わんぱく盛りの白米、深夜2人の爆食...共働き同棲カップルのYouTubeが累計3000万回再生「一緒に料理している時間が仲を深めてる」
「ガチ喧嘩して家出したので仲直りにハンバーガーを作って爆食いする晩ご飯」「200円の大盛り野菜炒め定食で給料日前を乗り切る!」など、タイトルのインパクトもさることながら、2人で米3合、うどん5玉など、言葉通り“爆食”する食べっぷりの良さが気持ちいい「てりやきチャンネル」。こんなに食べるのになんと食費は月に2.5万円というから驚きだ。互いを「おにいさん」「おねえさん」と呼び合う彼らは20代半ばの同棲カップルで、毎日必ず2人で一緒に料理をするという。そんな「てりやきチャンネル」の2人に動画配信するきっかけや同棲をうまくいかせる秘訣など、話を聞いた。
【動画】辛ラーメンに卵の黄身がトロリ、納豆キムチ丼も…罪深い夜食を爆食いする2人
■てりやきチャンネルが仲良しの秘訣「料理だけでなく、家事やお金すべてが折半」
――そもそも料理動画をはじめられたきっかけを教えてください。
【おにいさん】同棲してからほぼ毎日2人で料理をしていて、おねえさんが親戚に「毎日2人で料理してる」と話したらとても驚かれたという話を聞き、2人で料理する様子をYouTubeで配信してみようと思ったのがきっかけです。
【おねえさん】料理を2人でするようになったきっかけは、コロナで外食をする機会が減ったタイミングと、同棲を始めたタイミングが重なったことです。
――2020年10月にチャンネルをはじめられてから今や登録者は23万人を超えています。「2人の料理をしているときの声の掛け合いが面白い」「理想のカップルすぎる」と反響が多く寄せられていますが、このような反響についてどう感じていらっしゃいますか。
【おにいさん】ただのカップルの日常を配信しているので、そのように言っていただけるのはとても光栄で、YouTubeを始めてよかったと1番思える瞬間です。
【おねえさん】このような反響をいただくまで、2人の関係が誰かの憧れや、理想だと言っていただけるとは全く思っていなかったので、正直に、まずは驚いています。今ではたくさんの方に動画を見ていただき嬉しいお言葉をいただいて、本当に感謝しています。
――YouTubeに投稿する日々の料理に、共通するテーマはありますか?
【おにいさん】共働きなので、どちらかに料理の負担がかからないようには気をつけています。また、自分たちが食べたいものを作って食事を楽しむことも大切にしています。
【おねえさん】共通するテーマは自分たちが食べていて気持ちが上がるものです。時間がない時は、時短だけど美味しくガッツリ、お腹も心も満たされるもの。少し時間がある時は、生地からピザやラーメンを作ってみるなど、好きなものを手間暇かけて作ることも、楽しくテンションが上がることなので大切にしています。
――てりやきチャンネルを2人でやっていくにあたって、大切にされていることは何でしょうか。
【おにいさん】料理だけでなく、家事やお金など全て半々にしていることです。男だから、女だからと分けるのではなく、何事も平等になるようにすることで、お互いストレスなく平和に過ごせていると思います。
【おねえさん】私が一番大切にしていることは、相手の考えを尊重することかなと思います。違う考えを持っているのも当たり前なので、否定せずに理解するようにして、違いを楽しむことを意識しています。例えば私はあまり細かいことが気にならないのですが、おにいさんは細かいことがかなり気になる性格で。そういう違いがあるからこそうまくいくこともあるので、そんな2人の関係性も楽しめたらなと思っています! もちろんイラッとしてしまうこともあるのですが…(笑)。
■バレンタインの日「気がついたらいつものクセで僕が自分でハート型のご飯を盛り付けていた」
――食事を楽しむために心がけていることはありますか?
【おにいさん】一口目の感動をしっかり味わいたく、空腹でご飯を食べたいという気持ちがあるので、間食はしないようにしています。
――てりやきチャンネルはなんといってもお2人の食べっぷりが気持ちいいです! うどん一気に5玉やフェトチーネスパゲッティ10玉、深夜の辛ラーメン3袋など、結構な量をペロリと平らげてますが、普段から結構食べられるのですか?
【おねえさん】普段の食事から量はよく食べています。もちろん毎食大食いしているわけでもなく、食べすぎた翌日は少し軽めにしたり、朝は軽めに食べるか、食べない日も作るなどして調整しています。健康を保ちつつ食事を楽しむために、筋トレなど適度な運動は日頃からするように心がけています。
――なるほど。しかし量が量だけに食費が高そうですが…(笑)。
【おにいさん】食費のやりくりのコツは、業務スーパーや八百屋さんで安いものを買うことが1番の節約方法です。
――これまでの動画でお2人それぞれが思い入れのある回とそれにちなんだエピソードはありますか。
【おにいさん】バレンタインデーの回で、いつも僕が盛り付け担当なので、気がついたら自分でハート型のご飯を盛り付けていたのが、自分たちらしくていい思い出です。
【おねえさん】実家で母と3人で食事をした回です。3人で食事をすること自体が初めてだったので緊張していたのですが、最後の方は母とおにいさんが楽しそうに話してくれていてとても嬉しく、実家で地元名物味噌カツも食べることができ、楽しかったです。
■2人でキッチンに立つ時間は「今となっては欠かせないもの」
――てりやきチャンネルをスタートしてどのような変化がありましたか。
【おにいさん】家で美味しいご飯を食べられるようになったので、外食をほぼしなくなりました。また、外食をした際には、これは家で作れないかな?という考えも出てくるようになりました。
【おねえさん】てりやきチャンネルをスタートするまでは、これほど自炊をしていなかったので、料理の楽しさを知ることができました。また、2人で作ることによって仲も以前より良くなった気がします。
――6月にはレシピ本『ふたりを平和にしてくれる最強の共働きごはん 月2.5万円で味もボリュームも大満足!』(KADOKAWA)が刊行されました。最近はカップルや夫婦でも共働きであることが前提となっていますが、家事の分量はどちらかに偏ってしまうことも。料理をはじめとした“家事”を2人で両立していくコツとは何ですか。
【おにいさん】家事の分量が偏ってしまったら別の機会で自分が負担して、とにかく平等になるように意識してお互いの不満をためないことがコツだと思います。
【おねえさん】私たちの場合は、家事分担にルールを設けていないことがよかったかなと思います。できる方が、気になった方が率先してできる家事をしているので、お互いに感謝の気持ちが生まれ、やっていないことに対して苛立つことよりもやってくれたことに対しての感謝の気持ちが大きく、負担を感じることなくうまく分担できているかなと思います。
――お2人にとって料理をしている時間はどのようなものですか。
【おにいさん】2人で料理をすることで会話を楽しみながらもストレスなくスムーズに料理ができるので、結果的にその時間が2人の仲をより深めるものになっていると思います。
【おねえさん】2人で料理をしている時間は、今となっては欠かせないものになりました。人生に欠かせない「食べる時間」を楽しく2人で共有できていることに感謝です。