「ホキ美術館」で写実絵画の世界に浸ってきた。何度も訪れたくなる理由って?

2019年02月28日 18時28分

おでかけ マニマニマグ



こんにちは、編集部の野口です。


「写実絵画」というものをご存知でしょうか?


まるで写真のように、モデルや対象物が驚くほど緻密に描かれたその絵画は、時間を忘れて見入ってしまう不思議な魅力があります。


最近、千葉市・市原市の観光ウェブサイト“Wakami-hara”を見て、写実絵画専門の美術館が千葉にあることを知りました!


以前から「あのツンツンした鉄骨に囲まれた建物は何?」と気になっていたのですが、それこそが写実絵画専門の「ホキ美術館」だったのです。


俄然興味が湧き、ホキ美術館へ行ってきました!


(Photo/野口珠実、一部写真ホキ美術館提供 Text/野口珠実)


index


ホキ美術館ってどんな美術館?

ホキ美術館の展示方法に注目!

思わず目を奪われた絵画

近づいて見たい!写実絵画の世界

ギャラリー8「私の代表作」はインパクト大の作品ばかり

ホキ美術館で、芸術に触れてのんびり過ごす一日を


ホキ美術館ってどんな美術館?


ホキ美術館のように写実絵画を専門に扱う美術館は世界でも珍しく、日本では他にありません。


もともとは、創設者である保木将夫さんがコレクションしていた写実絵画を展示したことから始まりました。


現在、ホキ美術館にはギャラリーが9つあり、常設展と、半年ごとに展示替えする企画展も開催。常時、約140点の作品を楽しむことができます。


所蔵している作品数は約480点で、約60名の作家が描いたもの。


時期によって展示される絵画が変わるため、何度も訪れたくなる美術館です。



野田弘志《蒼天》2010年 ホキ美術館


また、ホキ美術館の特徴は、現役の画家の作品を展示していること。


「写実絵画を愛する画家を応援したい」という思いから、基本的に、現役作家の作品を扱うことにこだわっているそうです。


現役の画家にとって、こういった美術館の存在は非常に有難いですし、やる気に繋がりますよね!


写実絵画全体の発展にも、貢献している美術館なのだと感じます。


ホキ美術館の展示方法に注目!


ホキ美術館を訪れたらまず注目していただきたいのが、展示方法。


美術館に行くと、よくワイヤーで吊るされた絵画や、スポットライトで照らされた作品を見かけませんか?


ホキ美術館には、それらが一切ないんです!


ご覧の通り、壁に絵画以外の突起物はありません。


ピクチャーレールを無くすことで、写実絵画の世界に没頭できるようにしているんです。


また、絵画を強い光で照らすライトも無く、天井に埋め込まれたLEDライトがあたたかみのある空間を作り出しています。


2種類の色温度(暖色と寒色)を調整して、なるべくアトリエに近い色味にしているとのこと。


こだわりがすごいです…!


実はホキ美術館の設計者は、もともと画家を目指していた方なのだそう。だからこそ、ここまで印象的な展示方法になったのですね。



ちなみに、ギャラリーは9つありますが、天井の高さと通路の幅は全て異なります。


こんなふうに、絵画の上に光が差し込む設計になっているギャラリーも。


時間帯によって絵の見え方が全く異なるそうです。


こうした工夫は、「訪れた人を飽きさせないように」という思いがあるから。


写実絵画が好きな人でも、初めて見る人でも、様々な見方で絵画と対峙することができる空間だなと感じました。


ホキ美術館で思わず目を奪われた絵画


ここからは、私が実際に見て印象深かった絵を紹介していきます。


まずは、石黒賢一郎の「存在の在処」。



石黒賢一郎《存在の在処》2001-2011年 ホキ美術館


一瞬で学生時代の思い出が蘇ってくるほどのリアリティ!ちょっと怖い先生が担任しているクラスの、ピリッとした雰囲気が伝わってくるかのようです…。


左上の黒板の字も、絵画とは思えないですよね。実はこの文字、あまりにも再現度が高く、絵画を直接触ってしまう人が続出したそう。


「触らないでください」と注意書きをしたにも関わらず、触る人が絶えなかったため、現在はガラスで保護されています。


そのくらい実物に近く、表現力の高さに驚く絵画なんです!



森本草介《休日》2009年 ホキ美術館


こちらも今にも動きだしそうな女性の絵。森本草介の「休日」です。


森本草介の絵はどれも非常に細密で、人物の息づかいが聞こえてきそうなほどでした。


美術館の方も、「森本先生の絵は筆のタッチが見えないんです。筆の後を消すのは、本当に大変な作業なんですよ。」と言っていましたが、あまりの肌の滑らかさ、余計な線の無さにため息が出るほどでした…!


細密画なので、年に1枚か2枚しか描けない画家だったとのことですが、それも納得です。


近づいて見たい!写実絵画の世界


次に、ホキ美術館でぜひ近づいて見てほしい絵画を紹介します。


まず、野田弘志の「刺繍模様に薔薇」。



「刺繍模様に薔薇」野田弘志 2007年 ホキ美術館


刺繍×薔薇という高貴な組み合わせに目を奪われます。


薔薇をさらに近くで見てみると…



「刺繍模様に薔薇」野田弘志 2007年 ホキ美術館


もう、「これが絵画!?」と言いたくなるほど、本物の薔薇そっくりなんです!


