[吉田朱里インタビュー]「B IDOL」のプロデュース秘話と込めた思い「これがわたしの、かわいいのどまんなか」
アイドルグループ「NMB48」のメンバーであり、美容系インフルエンサー、YouTuberとしても大活躍の「アカリン」こと吉田朱里さん。大阪弁まじりの親しみある口調で、わかりやすいメイクテクが評判となり「アカリンのようになりたい」という女子たちが続出! 自身がプロデューサーを務めるコスメブランド「B IDOL」(ビーアイドル)の、ブランドに込めた思いから開発秘話、新作の紹介、楽しみながら使うコツなど、アカリンの魅力とあわせてお届けします。
NMB48に入って「もっとかわいくなりたい」と思った
――ブランド誕生1年目にして2019年ベストコスメ賞に選ばれるなど、多くの人たちから支持されている「B IDOL」。プロデューサーとして「B IDOL」に込めた思いとは?
子どもの頃からコスメに興味はあったんですが、アイドルになって自分でメイクをする機会が増えて、見た目のかわいさだけでなく、発色、色持ち、使いやすさなど、いろいろ求めるようになりました。そんな私なりのこだわりをたっぷり詰め込んで形にしたのが「B IDOL」です。そもそも女の子って何かをきっかけに、かわいくなりたいと思うわけですよね。私の場合はNMB48のメンバーになって、初めてテレビに映った自分を見たとき。「私って、もうちょっと目、大きくなかった……?」って思ったんです(笑)。それがメイクを頑張ろうとした始まり。でも、デビュー当時は中学2年生でメイクの知識もなかったから、それからコスメにお金をかけてめちゃくちゃ勉強しました。メイクをするきっかけは人によって違うけど、その先に「もっとこうなりたい」を求めるじゃないですか。好きな雰囲気だったり、色や質感だったり……。みんなが求める「もっと」に対して「B IDOL」で選択肢が増えていったらうれしいし、「かわいくなりたい」という気持ちを支えられるコスメでありたいですね。
――初めに出した「つやぷるリップ」は、発売から1年で150万本の売り上げを記録するほど大ヒット。特にこだわった点は?
それまで私は3種類のリップを使っていたんです。唇をふっくら見せるリッププランパーを塗って、ティント系の色物にグロスを重ねて。でも、アイドル活動をしていくなかで、ライブや握手会の合間にとか、着替えに行ったついでにとか、わずかな時間でササッとメイク直しをしなくちゃいけない。リップ3本も塗る暇がないんです。1本にまとまったら時短になると思って作ったのが「つやぷるリップ」。色持ち、保湿力、プルッと感、ツヤなど、欲しいテイストを全部詰め込みました。
――次に出たアイシャドウ「THE アイパレ」も大人気。質感の違う4色が入っていて、肌色を問わず、初心者さんにも使いやすい色味ですね。
4色入りのアイシャドウパレットって、マットとかシアーとか同じような質感のシャドウが3色入っていて、あと1色はキラキラしたラメやパール系のものが多いですよね。その点「THE アイパレ」は誰もが使いやすいように、一番かわいい4色を選んでいます。ラメの大きさも全部違うし、ハイライトが入っている点も推しポイント!ハイライトって涙袋にも使えるし、垢抜け効果もあるから、私は結構重要視しています。ただ、ハイライトを知らない子もいるんですよね。プラスで買うとなると面倒だけど、中に入っていれば気軽に使える!このアイパレでハイライトの良さを知って、いろんなメイクに挑戦してほしいです。
――「B IDOL」は「かまってPINK」や「あざとORANGE」などコスメの色名もユニークですね。恋愛にちなんだ名前もありますが、これもアカリンのアイデアですか?
