SHINeeの、圧倒的な進化と変わらぬ絆。待望のフルアルバム『Don’t Call Me』が示したもの。

2021年03月01日 18時30分

エンタメ anan

2月22日、7枚目のアルバム『Don’t Call Me』を世界同時配信したSHINee。公開に先立ち、配信当日の午後に、メディア向けのオンライン・グローバル公開インタビュー会を開催した。その時の様子を振り返りつつ、今回のフルアルバムが改めて示した、SHINeeの“すごみ”をレポートする。

型破りなタイトル曲『Don’t Call Me』に込められた意味。


左から、ミンホ、オンユ、テミン、キー。

この日、司会を務めたのは、事務所の先輩である東方神起のユンホ。気心知れた仲とあって、メンバーたちもリラックスした様子で、会見は終始、和気あいあいとしたムードが漂っていた。


冒頭の挨拶では、末っ子のテミンが「僕は口下手なのですが、記者の皆さんがきっとうまく記事を書いてくださると信じています」と、ジェスチャーつきで持ち前の愛嬌を見せると、活動休止期間を経て久しぶりの音楽活動となるオンユは「準備中は、“これから活動するんだ”と、とても緊張しましたし、どんな姿を見せたらいいか、ずいぶん悩みました」と正直な気持ちを吐露。


キーは、「こうしてアルバムで皆さんにご挨拶するのは、2年6か月ぶりです。この期間、どうすればいいアルバムが作れるのか、活動する日はいつ来るのかと、たくさん考えていましたが、ついにこの日が来ました。いつも通り、僕たちらしく、誠実に活動していこうと思います」と決意を語った。

アルバムをリリースするたびに、既存の音楽シーンの枠に収まらない“シャイニズム”を打ち出してきたSHINee。今回のフルアルバム『Don’t Call Me』には、「僕たちを型にはまった視線で定義するな」という思いが込められているそうで、そのテーマの通り、楽曲もパフォーマンスはもちろん、プロモーションすらも型破りなものに。


例えば、ARS(音声応答システム)を使ったプロモーションは、ホットラインに電話をかけると、メンバーたちの声を聞くことができるだけでなく、ファンもボイスメッセージを残すことができるというもので、ホットラインの開設日には、10秒に1000件あまりもの電話が殺到し、サーバーダウンしてしまうほどの反響があったという。(「Don’t Call Me(電話をするな)」と言いながら、電話をさせるアイロニーさも型破り!)


「このイベントでは、僕たちの声だけでなく、アルバムの楽曲の一部をメドレーで公開しました。ファンの方が、バラエティ番組の『驚きの土曜日』(キーがレギュラー出演している韓国のテレビ番組)のように歌詞の書きとりをしてくれたりしたのが面白かったです」とミンホ。キーは自身も初日に実際に電話をかけてみたそうで「皆さんのTMI(どうでもいい情報)や感想、応援、感動のメッセージを聞いて、どんなふうにお返しするのがいいか、どんなコンテンツを作ればいいのか、悩んでしまいました」と顔をほころばせていた。

SHINeeの、ひとつに定義できない魅力。


続いて、アルバム収録曲の中から4曲を紹介。メンバーたちは一曲一曲、曲のハイライトが流れるたびに、曲に合わせて口ずさんだり、振り付けを披露したり、ギターを弾く真似をしてみたり。その姿に、どの曲にも愛情を持っていることが感じられた。


「Heart Attack」の説明はテミン。「これはオンユさんが大好きな曲。苦しみすら愛に変えるというファンキーな感じを表現しています。レコーディングでは、歌い方にこだわりました。特に『Like a Heart Attack』という歌詞の部分がポイントです」。キーは「ポップで、ファンキーで、メロディアスな感じもあります。皆さんのハートをアタックする曲になっていると思います」とアピールした。


続いては、ユンホが「曲の展開が速くイントロが楽しい。聞いたときSHINeeらしい曲だなと思った」と語った「CODE」。キーは、「個人的に僕が一番気に入っている曲。フューチャーサウンドなダンス曲で、タイトル曲の候補にも上がっていました。ステージでぜひ、披露したいです」と意欲を述べた。