花びら一枚一枚の微妙な曲線、影、色合い…見れば見るほど、絵の繊細さに惹きこまれます。


美術館の方曰く、野田弘志は「空間の中に存在感を出す」ことが得意で、奥行きや立体感を上手く表現できる画家なのだそう。



磯江毅《横たわる男」2001-2002年 ホキ美術館


もう一枚、磯江毅の「横たわる男」も、近づいて見てみましょう。


遠くからだとわかりませんが、近づくと…



磯江毅《横たわる男」2001-2002年 ホキ美術館


こんな背景なんです!


キャンバスに絵の具を重ねてデコボコさせていることがわかります。どことなく寂しげな印象が強まりますね…。


写実絵画は近づいて鑑賞することも、一つの楽しみ方。


画家が表現しようとする世界や、対象物の緻密さをより理解することができます。


私は近づいて見ることで、「写実絵画=見たままを描いた絵画」ではないことをよく理解しました。


「横たわる男」のように実際に目で見た場面には無かったものが加えられていたり、画家の表現したい世界が細かい部分から伝わってきます。


ホキ美術館ではぜひ、離れて、近づいて、色々な見方を楽しんでください。


ギャラリー8「私の代表作」はインパクト大の作品ばかり


最後に、ホキ美術館の9つあるギャラリーの一つ、「ギャラリー8」を紹介させてください。


ギャラリー8のテーマは「私の代表作」。14人の作家に「私の代表作」というテーマで依頼し、自由に制作した作品を展示しています。


大きさは100号以上と非常に大きいサイズで、かなり見応えがあります。


人物画、風景画、絵画ではない立体の作品など、様々な作品が展示されている中、インパクトが強かった作品がこちら。



島村信之《夢の箱》2016年 ホキ美術館


島村信之の「夢の箱」です。


虫が得意ではない方は、思わず「キャーッ!」と悲鳴をあげそうになるくらい、リアルですよね…!



島村信之《夢の箱》2016年 ホキ美術館


ヨレッとした背中も、見事に再現されています。


この絵を描いた島村信之は、普段は女性像を描いている画家。


女性像を依頼されることが多かったのですが、実は昆虫が大好きなんだそう。


好きなものを自由に描けることは、島村さんをはじめ、画家にとって滅多にない機会。


ホキ美術館のギャラリー8は、画家の表現の幅を広げるという意味でも、大切な役割を果たしているのかもしれません。


ちなみに、ギャラリー8にのみ、音声ガイドがあります。


再生ボタンを押すと、画家が考えた文章が流れてくるので、ぜひ聞いてみてくださいね。


ホキ美術館で、芸術に触れてのんびり過ごす一日を


絵を見終わったら、館内のカフェやレストランでのんびり過ごしながら余韻を楽しめます。



地下1階のカフェ



1階のレストラン



1階のレストラン


窓の外には隣接する「昭和の森」が広がっているので、自然を見ながらゆったり過ごせそうですね。春は桜がきれいに咲くそうです。


見れば見るほど惹きこまれる写実絵画の世界。


ホキ美術館で、豊かな感性を育む贅沢な一日を過ごしてみませんか?


ホキ美術館


開館時間:10:00~17:30(入館は閉館の30分前まで)

★2019ナイトミュージアム:19:30閉館(最終入館は19:00まで)。詳しくはHPをご覧ください

休館日:火曜(祝日の場合開館、翌日休館。ただし8月13日は開館)、年末年始(12月30日~1月1日、12月29日は16:30閉館)、展示替え時(5月13日~16日、9月2日~4日、11月18日~21日)

入館料:一般1,800円、高・大学生・65歳以上1,300円、中学生900円

※小学生以下は無料(但し、保護者1名につき小学生2名まで無料)。ただし小学生の団体の場合は有料

※シニアの方は年齢を証明できるものを呈示

Web:https://www.hoki-museum.jp/index.html

住所:千葉県千葉市緑区あすみが丘東3-15


「いつもと違った休日が過ごしたい」そんな時は


わかみはら都心からアクセスが良いのに、驚くほど自然豊かな千葉市・市原市。

「ホキ美術館」を始めとする、感性を刺激するスポットや、日々の疲れから解放してくれそうなおでかけスポットがいっぱいです。


「なんだか疲れちゃったな…」そんなときはぜひ“Wakami-hara”へ。プチ・プレミアムな休日が過ごせますよ♪


おまけPHOTO


ギャラリー1の先端30mは宙に浮いています!建物もコレクションの一部として楽しめるように工夫されているのだそう


階段を使ったこの展示方法が、とても印象的でした


2019年5月12日(日)までは、「人・ひと・人 人って面白い」というテーマで人物画の展示会を行っています。


5月17日(金)から9月1日(日)までは、「スペインの現代写実絵画」というテーマで、初めて海外の作品を展示するそうなので、こちらも注目です


マニマニマグ

2019年02月28日 18時28分

おでかけ マニマニマグ

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