最初は英語の名前も候補にありました。でも、SNSでバズることを考えたときに日本語のほうがわかりやすいし、響きやすいんじゃないかな?って。あとはインスタやYouTubeなどでファンの方からいろんな相談がくるようになって、「みんな、恋愛のために必死になってコスメを選んでメイクをしているんだな……」と改めて感じたことも影響しています。実際にファンの方から「初デートに『告白PINK』のリップを塗っていったらうまくいきました」と報告があったりすると、めっちゃうれしいですね♪ネーミングでコスメの色を選ぶってそうそうないことですが、それによって願いが叶ったり、気持ちが伝えられたりしたら素敵だなと思って、名前のイメージに合わせて色のニュアンスにもこだわって作っています。例えば「つやぷるリップ」の「01 ずるいPINK」。このピンクは、かわいいを象徴するような少し青みがかった王道ピンクなんです。「02 あざとORANGE」も理由があって……。ピンクは男子ウケもいいし、みんな「かわいい♡」とわかっているから、デートや合コンの時の鉄板カラーですよね。でも、そこであえてオレンジを使う女子が実は一番あざとくない?と思ったんです(笑)。
「B IDOL」2020年秋の新色は、これまでと一味違う大人かわいいニュアンスカラー
――秋の新色「THE アイパレ」2種も魅力的なカラーと心に響くネーミングです。それぞれの特色と選ぶ時のポイントは?
今季は大人への第一歩をテーマに、かわいいの奥にある「大人のかわいさ」を表現しました。「THE アイパレ」で秋の新色は、「04 強がりのピンクグレージュ」と「05 予感のアプリコット」の2つです。
「強がりのピンクグレージュ」は、グレーブラウン×淡い明るめのピンクが入った、華やかで色っぽいニュアンスカラー。グレーのアイシャドウを単体で使うと強いイメージになるから、男性ウケはあんまり良くないと思うんです。でも、ピンクをベースにのせて、グレーを重ねると柔らかい印象になるんですね。ピンクを入れるだけでグレーの中にこんな弱みが見えるんだ、と気づいて「強がりのピンクグレージュ」を考えました。
「05 予感のアプリコット」は、おしゃれな大人っぽいオレンジがメインカラーです。オレンジって女の子にはわかる「かわいさ」があるけど、男の人が好きかどうか?っていうと難しい色じゃないですか。今回のオレンジは柿色に近いトーンで、塗ると色っぽいジュワッと感が出ます。実はこのカラー、裏テーマがあるんですよ。かつて好きだった人に久々に会うシーンを想定。既に別れた仲だから、心の中で「絶対なんもないよ!」と思いながら、ちょっとだけ香水をつけたり、揺れるピアスをつけたり、なんかあった時のためにボディクリームも塗っておこう……といった感覚をイメージしたんです(笑)。男性を意識して、色っぽさのあるカラーを選ぶことで「何かあるかも!?」といった期待を込めて「予感のアプリコット」を考えました。
――「つやぷるリップ」秋の新作、3種類(限定色)のポイントは?
今までの「つやぷるリップ」はパキッとしたかわいいカラーが多かったんです。でも、ここ最近、くすみカラーが人気で増えているので、新色の3種類はニュアンス系で大人っぽい仕上がりになっています。「103 引き寄せAPRICOT」はくすみ系のオレンジ、「104 脈ありPINK」はピンクブラウン、「105 すっぴんCLEAR」はクリアカラーですっぴん風のメイクにも、スキンケアとしても使えます。中でも「 脈ありPINK」は大人の女性でも使いやすいピンク系。「そろそろ告白してくださいよ」という思いも込めて作った色なので、好きな男性がいる人はデートの時にぜひ使ってほしいです♡
――次々といろんなアイデアがわいてくるんですね。その原動力はどこから?
昔から何かになりきるのが好きだったんです。子どもの頃は○○ごっことかが大好きで、シルバニアファミリーでも家族ごっことかしてよく遊びました。それと、アイドルは恋愛NGだからこそ、普段から恋愛小説や少女漫画を読んだり、恋愛ソングを聞いたり、無意識のうちに自分でもいろいろインプットしているんです。そのうち妄想がどんどん膨らんでいくんですよ(笑)。この先「B IDOL」をさらに成長させて大きくしていきたいし、コンセプトである“かわいい”のどまんなかを提案しながら、メンタルを大事にしたコスメ作りもしていきたいですね。使ってくださるみなさんが、少しでも前向きな気持ちになれるように♡
[吉田朱里インタビュー] 女子力アップの方法!アカリン流「かわいくなる秘訣、教えます」[吉田朱里インタビュー] NMB48のメンバーとして走り続けた10年間と今後「ひとりの女性として等身大でありたい」撮影/芹澤裕介取材・文/飯島順子ヘアメイク/橘 麻耶スタイリスト/松永麻里(プロダクション ノータイトル)衣装:ワンピース/The Virgnia商品問い合わせ先かならぼ 0120-91-3836※価格は全て編集部調べ