KinKi Kids元日ライブレポート ピアノ一台とふたりの歌声のみの贅沢。

2022年01月03日 20時40分

エンタメ anan

KinKi Kidsの、実に6年ぶりとなる元日の東京ドーム公演「KinKi Kids Concert 2022」が開催されました。そのライブレポートをお送りします。

6年ぶり待望の「元日」東京ドームでのコンサート開催!


2022年1月1日、そこには関わる全ての人々の「愛」に満ち溢れた世界が広がっていた。


コロナ禍の影響により有観客でのコンサート制限があった昨今。そんな状況を乗り越え、2022年元日、多くの人が待ち望んでいたジャニーズの単独アーティストによる有観客のドームコンサートが開催された。コロナ禍以前は、ジャニーズアーティストたちにとって聖地であり、ホームグラウンドのようでもあった東京ドーム。ファンの誰もが待ち望んだそんな“聖地”での単独コンサート。CDデビュー25周年イヤーに突入したKinKi Kidsが、そのジャニーズアーティストとして再開の幕開けを飾った。

デビュー翌年の1998年より東京ドームでコンサートをおこなってきたKinKi Kidsにとっては、東京ドーム公演24回目の開催、通算公演回数はなんと59回(※※)! 今回で、自身の持つ“単独アーティストによる東京ドーム最多公演数”の記録を更新。まさに、彼らにとって、ホーム! といえる地で、6年(※)ぶりとなる“元日”の東京ドーム公演となった。

ドーム全体が、赤と青のペンライトに埋め尽くされる美しい風景。開演を前にどこからともなく大きな拍手が沸き起こりドーム全体を包み込む。声は出せない静ひつな空間でありながら、緊張感ある熱気は誰もがこの時を待ち望んでいた気持ちの表れか。東京ドーム全体が一体になったのを待つかのようにコンサートが始まった。

ステージに、ピンスポットを浴びる一台のグランドピアノ。そしてふたりが浮かび上がるように登場。

1曲目は『新しい時代』。メッセージ性の強い歌詩は、今までの“時間”を一気に埋めてくれるように心に響く。ピアノの旋律とふたりの歌声のみという、究極まで削ぎ落とした贅沢な音の世界がドームを包み込む。ふたりが歌い終わると、再び大きな拍手が沸き起こった。


「新しい時代がはじまりました!」と堂本光一さんの第一声とともに「あらためまして KinKi Kidsです!」とふたりで挨拶。「こうして急遽決まったコンサートですが、こんなに集まってくださってありがとうございます!」と光一さんが感謝を告げ、「ありがとうございます!」と堂本剛さんも声を揃える。久しぶりの東京ドームでのコンサートになる中、「皆さまのマナーの素晴らしさが、大規模なコンサートの再開になったんだと思います」(剛さん)と再びの感謝を伝えた。

という間もなく、「ま、座れば?」と促す剛さんに、「君の家か(笑)」とツッコむ光一さん。キンキならではの軽やかなトークの応戦。ドームをホームのように慣れ親しんだふたりならではの茶目っ気を出しつつ、着席スタイルでの挨拶MCへ。今回の公演は着席・歓声なしというスタイルのもと、実現が可能になったことを伝えつつ、まだまだ油断ならない状況のなか、安全に公演が行える形を模索しながら、それが実施できるのはファンの皆さんのお陰だと感謝の声を語るふたり。

急遽開催決定となった公演ということを伝えつつ、「皆さまおわかりですね、ピアノ一本です」(光一さん)とコンサートスタイルを伝えると、場内に大きな拍手が沸き起こる。「ピアノ一本は、ドームではなかったんじゃないかな」(光一さん)「ものすごく、贅沢」(剛さん)とうなずき語り合う。

ほぼリハーサルをしていないという中、ピアノ演奏を担当される園田涼さん頼りと話しつつ、園田さんに“アレンジは自由に”“やり直したい時も止めて”などフランクに話しながら、『to Heart』『スワンソング』を、ゆったりとしたピアノバージョンで歌い上げる。ピアノの伴奏のみという削ぎ落とされた音で、見せる唯一無二の世界。ふたりのハーモニーがより鮮明に届く。


再びMCにはいると、先日開催されたばかりの『ジャニーズフェスティバル』や『ジャニーズカウントダウンコンサート』の話題に。「いや、本当に今、グループ多い!」(光一さん)「ひと組が多いからね…って、お年玉すげーっ出費やった(笑)」(剛さん)。とボヤきながらも後輩たちへの愛しさが滲み出るトークが炸裂。


『ジャニーズフェスティバル』の演出を担当された松本潤さんの話にもなり、「(松本さんが)本当に気を遣ってくれて、何回もやりとりをして創り上げていった感じなんですけど。『一所懸命頑張ったね』と言ったら『そう言っていただけたら嬉しいですっ』って終わってから電話くれました」(光一さん)。「本当に大変そうだった。でも本当によくまとめたよね、すごい!」(剛さん)と、先輩として、出演者として振り返った。


