珠城りょう「心強さと心地よさとで終始幸せで...」 宝塚退団後、初の舞台に挑む

2021年11月15日 19時10分

エンタメ anan

今年8月に宝塚歌劇団を退団した、元月組トップスターの珠城りょうさん。舞台上で目を引くスターの華、恵まれた体格を生かしたダイナミックなダンスと深く響く歌声、そして何より、まっすぐに役の心情が伝わってくる嘘のないお芝居で、多くのファンを魅了してきた人。このたび、宝塚OGたちが一堂に会す公演にて舞台復帰を果たした。

今年8月に宝塚歌劇団を退団して2か月。久方ぶりに拝見した珠城りょうさんの変わらない姿がそこにあった。明るく大らかな空気を纏い、快活に話し、笑う。


「退団してからの日々は、雑誌でお話しするのもお恥ずかしいくらいにごくごく普通の生活をしていました。予定を決めずに、朝起きてその日の気分に任せて行動する。在団中はお休みといったら週に1日程度。何日も前から分刻みにスケジュールを立てて、その日にやるべきことをすべてこなすという感じでしたから、何も予定のない日というのが新鮮だったんですよね。でも、あまりにダラダラするのもよろしくないなと思ったので、ランニングを始めました。その話をした仲のいい下級生の子が、卒業祝いにランニングシューズをプレゼントしてくれて、それで1日20~30分程度走っています」


少し前までは目まぐるしい日々だっただけに、舞台に立つ夢を見てしまうなんてことは? と尋ねると「それが本当にないんです」とカラッとした口調で返された。


「自分が宝塚に在団していたのが、はるか昔に感じられて、本当に私はあの世界にいたのかなって信じられないくらい。宝塚って夢の世界だといわれますけれど、きっと私もその世界観を通して夢を見ていたんだろうなと思いました。だから今は、なんだか夢から覚めたみたいな感覚なんですよ」


寂しさも不思議とない。


「たぶん自分の中で、宝塚でやるべきことはやりきったってことなんでしょうね。今までみたいに月組のみんなと舞台に立つってことはもうないんだと思うことはありますけれど、心から応援してるし、どちらかといえば、みんなが幸せや健康でいてほしいという気持ちなんですよね。寂しさより、元気か気になって連絡してみたり。もはや保護者のような気持ちに近いのかもしれません(笑)」



そんな珠城さんが退団後の新たなスタートとして選んだのは、宝塚花組・月組が今年100周年を迎えたことを記念し、2組の歴史を彩ってきたスターたちが共演する祝祭的なショー『Greatest Moment』。


「久しぶりに舞台の稽古に臨んでいますけれど…すごく不思議なんです。周りは久しぶりの方がたばかりなんですが、なんだか全然久しぶりの感じがしないんです。もちろん初めましての方もいらっしゃるんですが、みんな家族みたいな雰囲気があって。組を超えた宝塚の空気感とかあたたかさって、ずっと変わらないんだなって、純粋に嬉しかったですね」


歌やダンスも約2か月ぶりだ。


「1日の稽古で、その間の分の汗を流したんじゃないかっていうくらい尋常じゃない消費量でした(笑)。今回、安寿(ミラ)さんを中心に瀬戸(かずや)さんと踊らせていただく場面があるのですが、誰かの後ろで踊ることがすごく久しぶりだったんです。しかもそれが、私の退団公演の振り付けもしてくださった安寿さんの後ろで、退団時期が近くご縁を感じていた瀬戸さんが隣。心強さと心地よさとで終始幸せで…。また、私が下級生の時に月組のトップでいらした瀬奈じゅんさんや霧矢大夢(きりや・ひろむ)さんと歌わせていただいたり。私のトップお披露目公演だった『グランドホテル』の歌を、宝塚初演で主演を務められた涼風真世さんや麻乃佳世さんに歌い継いでいくとか。歴史を築いたうちのひとりに、自分が名を連ねているんだっていうことが不思議でしたし、退団後1作目にこんな贅沢な思いをさせていただいていいのかなって」


この公演の後には、やはり月組で共演していた明日海りおさんのコンサートにゲスト出演も。


「明日海さんから直接ご連絡いただきました。すごく光栄なことですし、退団後すぐに声をかけてくださる明日海さんの愛情も感じて、ありがたいなと思いました」


たまき・りょう 愛知県出身。2008年に宝塚歌劇団に入団し、月組に配属。早くから注目され、入団6年目にはバウホール公演『月雲の皇子』主演を果たす。’16年に月組トップスターに就任し、『グランドホテル』『雨に唄えば』『エリザベート』などの数々の大作ミュージカルに主演。今年8月に退団。退団公演の『桜嵐記』での情緒に溢れた深みのある演技も話題に。『Greatest Moment』が退団後1作目。来春、東京、大阪にて待望のソロコンサートが決定。

