主人公は中居正広そっくり!? 劇団ひとり&古市憲寿が語る、“絵本”制作秘話

2022年08月01日 20時00分

エンタメ anan

2020年に発売された絵本『♪ピンポンパンポンプー』に続き、テレビ朝日の番組『中居正広のキャスターな会』(毎週土曜ひる12時※一部地域を除く)の企画から生まれた、第2弾の絵本『パリン グリン ドーン』が発売された。監修&キャラクター原案を中居正広さん、キャラクターデザインを劇団ひとりさん、文を古市憲寿さんが担当。新たなキャラクター“なさいくん”を主人公に、ページに仕掛けを施し、前作とは大きく様変わりした今作。その制作秘話などを、お二人に聞いてみました。

劇団ひとり(以下、劇):主人公の原案は、『♪ピンポンパンポンプー』の最後に中居さんが描いた謎のキャラです。それを僕が、前回の主人公“のんちゃん”と“びりーくん”と同じように、3Dプリンターでフィギュアを制作したのが始まり。


古市憲寿(以下、古):中居さんが描いた絵では、奥行きとか造形まではわからないから、フィギュアを作るのは大変だったんじゃないですか。


劇:そうなんだよ、造形のデフォルメは難しかったね。なんだかわからない、このなかなか気持ち悪い生き物をどう作ろうか、って(笑)。


古:色はなぜ、緑にしたんですか?


劇:本体を作ったものの、何色にしたらいいかわからなくて。うちの子に「これ何色だと思う?」って聞いたら、上の女の子も下の男の子も「緑」って言うから、緑にしてみたら、あれ? なんかすごく愛着湧いちゃったぞ、って(笑)。


古:ははは(笑)。でも、緑だったから僕もこの物語を思いついたし、もし違う色だったら、また全然違う物語になっていたと思う。


劇:緑の姿を見て、中居さんが、中居くん+ダサい+野菜を組み合わせて“なさいくん”と名付けましたからね。また不思議と、表情とか顔が中居さんに似てるんだよね。フィギュアもそうだけど、絵本に出てくるいろんな表情も、見れば見るほど中居さんに見えてきた(笑)。物語も壮大でいいよね。前回の世界観を引きずらずに、全く別の話にして、割り切ったところもすごいと思う。


古:今回はあまり、具体性のない、神話っぽい話にしたくて。ひとりさんのお子さんが、なさいくんを見て緑だって言ったように、子供の発想って大人の発想を超えてくるんですよね。だからあまり、こういう物語です、って決めつけないで、大人も子供も、読んだ人が自由に受け取って、楽しんでくれたらいいなって。根底には、温暖化などを意識した部分はあるんですが、それも説教がましくなるのは嫌だったんです。だから、SDGsのこととかはなんとなく感じてもらえればいいし、なんなら、子供たちにはわからなくてもいいぐらいに考えていました。


劇:なるほどね。僕が最初にフィギュアにした時、なさいくんは、捨てられている空き缶の中に住んでいるイメージだったの。だから、古市さんがこれを「大陸だ」って言った時は、ぶったまげましたね(笑)。人によってこんなにも、なさいくんのサイズ感は違うのか、って。


古:はははは(笑)。


劇:でも、物語が枠にはまっていなくていいなって思った。そしてやっぱり、ページに仕掛けが施されているところもポイント。この仕掛け、実は中居さんが提案したらしいね。番組では、この絵本にあまり興味ないふりしてるけど、あの人は結構思い入れがあるんですよ。


古:前回よりも今回の方が、思い入れがあるように見えますよね。完成した絵本を愛しそうに眺めていましたから。


劇:やっぱり自分のキャラクターだから、愛情が湧くのかな。これから、どこかの遊園地とコラボして、なさいくんのアトラクションを作っても面白いかもね。メリーゴーラウンドの中に、一体だけ交ぜるとか(笑)。


古:僕はドラえもんのゲストで出てきてほしい。ファッションブランドとコラボしても楽しそうですね。


劇:ジーンズの後ろのポケットに、ちょこっと刺繍したりね。


古:いいですね。


劇:こうなると、早くも次の新たなるキャラも気になるところ。僕が注目しているのは、“なさいくんのともだち”の中で、島本(真衣・テレビ朝日アナウンサー)さんが描いた、靴下と手袋(『パリン グリン ドーン』の中に登場)。


古:シュール。これ、よく描けましたよね。なんの脈絡もない(笑)。


劇:勇気のある絵。でも物語が浮かびそう。もしかしたら、なさいくんの靴下と手袋かもしれないですから。


古:柳澤(秀夫)さんのキャラも、空気読まない感じが気になります。


劇:電波を発してるカエルみたいな。無線が好きだから、その辺から出てきたんでしょうね。それぞれのキャラの癖が強いのは、熟考してないから(笑)。みんな紙とペンだけ渡されて、その場で描いてるから全体的に統一感もないんです。それがまた、この絵本のいいところ。この中から、主人公がまた生まれて、第3弾の絵本が作られたらいいですね。


