オッパの魅力にハマっちゃう?! iKON、2年半ぶりの日本公演は大盛況
あまりの激しさに衣装が?! 最高に盛り上がったステージ
【ペンになってもいいですか!?】vol. 160
KONBAT(バット型のiKONスティックライト)が客席を赤く照らすなか、ステージ中央に据えられた大きな階段の上にiKONが登場。1曲目「KILLING ME」から、ド派手な火花が曲を盛り上げた「BLING BLING」、そして「会いたかったよ、みんな!」というJAYの叫び声で始まった「SINOSIJAK」までを日本語で歌い上げ、ジャパンツアーの始まりを宣言した。
今回のジャパンツアーは特に日本語曲が多く、冒頭3曲を含めて「BUT YOU」や「JERK」、「WHAT’S WRONG?」、「B-DAY」など、本編だけで11曲を日本語で歌っている。これは、ソロやユニットの曲を除けばライブの半分以上を占め、それだけ彼らが日本に向けて準備してきたことをうかがわせた。セットリストについてはJAYから「今回は盛り上がる曲が多いよね」と振ると、CHANは「僕たちは(体力的に)大変だけど、みなさんが喜んでくれるならがんばります」ときっぱり。さらに、今回のジャパンツアーは全曲、バンドの生演奏。これにはBOBBYも「iKONが初めてバンドと一緒にライブをやりましたー!」と嬉しさを爆発させていた。
次の曲「DRAGON」へのフリを任されたJU-NEが「イチ、ニ、サン、ヨン! 行こうやー!」と絶叫すると、ぼそりとJAYが「そのヨンじゃないよ」とツッコミを入れたり(韓国語でドラゴンはヨン(龍)と読むため、日本語と韓国語をかけ合わせたダジャレ)、メンバー間の掛け合いもiKONのライブの醍醐味。「RHYTHM TA」ではあまりに激しいパフォーマンスに、メンバーが「ジーンズに穴が空いた!」と大騒ぎ。唯一、穴が空いていなかったJAYのジーンズを見て「もっとがんばれよ!」と檄を飛ばす一幕も。
ソロステージではBOBBYが渾身のラップを見せた「HeartBROKEN PlaYBoY 」と「DeViL」に続いて、BOBBYとJU-NEのユニットステージ「DEEP NIGHT」ではJU-NEがアコースティックギターをかき鳴らしてBOBBYのラップと合わせるという贅沢なステージも実現した。そんなしっとりした雰囲気を吹き飛ばすSONGのソロステージは、金色に光り輝くジャケットを身にまとい、王道トロット「キルキパパ」を熱唱。独特な曲調と動き、セクシー(?)な表情で“オッパの魅力”を存分に発揮し、会場を笑いと熱狂の渦へと巻き込んでいった。
MCではJAYに「すごく脂っこかった」とステージを評されていたが、本人はかっこよかったでしょ、と大満足。さらにスタッフの粋な計らいで、直前のステージで見せたSONGの舌を出した瞬間がステージの大スクリーンに映し出され、これにはメンバーも会場のファンも大喜び。「スタッフさんの瞬発力がすごいですね」とJAYも難しい日本語で驚きを表現していた。今回はソロステージがなかったJAYは「僕もソロをやりたかった!」ということで、アカペラで急遽、J-POPの一節を歌ってみせた。
ライブ後半戦では「APOLOGY」や「LOVE SCENARIO」といったたラブソングで切なさを表現したかと思えば、「DUMB & DUMBER」に始まるiKONらしさ満点の曲たちでiKONIC(iKONのファンの総称)たちを飛び跳ねさせる。メンバーたちもステージを縦横無尽に駆け、会場を大いに盛り上げた。
アンコールではツアーTシャツを身に着けたメンバーたちが再びステージに登場、「FLOWER」を歌いながらステージをゆっくりと歩いて周り、客席のiKONICたち一人ひとりと目を合わせ、手を振っていた。「東京の公演でこのツアーも終わるのですが、また早く戻ってこられるようにがんばります」(CHAN)、「久しぶりですけど、たくさん来てくれて本当にありがとうございました。これからもがんばります! 愛してる」(DK)と、早くも次の来日が楽しみになるメッセージを残してくれた。
Information
iKON OFFICIAL WEBSITE
全国ツアー【iKON JAPAN TOUR 2022】の開催を記念した、3年4か月ぶりの日本作品となるNEW ALBUM『FLASHBACK [+ i DECIDE]』を7月13日(水)にリリース。
取材・文 尹 秀姫