シャツ¥57,200 パンツ¥83,600 コート¥151,800(以上ヨウジヤマモト/ヨウジヤマモト プレスルーム TEL:03・5463・1500) リング、シューズはスタイリスト私物


宝塚歌劇 花組・月組 100th anniversary『Greatest Moment』 現在、花・月・雪・星・宙の5組が存在している宝塚歌劇団。その組制度の始まりが花組と月組が誕生した1921年。組の誕生から100年を祝し、これまでの花組・月組のトップスターたちが、懐かしの名曲や名場面を披露するショー。11月13日(土)~22日(月) 東京国際フォーラム ホールCにて上演。構成・演出/三木章雄  有料の生配信も予定。詳しくはHPにて確認を。


※『anan』2021年11月17日号より。写真・中野敬久 スタイリスト・重光愛子(A.K.A.) ヘア&メイク・赤松絵利(ESPER) 取材、文・望月リサ 撮影協力・AWABEES


(by anan編集部)

anan

2021年11月15日 19時10分

エンタメ anan

BIGLOBE Beauty公式SNSはこちら!

最新記事はここでチェック!

タグ一覧

ヘアアレンジ スタイリング 時短アレンジ術 簡単アレンジ術 前髪 人気ヘアカラー まとめ髪 ショートヘア ボブ ミディアムヘア ロングヘア ストレートヘア パーマヘア ポニーテール お団子ヘア ヘアアイロン活用 ヘアケア シャンプー 髪のお悩み 流行ヘア モテヘア カジュアルヘア オフィスヘア ヘアアクセサリー バレッタ ターバン ヘアピン・ヘアゴム 小顔ヘア セルフネイル ジェルネイル 上品ネイル ピンクネイル カジュアルコーデ シンプルコーデ ナチュラルコーデ プチプラコーデ フェミニンコーデ コンサバコーデ ガーリーコーデ モテコーデ ベーシック ゆったりコーデ ママコーデ ストリートコーデ モードコーデ ギャル 結婚式コーデ ミリタリー モノトーンコーデ カラーコーデ スポーツMIXコーデ パーティスタイル ヘビロテ 着回し抜群 トップス アウター カーディガン シャツ ワンピース ビスチェ パーカー フーディー コート トレンチコート カラージャケット スカート フレアスカート タイトスカート ミニスカート デニムスカート ガウチョパンツ ワイドパンツ ワイドデニム スキニーパンツ バギーパンツ 靴下 タイツ スニーカー サンダル ミュール ニューバランス ブーツ ショートブーツ パンプス 帽子 ニット帽 ベレー帽 スカーフ グッズ メガネ ベルト 腕時計 ピアス トレンドアイテム バッグ ファーバッグ クラッチバッグ リュック ショルダーバッグ チェック柄 グレンチェック 刺繍 ファー ロゴもの コーデュロイ デニム 色気のある格好 花柄 ボーダー柄 レイヤード パンツスタイル ドレススタイル ニット スウェット anan表紙 雑誌付録 ユニクロ GU しまむら ZARA メイク術 スキンケア クレンジング 化粧水 美容液 オールインワン 美白ケア 毛穴ケア 眉毛ケア コンシーラー ファンデーション マスカラ アイシャドウ リップ 乾燥対策 ムダ毛ケア バストケア ヒップアップ マッサージ エクササイズ ダイエット ヨガ 動画レシピ サラダ カフェ巡り スタバ ひとり旅 女子旅 パワースポット巡り 人気スポット 絶景スポット 絶品 お弁当 スイーツ パン 占い 心理テスト 結婚 浮気・不倫 モテテクニック スピリチュアル 恋愛お悩み 男性心理 デート 恋愛テクニック ドン引き行動 LINE体験談 ホンネ告白 胸キュン 片思い カップル話 婚活 倦怠期 ファッション恋愛術 プチプラ おしゃれマナー マネー お仕事 家事・育児 趣味 アプリ 癒し 大人女子 金運 ミュージック アニメ・漫画 アウトドア 清潔感 インスタ映え イメチェン パンチョとガバチョ ナイトブラ 脱毛 置き換えダイエット ケノン 痩身エステ

本サイトのニュースの見出しおよび記事内容、およびリンク先の記事内容は、 各記事提供社からの情報に基づくものでビッグローブの見解を表すものではありません。
ビッグローブは、本サイトの記事を含む内容についてその正確性を含め一切保証するものではありません。 本サイトのデータおよび記載内容のご利用は、全てお客様の責任において行ってください。
ビッグローブは、本サイトの記事を含む内容によってお客様やその他の第三者に生じた損害その他不利益については一切責任を負いません。