高橋文哉「料理の魅力はお芝居にも通じるな」 意外な経歴を明かす

2022年03月05日 20時10分

エンタメ anan

ドラマ『最愛』では、主人公・真田梨央(吉高由里子)の弟・朝宮優を演じた、高橋文哉さん。松下洸平さんや井浦新さんなど、一線で活躍をする役者たちと肩を並べ、堂々たるお芝居を見せて、たちまち話題の人となった。『仮面ライダーゼロワン』の主演で注目を浴びて、わずか2年あまり。オファーの止まらないホープだが、実は意外な経歴を持っている。

30代、40代…60代になっても役者をしていたい。



――芸能界に入る前に、目指していた職業があったそうですね。


高橋文哉(以下、高橋):料理人になりたくて、中学を卒業して調理科のある学校へ入学。調理師免許を取得しました。


――芸能界には、全く興味がなかったのですか?


高橋:小学生の頃からテレビでよく見ていた、当時活躍していたアイドルさんのキラキラ感は、カッコいいなと思ってはいました。でもなりたいとまでは思っていなくて。それよりも料理上手な母親の手伝いをしながら、一緒に料理をして、それを家族が喜んで食べてくれる姿を見るのが好きでした。


――その頃、料理に目覚めたと?


高橋:はい。年の離れた兄が2人いて、僕は末っ子なんですが、兄たちは好きなことを仕事にしているんです。それを見ていたから、僕も、大学に行って就活をして、会社に入るという一般的な進路を考えたことがなくて。将来は、好きなことをしてごはんを食べていきたいと思っていました。


――どんなジャンルの料理人を目指していたんですか?


高橋:フレンチです。学校では和食など一通り学んだのですが、フレンチは料理を作っている人も、作られた料理もカッコよかったんですよね。2年生の時に、1か月間、お店に泊まり込んで働いたことがあって。そこで盛り付けを任された時に、ルールがないからこそ、自分にしか作れないお皿があるという魅力も知りました。


――それでも料理の道には進まずに、芸能界に入った理由は?


高橋:ご縁があって今の事務所に入ることになったんですが、その時は正直すごく悩みました。でも、料理は役者をやりながらでも趣味でできるけど、役者はそうはいかない。それなら、芸能界でやってみたいって。今となっては、独創性やアイデアを自由に生かせて、人を笑顔にすることができるのが料理の魅力だとしたら、それはお芝居にも通じるなって思っています。


――『仮面ライダーゼロワン』が決まった時の気持ちは?


高橋:学校を卒業したばかりで、右も左もわからずに飛び込んだ世界だったので、ひとことで言えば怖かったです。でも、全力で立ち向かいながら、監督や共演者の方々からいろんなアドバイスをいただくうちに、言葉で説明するのは難しいんですが、だんだん、自分だけのやり方が掴めてきたような気がして…。そこからは、お芝居をしたり作品を作る上で、新たに知ることすべてが楽しくて、役者の仕事は面白い! と思うばかりで。この先の人生は、役者で行くと決めたのも、この作品でした。30代、40代…60代になっても役者をしていたいです。


――ドラマや映画に次々に出演されていて、役者人生はまさに順風満帆だといえますが、転機になったと思える作品はありますか?


高橋:僕にとっては、すべてが“転機”だといえます。でも、やっぱりドラマ『最愛』は、想像以上に大きな反響をいただきました。


――ネット上で、考察や犯人予想が飛び交うほどの話題作でしたね。


高橋:はい。すごく難しい役だったので、監督と現場で何度もお話をさせていただきながら、毎日、優のことばかり考えていました。優が梨央の弟だと明かされた4話には、正体を隠し続けてきた僕としても大きな思い入れがあったし、撮影に入る何日か前から、ソワソワしていて(笑)。その半面、これからは弟としての姿を見せていけるという嬉しさもありました。


――末っ子育ちだからこそ、弟役はしっくりきたのでしょうか?


高橋:お兄ちゃんとお姉ちゃんでは全然違いましたね(笑)。それに、優とは生きてきた環境も何もかも、当たり前ですが全く違ったので、考えたり悩んだりすることは多かったです。幼少期の優が描かれた1~2話は何度も見て、方言を体に馴染ませるのにも必死でした。


――そんな思い入れのある優は、どんな存在ですか?


高橋:何年経っても、振り返ったり思い出したりすると思います。そして、役への向き合い方を学んだきっかけになった役でもあります。


――役作りも、今までとは全然違ったのですね。


高橋:それまでの役は、自分以外の部分にその人物を作り上げるようなイメージでした。でも優の場合は、できる限り自分を消してどれだけ優の要素を入れられるか、という感覚。のめり込まないと、演じられない、難しい役でした。


――それは辛い作業でもありましたか?