ライブ会場でまだまだ制限がある、今。「だからこそライブでよりファンの方の愛情を感じて、より一つになれる」(剛さん)とステージから感じるライブでのマナーにしみじみと愛を伝え、「その愛を選択する姿、いろんな人に知ってもらいたい」(剛さん)とさらなる感謝を述べた。


年末年始の『ジャニーズフェスティバル』『カウントダウンコンサート』からのバトンのようにつながれたステージングの話になり、大勢のスタッフがこのコンサートへつないでくれたことへの感謝も。そこから年末の話は止まらず、「今、思い返しても去年最後に見た増田(NEWSの増田貴久さん)の姿(年男でトラの着ぐるみを着ての登場)が」(剛さん)「寅年! っていう」(光一さん)「めちゃくちゃ面白かった! あえてアレに触れないという手に…(笑)。フェス、カウントダウンと普段絡めない後輩と絡めてすごくいい機会いただいたね」(剛さん)「すごく勉強になりました。(それぞれ)こういうグループなんだ、と」(光一さん)

止まらなくなる中、「長く喋ると…ダメだね」と、どこまでも楽しいツッコミ会話が止まらない一幕も。


続いてのナンバー『雪白の月』を青いレーザーライトが無数に場内を照らす中で披露。

歌い終わると、「この状況になることを想定して作られたわけではないけれど」(光一さん)、「別れの曲…ラブソングなのだけど、好きな人ほど近づけないというのが」(剛さん)と、現在の状況に通じる部分があると語りあう場面も。

そして、年末に後輩たちと多く接するなか、ふたりの初合作曲である『愛のかたまり』が広く愛されていると実感したという話題から、自分たちの中で『愛のかたまり』の流れを汲んで作ったという『銀色 暗号』を続けて披露。

…そんな中、園田さんが『お正月』の旋律を奏で始め、アドリブに大笑いする一幕が。

そこで、一度場内の空気を変えるため、剛さんから『銀色 暗号』の歌詩を読み解く講座に突入。この詩は“プロポーズしてからの数時間”が題材で、“夜通し降る雪のつくる朝方の銀世界、この情景を記念にしよう”というようなイメージで作った、というとっておきの秘話も語られた。あらためて再び『銀色 暗号』、歌い終わるや、「いい歌詩やな!」(剛さん)、「いい曲やな(笑)。…自分たちで褒めとる(笑)」(光一さん)と自画自賛に笑い合い、これぞキンキ!というような、ふたりらしいやりとりが続く。


“作られる曲は時代の影響を受ける”という話から、「この曲もライブで何回も歌っているけど、印象が毎回変わる」(剛さん) “皆さまの前で披露すると気持ちよくなってしまう曲”という『もう君以外愛せない』へ。温かいオレンジのライトに照らされながら力強く伸びやかなユニゾンが場内を包み込んだ。


この後この日発表されたばかりとなる、CDデビュー25周年記念『#キンキ25円でCM出演』企画実施についての話題も。その名の通り、KinKi Kidsが25円でCMに出演するというもので、この企画のために、ふたりが合作で楽曲を制作中というニュースに「久しぶりに合作を。しかもいままでにあまりない形で。歌詩も曲もふたりでできたら」と光一さん。剛さんは、「今までCMなんて作れないと思っていた方も、これを機会に!」と25周年の感謝の想いを込め“いろんな方にお礼も恩返しもしたい”と思いを語る。25周年企画は様々に考案中というふたりの言葉に、場内から“待ってます!”という思いがあふれる大きな拍手が沸き起こった。


そして、KinKi Kids元日コンサート恒例! 光一さんのバースデーを祝うコーナーに突入。長年KinKi Kidsのバンドマスターを務めている吉田建さんと楽曲プロデュースやバンド参加をしている堂島孝平さんが、サプライズでお祝いに駆けつけた。誕生日の赤い花束を受け取る光一さんに、25周年記念として青い花束を受け取る剛さん。光一さんのバースデーのお祝いしながら、ケーキを囲んで記念撮影を楽しむ一幕も。そんなチームKinKi Kidsの楽しさをドーム全体で楽しんだ後、「遅ればせながら…」と、ここで、改めて「あけましておめでとうございます!」と新年のご挨拶。

そこからKinKi Kidsとしておなじみの『Happy Happy Greeting』を、客席の拍手&サビの手振りを受け取りながら歌いあげた。


和気あいあいとしたコーナーからガラリと雰囲気も変わり、スクリーンには荘厳なステンドグラスの映像が流れステージ全体がチャペルのような雰囲気になる中、『愛のかたまり』を披露。ピアノの旋律とふたりの情感たっぷりの歌声が、クライマックスとしてドーム中に響き渡った。