フレーズごとにメンバーの個性が光る「I Really Want You」は、テミンがタイトル曲に推したという。オンユは「惹かれている人にアピールする内容の曲。同じメロディで、違う歌詞がくり返し出てくるのが面白いです。とても爽やかで、聴くと気分がよくなる、夏にピッタリの曲だと思います」と説明した。


レゲエナンバーの「Body Rhythm」の紹介は、曲のハイライトを聴いている間も、カメラに向かってラップを口ずさむなどノリノリだったミンホ。「体が自然とリズムに乗ってしまう曲。ラップパートでは、僕とキーさんのダブリング部分もあります」と熱弁。ユンホも「これはダンスを作るのが面白そうな曲ですね。いやあ。SHINeeはやはり、ジャンルが定義できないグループです!」と感嘆した。


その後、テミンが「スポイラーで先行公開した『Marry You』は、『Replay』と『Love sick』に続くストーリー。『Replay』で出会った年上の女性に、プロポーズをするまでのひとつの物語になっています。


他にも、苦しい時にそばにいてくれた相手を“空欄”に例えた『Kind』や、恋人とのキスを歌う『Kiss Kiss』、真夜中のデートを歌った『Attention』などいい曲が揃っているので、ぜひ聴いてください!」と残る収録曲を紹介し、話題は再びタイトル曲「Don’t Call Me」へ。


曲説明を頼まれたキーは、「『Don’t Call Me』は、ヒップホップがベースの強烈な印象の曲です。これまで僕たちの歌には、パワフルなものはあったけれど、『やめろ』とか『ダメだ』とか『君のことは嫌いだ』といったヒステリックな感情を出す歌はなかったんです。でも、新しいことをしなければいけないという気持ちもありましたし、このくらい変えなければ、変化が際立たないと思い挑戦することにしました」と説明。


“パフォーマンスの中心”テミンは「ダークなSHINeeに会える曲です。歌詞の内容に合わせて振り付けを構成したので、ステージを見れば曲に入り込めるのではないかと思います。最初は、振り付けが多くて過去最大級の難しさだと思いましたが、練習しながら修正に修正を重ねて、さらにアップグレードさせていきました」と、パフォーマンスの仕上がりに自信をにじませた。


久々の音楽活動ならではの楽しさと苦労が詰まった、今回のアルバム。


「Don’t Call Me」のMV公開後は、記者たちから事前に受け付けた質問に答えていく時間に。「7thアルバムのこだわり」を聞かれると、「常にトレンディさを求められるSHINeeですが、今回は空白期間を経て初めて出すアルバムなので、トレンディさはもとより、そこに加えるのにふさわしいパワーがあるか、に重点を置きました。成長した姿とトレンディさを持ち合わせた新たなSHINeeが見られるのではないでしょうか」とキー。


また「Don’t Call Me」をタイトル曲に選んだ理由については「当初、『Heart Attack』や『I Really Want You』のようなファンキーな感じの曲がタイトル曲の候補に挙がっていました。でも、繰り返して聴いていくうちに、なんだかこれまでのイメージと続いている感じがして。そのあと『Don’t Call Me』を聴いたら、まったく違うタイプの曲で、カウンターアタックを食らったようなインパクトがあったんです。“新しく動きだす”という感じがよく表れていたので、タイトル曲にすることにしました」と答えた。


これまでとは違う今回のコンセプトへの満足度を聞かれたオンユは「今回のスタイリングはとても気に入っています。いろいろなことを試してみたんですよ。ヘッドピースみたいなものを使ってみたりしてすごく楽しかったです」とにこり。


ミンホも「『Ring Ding Dong』や『LUCIFER』の頃に戻った時のようにウィッグを使った長髪スタイルにしたり、MVでは赤いヘアカラーに挑戦したりもしています。ここまでやって大丈夫かなという気持ちもありましたが、いいものに仕上がったと思います」と満足そうな顔で答えていた。

オンユ、キー、ミンホには、久しぶりの活動準備中の苦労について尋ねる質問も飛んだ。「僕はこの中で最後に除隊(昨年11月)したこともあり、慣れるのがちょっと大変でした。2か月ぐらいかかりましたね。なかなか鏡を見る機会がなかったので、ダンスの練習では鏡の前に立つ自分の姿を見られない感じがしました」とミンホ。


オンユは、「僕もなかなか体がダンスに慣れませんでした。首から下が違う動きをしているような感じで。そんな僕をテミンとキーがたくさん助けてくれました。メンバーたちがいるだけで本当に心強かったです」と、チームの絆を再確認したようだった。


