Mrs. GREEN APPLE「尾田先生に試されてる」 再始動のきっかけは『ONE PIECE』だった!?

2022年08月28日 19時40分

エンタメ anan

約2年の休止期間を経て、今年3月に活動を再開したMrs. GREEN APPLE。奇しくもそれは、2年間、仲間と離れて各自で成長を遂げた麦わらの一味と重なる。「『ONE PIECE』はミセスの活動におけるバイブル」というほど敬愛してやまない作品、その映画『ONE PIECE FILM RED』に楽曲提供という形で仲間入りした彼ら。今の思いを熱量高めに語ってくれた。

――若井さんの本日の髪型はサンジヘアですよね。『ONE PIECE』愛が伝わってきます。


若井滉斗(Gt):アハハ!


藤澤涼架(Key):みんな大好きなんだけど、もともとは(大森)元貴がグループに布教させた感じで。


大森元貴(Vo/Gt):そうだね。『ONE PIECE』の連載開始が’97年で、僕は’96年生まれ。物心ついたときには当たり前にあって、共に育ってきたといっても過言ではない。僕らが活動していく上で、ロールモデルとしているのも『ONE PIECE』だし。


若井:僕らもみんなにワクワクを届けていきたいということで。


藤澤:休止に入ったタイミングでも、元貴から「改めてイチからマンガを読んでくれ」と。


大森:麦わらの一味は一度散り散りになり、それぞれが自分を鍛えて、成長して、2年後に集結する。僕らもルフィたちと同じように自分を見つめ直す期間になればいいね、という話をして。並列で語るのはおこがましいんだけど(笑)。


藤澤:改めて『ONE PIECE』を読み、成長しなきゃと思っていたときに今回の楽曲提供のお話をいただいたので、さらに自分たちも突き動かされたというか…。


大森:復帰時期を決めず休止に入ったから、話をいただいたことで「ミセスに戻らなきゃ」という気持ちが強くなり道標になりました。


――このオファーがなかったら、まだお休みされていた可能性も?


若井:もしかしたら…(笑)。


大森:それぐらい『ONE PIECE』に関われることは大きなことだよね。ずっと夢だったから。


若井:僕と大森は中学からの付き合いなんですけど、その頃から「ONE PIECEの歌、やりたいなー」って言ってたからね。


大森:そんな頃から言ってた?


若井:言ってたよ(笑)。


大森:僕らは来年で結成10周年を迎え、今年でデビュー丸6年になるけど、今回のことで、やっとミュージシャンとして認められた感じがして。音楽を続けていく上での自信にもなった。半面、自分もファンだからこそ、楽曲を提供することに不安もあって。「作れるのかな? 自分」っていう。


若井:責任重大だからね。


藤澤:未だにドキドキしてるしね。


――長年温めてきた夢がついに叶った喜びと同時に不安も感じながら、劇中歌「私は最強」はどのように作られていったのですか?


大森:まず打ち合わせで、監督から「物語の序盤で、ウタの初の戦闘シーンで流れる曲。不穏な空気ではなく、明るい雰囲気」という説明を受けて。さらに、いただいた脚本には仮タイトルがすでについていて。それが、「私が最強」だったんです。こんなパワーワードから作るなんて初の試みで。


若井:たしかにね(笑)。


大森:ただ、とんでもなく自己肯定感の強い曲になってしまうとまた違うんだろうなと思い、“あなたといて私は最強でいられる”というふうに落とし込みました。


――だから最後のフレーズは“アナタと最強”なんですね。仮タイトルの「私が最強」から「私は最強」に変えたのはどんな理由が?


大森:ウタはそんなに強い子ではなく、自分の夢や欲の中で溺れそうになりながら、強くあろうと鼓舞している感じがして。それを表現しようと思ったときに、“が”を“は”にしたら、自分に言い聞かせてる感じが出るのかなと。それに、尾田先生に試されてるところもあるのかなと思ったんですよね。「私が最強」のままで作ったら、僕は負けた気分になるなと思って(笑)。


――完成した「私は最強」はミセスの新章の幕開けにもふさわしい躍動感あふれるナンバーですよね。


藤澤:デモの段階からミセスらしい疾走感を感じて。僕らは「ニュー・マイ・ノーマル」という曲で復帰してるけど、それより先にこの曲を作っているので、ミセス始まるぞ、と掻き立てられる思いでした。元貴が「マンガ読めよ」と言ったのはそういうことだったのかと。最初、疑ったもんね。休止に入るタイミングで元貴だけは楽曲提供の話を聞いてたのかなって。