続いて『Family 〜ひとつになること』を歌い上げると、『薄荷キャンディー』の旋律に乗せてデビュー当時からのKinKi Kidsの映像や写真が次々と巨大スクリーンに。25年の軌跡から、現在のふたりの姿になると、呼応するように演奏は『Anniversary』へ。ドラマティックにスモークが立ち上るステージでの歌声。曲中で巨大スクリーンが開き、その奥から生のオーケストラが登場! 重厚なオーケストラの演奏にふたりの歌声が響く。声にならない驚きとともに、観客の大きな大きな拍手が響き渡る中、引き続き『Topaz Love』をオーケストラ演奏とともに披露! 壮大なオーケストラの伴奏とふたりの歌声が融合し場内を包み込む。贅沢すぎるハーモニーがドームいっぱいに広がっていく。


最後の挨拶では「皆さん、本当に貴重な元日という日に。しかも急遽なお知らせのなか、参加していただいたこと、重ね重ねですが、本当に感謝申し上げたいと思います。私事ですが、毎年誕生日も祝っていただいて嬉しいかぎりです。何より、今年KinKi Kidsとして25周年ということ、その感謝を多方面の方々に伝えていければと思っております。ふたりの活動も増えていくと思いますし、そうした時間を皆さんと共有していければと思っております。25周年、そしてその先も我々についてきてほしいなと思っております!」(光一さん)と、「優しくて柔らかくて、愛に満ちた1年になればいいなと、ただただ思っております。いつもそばにいてくれたのは応援してくれている皆さん。月日が移り行くなか、こんな大変な時代のなかでも、キンキといっしょに時間を過ごすことを選んでくれる人がこんなにもいるんだなと嬉しく思います。この会場にいらっしゃらない方も含めて、ありがとうという想いをこめて、1曲1曲歌わせていただきました。今年もその想いをこめて歌っていければと思っております。まだまだ時代はどうなるかわかりませんが。2022年は僕らにとっても皆にとっても愛の1年になれば。今日は本当にどうもありがとうございました!」(剛さん)と、挨拶。


そして、改めて声を揃えて「2022年もよろしく」「本日は本当にありがとうございました」と挨拶し、最後はこの曲でと、デビューナンバー『硝子の少年』がスタート。これぞドーム!! というべき華やかさで、ブルーのレーザーライトがまばゆく交錯するゴージャスなステージで、オーケストラの演奏に乗せて歌い上げた。

「皆さん、どうもありがとうございました! あらためて2022年、どうかよろしくお願いいたします! 本日はありがとうございました!」(光一さん)、「どうもありがとうございました! たくさんの愛を、ありがとうございました!」(剛さん)と、再びの感謝を述べステージをあとにしたふたり。

残されたスクリーンには「どんなときもそばにいれくれてありがとう これからも 僕らの新しい時代を 一緒に描いていきましょう。愛してる Be with you 堂本剛 堂本光一」というメッセージが浮かびあがった。


約2時間ピアノ1つで歌い続け、最後の3曲だけ生オーケストラで歌いあげるという、とんでもない贅沢。ふたりの極上のハーモニーが東京ドームを満たした『KinKi Kids Concert 2022』。

コロナ禍でのジャニーズアーティストとしての単独ドームコンサートの再開であり、新たな表現の可能性も示唆する最上級のかっこよさ。25年という年月を歩み続けた凄みと揺るぎない実力を存分に生かし、KinKi KidsのCDデビュー25周年の記念となる年は、大勢のファンの前で奇跡のように力強くスタートした。


「お帰りなさい」「ありがとう」そんな愛が東京ドーム中に広がっていくかのように、終演後もしばらく拍手が鳴り止まなかった。

【セットリスト】

M1. 新しい時代

M2. to Heart

M3. スワンソング

M4. 雪白の月

M5. 銀色 暗号

M6. もう君以外愛せない


< MC>


M7. Happy Happy Greeting

M8. 愛のかたまり

M9. Family 〜ひとつになること


M10. Anniversary

M11. Topaz Love


M12.  硝子の少年



※ KinKi Kidsが元旦に東京ドームでコンサートを行うのは「2015-2016 Concert KinKi Kids」(2016年1月1日)以来、6年ぶり。

それ以降、年跨ぎ・元旦(2020年まで)は京セラドーム大阪にてコンサートを開催。

(2020-2021年コンサートはコロナ禍の影響により2020年12月24日、2021年1月1日に無観客配信ライブを実施)


※※ コンサート開催回数、公演数ともに、2007年7月22日開催のCDデビュー10周年イベント「KinKi Kids 10thAnniversary in TOKYO DOME」(1回)を除く


なお、CDデビュー10周年イベントを含む東京ドームでの公演回数は「60公演」。



文・anan編集部

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2022年01月03日 20時40分

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