最後に「今回のアルバム活動を通じて得たい成果は?」と聞かれた彼ら。「メンバーみんながベストを尽くして一生懸命準備したアルバムです。ステージでも全力をお見せしたいと思うので、期待していてください。(評価は)星5つを獲得したいです!」(テミン)、「僕たちはまだいますよ、健在ですよということをお見せしたいと思っています」(キー)と力強く答え、1時間の記者会見の幕を閉じた。


これまでのSHINeeを超える、新たなSHINee。彼らの挑戦が再び始まった。


記者会見を見て感じたのは、4人の変わらぬ絆と、完成したアルバムに対する自信だった。特にタイトル曲の「Don’t Call Me」に対する自負は、並々ならぬものがあった。会見で、テミンが「これまでも多くのターニングポイントがありました。R&Bスタイルの『Reply』や『Rind Ding Dong』がありましたし、『Sherlock』や『Everybody』のようなパフォーマンスで魅せる曲、EDMに重きを置いた『Good Evening』もありました。今回もそんなターニングポイントになる曲だと思います」と語っていたが、パフォーマンスやMVを見ると、その意味がはっきりとわかる。


圧倒的な存在感とあくなきチャレンジャー精神。デビュー13年目のベテランにして、ここまで飛ばしまくり、尖りまくりの曲で攻めてくるとは! 楽曲、スタイリング、振り付け、ダンス力、表現力、そしてMV演出、全てにおいて、“これまでのSHINeeを超えてきた”と言ってもいいだろう。


また、「Don’t Call Me」には、より進化した4人4色の強みがしっかりとアピールされている。ミンホのさらに強靭さと美しさを増した肉体とそこから生まれる重厚感、オンユの伸びやかな声と音域の広さ(特に後半のソロパートは圧巻)、キーの軽やかでテクニカルなダンスと振り切ったファッションセンス、そしてテミンの持ち味のしなやかで妖艶な動きとソロ活動で磨いた歌唱力。


これまでも、それぞれが持つまったく違う強みを掛け合わせることで個々の力を上回るパワーを生み出してきたSHINeeだが、個々がよりグレードアップした今、そのパワーは“すごみ“となって私たちに押し寄せてくる。


ちなみに、「Don’t Call Me」の振り付けには、17歳の在米韓国人振付師Bailey Sokが参加している。若い才能の風が吹き込んだのも、ベテランの域に達したSHINeeが今なお「新しい」と感じるゆえんだろう。


記者会見の終盤、キーは「僕たちはまだいますよ、健在ですよということをお見せしたいと思っています」と話していた。だが、この存在感は“健在”という言葉では表現できないほどの圧倒的なものだ。2年半の空白期間を経て、その果てしない可能性と実力を改めて世界に見せつけたSHINee。4人の時計が、今再び動きだす。


SHINee

2008年5月に韓国でデビューし、音楽賞の最優秀新人賞を多数受賞。2011年6月22日に1stシングル『Replay-君は僕のeverything-』で日本デビューを果たし、海外アーティスト(ソロも含む)による「デビューから3作連続TOP3入り」という、シングルランキング発表開始以来初となる快挙を成し遂げた。唯一無二の存在感と圧倒的なパフォーマンスで瞬く間に人気を獲得。高い歌唱力と見る者を圧倒させるダンスパフォーマンス、ファッションセンスが話題を呼び、アジアのみならずヨーロッパや世界中に活躍の場を広げている。2018年、4年連続のドーム公演(4年連続東京ドーム公演、3年連続の京セラドーム大阪公演)を開催し、4公演で18万人を動員し、日本での全国ツアー通算120公演168万人動員を記録した。2021年、オンユ、キー、ミンホのメンバー3人の兵役後、初となる韓国での7枚目のフルアルバム『Don’t Call Me』を2月22日にリリース。

SHINee 7th Full Album『Don’t Call Me』

<Track List>

01. Don’t Call Me

02. Heart Attack

03. Marry You

04. CØDE

05. I Really Want You

06. Kiss Kiss

07. Body Rhythm

08. Attention

09. 빈칸 (Kind)


『Don’t Call Me』MV

取材・文・酒井美絵子

anan

2021年03月01日 18時30分

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