大森:いやいや、知らないよ(笑)。でもそれぐらい『ONE PIECE』と自分たちがリンクしてた。


藤澤:作品の世界観やキャラクターの表情を大事にしながら演奏してたんですけど、そこにAdoちゃんの歌声が入り、パズルがハマった、って感じだったよね。


若井:今回の曲はギターの音も効いてるけど、『ONE PIECE』らしいブラス(楽器)も入っていたり。ミセスの新しいエッセンスを感じる楽曲だなと思って。


藤澤:レコーディングとか、この曲を作っているときに出てくるイメージやアイデアは、今までのミセスにはない感覚で。もっともっと音楽の表現を追求していきたい、そんな意欲ももらえましたね。


――ちなみに、今回の激アツな脚本を読まれての率直な感想は?


藤澤:自分たちも音楽をやっているので気持ちがリンクする部分があるし。圧倒的フィクションの世界なんだけど、現代社会に通じる部分もあって、みんなが共感できる話なんじゃないかなと。


若井:純粋にすごい映画だと思う。


大森:シャンクス出てくるし!


若井:そうなんだよなー。


大森:麦わらの一味と赤髪海賊団のリンクの仕方がすごい。空間は違うけど、共闘する中で心が通う瞬間があって。僕はウソップ大好き人間なので、ウソップとヤソップの共闘シーンなんて最高すぎる。


若井:あそこは脚本を読みながら泣きそうになったもん。


大森:脚本を読んで、「マジか!」って声が出たほど。映画館で観たら絶対に泣いちゃうよね(笑)。


写真左から、

藤澤涼架(Key) ふじさわ・りょうか 1993年5月19日生まれ、長野県出身。推しキャラはサンジ。「ジェントルマンで、哀愁があって、優しさをさりげなく出してくるのがカッコいい。メリー号との別れのとき、タバコをくわえてうつむくサンジが最高で、滅多に見せない悲痛な面持ちにグッときた」


大森元貴(Vo/Gt) おおもり・もとき 1996年9月14日生まれ、東京都出身。推しキャラはウソップ。「ビビりな部分だったり、僕らが唯一リアルに感情移入できるキャラクターで、昔から大好き。でも、決して弱いわけではなく、仲間の夢を笑われたり、バカにされたら本気で怒る。カッコいいです!」


若井滉斗(Gt) わかい・ひろと 1996年10月8日生まれ、東京都出身。推しキャラはゾロ。「小さい頃はオモチャの剣をくわえて、バンダナを頭に巻き、母親にお願いして腹巻きも買ってもらいました(笑)。好きなシーンはゾロがローグタウンで三代鬼徹を買う場面。ゾロの覚悟や信念を感じます」


ミセスグリーンアップル 2013年結成。’20年、活動休止を発表。今年3月、「ニュー・マイ・ノーマル」をリリースし、現在のメンバー編成で再始動。ミニアルバム『Unity』発売中。


「私は最強」 序盤のバトルシーンで流れるパワフルで爽快なナンバー。「疾走感があり、ポンと背中を押してくれるような風を意識して歌唱。“私は最強”というフレーズは自信に満ち溢れたウタにピッタリですが、後半では“最恐”という歌詞も出てくるんです。その伏線に鳥肌が立ちました」


『ウタの歌 ONE PIECE FILM RED』 「私は最強」含む7曲を収録したアルバムも好評発売中。通常盤ジャケットのウタ×Adoさんのコラボイラストは『ONE PIECE』原作者であり、本作の総合プロデューサーを務める尾田栄一郎先生の描き下ろし。通常盤¥1,980。Spotifyなど各種聴き放題サービスでも配信中。


『ONE PIECE FILM RED』 音楽の島エレジアで開催される歌姫・ウタのライブを訪れた、ルフィ率いる麦わらの一味。大勢のファンが埋め尽くす会場には、よからぬ思惑を持った者もいて…。原作・総合プロデューサー/尾田栄一郎 監督/谷口悟朗 脚本/黒岩勉 音楽/中田ヤスタカ 公開中。


『ONE PIECE』 1997年、『週刊少年ジャンプ』にて連載スタート。主人公のルフィが海賊王を目指して、仲間と共に戦い、成長していく冒険活劇。現在、103巻まで発売中。


※『anan』2022年8月31日号より。写真・野呂知功(TRIVAL) スタイリスト・曽我一平 ヘア・益江みき メイク・朴ミキ インタビュー、文・関川直子


(by anan編集部)

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