高橋:そんなに辛いとは思わなかったです。逆にやりがいになって、撮影期間中は毎日充実していたし、大変だったとしても、あとで振り返った時に「大変だった」と思うより、「楽しかった!」と笑える方がいいから。それに現場は本当に楽しくて、吉高さんや松下さん、井浦さんとは、また共演させていただきたいです。


――役者の先輩たちから、何を学びましたか? また、現場はどんな雰囲気だったのでしょう。


高橋:撮影時間が長かった、吉高さんを間近で見ていて一番驚いたのは、オンオフの切り替えが早いこと。さっきまでは、すごく楽しそうに笑われていたと思ったら、本番では瞬間的に梨央になっていた。そんな圧倒的な存在感や説得力は、カッコいいと思いました。それから梨央と優が、じゃんけんをしてベッドに寝るかソファに寝るかを決めるシーンで、本当は僕が勝たなければいけなかったのに、カメラが回っている時に1回も勝てなくて。結局、優が負けたそのままが使われました。吉高さんから「じゃんけん、めっちゃ弱いね(笑)」って言われて、それ以降、現場に入って「おはようございます」と言ったらまずじゃんけんをするようになって。でも僕は、ほとんど負けていました(笑)。


――じゃんけん、めっちゃ弱いですね…(笑)。


高橋:あははは(笑)。ちなみに、松下さんにも勝てませんでした。


最近は、ホワイトタイガーにハマっています!



――放送中のドラマ『ドクターホワイト』で演じている、研修医の佐久間は、優とはまた全然違う青年で、高橋さんの新たな顔が見られるので毎週楽しみにしています。


高橋:優とは真逆といってもいいぐらい。でも、人気ジャンルのひとつでもある医療ドラマに出演できると聞いた時は、嬉しかったですね。ただ、研修医なので、覚えるのが大変だといわれている専門用語などの台詞は僕にはなくて、ちょっと言ってみたかったな、って(笑)。


――なるほど。でも、青いスクラブはとてもお似合いです。


高橋:“研修医感”出てますよね(笑)。監督からは、ベテラン医師たちの中でフレッシュさを見せてほしいと言われているので、割と素直に、若々しさを出しています。まだ新人のバタついた感は残しつつ、いろんな患者さんと向き合っていきながら成長していくところが見どころの一つでもあります。最終回はきっと、1話とは顔つきが変わっているはずです。


――出演映画『牛首村』が絶賛公開中で、今は連続ドラマにも出演。お忙しいのでは?


高橋:忙しいほど“生きてるな”って感じます。学生の頃も土日は必ずバイトを入れていたんですが、休むよりも、仕事をして忙しくしていたい性格で。それに、その方が役に没頭しやすい。寝て起きて芝居して…の繰り返しの毎日は充実しています。もちろん、適度にお休みはいただいているんですが。


――お休みの日は何を?


高橋:僕って、0か100。家に一人でいる時は、自由に歌って踊りたい気分のアクティブな日もあれば、今日は夕方まで寝たい! という日もあって。自分の気持ちに素直に従って過ごしています(笑)。最近ハマっているのが、動物園のホワイトタイガーがごはんを食べている動画を見ること。急にホワイトタイガーが気になり始めたのですが、この前、ホワイトタイガーの絵を買ったつもりが、ジグソーパズルが届いちゃって。しかも1000ピースなのに、ピースが全部崩れていなくて、実質100ピースぐらいになっていて、めっちゃ簡単でした(笑)。アロマキャンドルをたくのも好き。僕、台本を家で読むのが苦手で。でも、今は気軽にカフェにも行けないので、家で台詞を覚えられるきっかけが欲しいと思って始めたのが、アロマキャンドル。真っ暗なベランダで、キャンドルの明かりだけで台本を読むようになったら、集中できるようになりました。


――得意な料理もされますか?


高橋:時間があればします。少し前、撮影が夕方に終わる予定だったので、ローストビーフを作ろうと朝から決めていたんです。撮影後にスーパーで材料を買って帰って、ローストビーフを作ってから、仲のいい友達を呼んでワインを飲みながら食べたりも。その友達とは16歳からの付き合いなのですが、「俺たち大人になったね」なんて話しながら。


――いい話です。今月21歳になりますね。20代のうちにやっておきたいことはありますか?


高橋:ヤンキー役をやってみたいです。自分の中にはその要素が全くないからこそ、惹かれるのかな。プライベートでは、苦手なお化け屋敷に入れるようになりたい。僕、暗いところもお化けも、全部怖くて。


――でも、『牛首村』はまさにその世界ですよね。


高橋:怖いんですけど、仕事だと思えばできます。でもプライベートでは、前に友達と「そろそろ行けるでしょ」って入り口まで行ってみたけど、入れませんでした(笑)。


たかはし・ふみや 2001年3月12日生まれ、埼玉県出身。2019年に、主演ドラマ『仮面ライダーゼロワン』で注目を浴びる。その後、ドラマ『着飾る恋には理由があって』『うきわ-友達以上、不倫未満-』『最愛』などの話題作に出演。公開中の映画『牛首村』では、本格ホラーに初挑戦。Koki,さん演じるヒロインの妹の恋人・将太を演じている。


現在放送中の連続ドラマ『ドクターホワイト』では、医師役に初挑戦。本作では若手研修医の佐久間新平を熱演し、その演技も話題に。ドラマは浜辺美波さん演じる、記憶をなくした謎の女性・雪村白夜が、患者の命を救っていく新感覚医療ミステリー。カンテレ・フジテレビ系にて毎週月曜22:00~放送中。


ジャケット¥136,400 Tシャツ¥46,200 パンツ¥82,500(以上マルニ/マルニ ジャパン クライアントサービス TEL:0800・080・4502)


※『anan』2022年3月9日号より。写真・野呂知功(Trival) スタイリスト・鴇田晋哉 ヘア&メイク・池上 豪 インタビュー、文・若山あや


(by anan編集部)

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