古:楽しみです。


『パリン グリン ドーン』 体の形を自由に変えながら、みんなの願いを叶えてくれる、緑の不思議な生き物、なさいくん。ずっとひとりだった、なさいくんが見たものとは? マガジンハウス 1760円


げきだんひとり 1977年2月2日生まれ、千葉県出身。お笑い芸人、俳優、作家、映画監督として活躍。バラエティ番組『ゴッドタン』(テレビ東京)に出演中。8月末に書き下ろし小説『浅草ルンタッタ』(幻冬舎)が発売。


ふるいち・のりとし 1985年1月14日生まれ、東京都出身。社会学者、作家。『アスク・ミー・ホワイ』(マガジンハウス)、『ヒノマル』(文藝春秋)ほか多くの著書を出版し、雑誌連載なども数多く担当。


※『anan』2022年8月3日号より。写真・森山将人(TRIVAL) 取材、文・若山あや


(by anan編集部)

anan

2022年08月01日 20時00分

エンタメ anan

BIGLOBE Beauty公式SNSはこちら!

最新記事はここでチェック!

タグ一覧

ヘアアレンジ スタイリング 時短アレンジ術 簡単アレンジ術 前髪 人気ヘアカラー まとめ髪 ショートヘア ボブ ミディアムヘア ロングヘア ストレートヘア パーマヘア ポニーテール お団子ヘア ヘアアイロン活用 ヘアケア シャンプー 髪のお悩み 流行ヘア モテヘア カジュアルヘア オフィスヘア ヘアアクセサリー バレッタ ターバン ヘアピン・ヘアゴム 小顔ヘア セルフネイル ジェルネイル 上品ネイル ピンクネイル カジュアルコーデ シンプルコーデ ナチュラルコーデ プチプラコーデ フェミニンコーデ コンサバコーデ ガーリーコーデ モテコーデ ベーシック ゆったりコーデ ママコーデ ストリートコーデ モードコーデ ギャル 結婚式コーデ ミリタリー モノトーンコーデ カラーコーデ スポーツMIXコーデ パーティスタイル ヘビロテ 着回し抜群 トップス アウター カーディガン シャツ ワンピース ビスチェ パーカー フーディー コート トレンチコート カラージャケット スカート フレアスカート タイトスカート ミニスカート デニムスカート ガウチョパンツ ワイドパンツ ワイドデニム スキニーパンツ バギーパンツ 靴下 タイツ スニーカー サンダル ミュール ニューバランス ブーツ ショートブーツ パンプス 帽子 ニット帽 ベレー帽 スカーフ グッズ メガネ ベルト 腕時計 ピアス トレンドアイテム バッグ ファーバッグ クラッチバッグ リュック ショルダーバッグ チェック柄 グレンチェック 刺繍 ファー ロゴもの コーデュロイ デニム 色気のある格好 花柄 ボーダー柄 レイヤード パンツスタイル ドレススタイル ニット スウェット anan表紙 雑誌付録 ユニクロ GU しまむら ZARA メイク術 スキンケア クレンジング 化粧水 美容液 オールインワン 美白ケア 毛穴ケア 眉毛ケア コンシーラー ファンデーション マスカラ アイシャドウ リップ 乾燥対策 ムダ毛ケア バストケア ヒップアップ マッサージ エクササイズ ダイエット ヨガ 動画レシピ サラダ カフェ巡り スタバ ひとり旅 女子旅 パワースポット巡り 人気スポット 絶景スポット 絶品 お弁当 スイーツ パン 占い 心理テスト 結婚 浮気・不倫 モテテクニック スピリチュアル 恋愛お悩み 男性心理 デート 恋愛テクニック ドン引き行動 LINE体験談 ホンネ告白 胸キュン 片思い カップル話 婚活 倦怠期 ファッション恋愛術 プチプラ おしゃれマナー マネー お仕事 家事・育児 趣味 アプリ 癒し 大人女子 金運 ミュージック アニメ・漫画 アウトドア 清潔感 インスタ映え イメチェン パンチョとガバチョ ナイトブラ 脱毛 置き換えダイエット ケノン 痩身エステ

本サイトのニュースの見出しおよび記事内容、およびリンク先の記事内容は、 各記事提供社からの情報に基づくものでビッグローブの見解を表すものではありません。
ビッグローブは、本サイトの記事を含む内容についてその正確性を含め一切保証するものではありません。 本サイトのデータおよび記載内容のご利用は、全てお客様の責任において行ってください。
ビッグローブは、本サイトの記事を含む内容によってお客様やその他の第三者に生じた損害その他不利益については一切責任を負いません。