ガラス作家・黒川登紀子さんが生みだす癒しのうつわ。作品作りの裏側をインタビュー

2018年08月21日 18時00分

癒し おでかけ マニマニマグ



「まったり」「穏やか」「和む」この言葉を聞いて、みなさんは何をイメージしますか?

私の場合はガラスです。

和やかで美しい色合いとやわらかなその形を眺めていると、なんだかほっこり、不思議に穏やかな気持ちになってくるのです。ガラスなのにガラスの危うさ、脆さというものを感じさせないまったりした和みのガラス。まるで視覚のアロマテラピー。

そんな癒しのうつわを生み出すのは、ガラス作家の黒川登紀子さん。香川県高松市にあるギャラリー「NISHI NISHI」で、どうして黒川さんのガラスはこんなに人を和ませる力があるのか?その謎について聞いてみました。


入手困難。黒川登紀子さんのガラスの魅力とは?


和洋中問わずどんな料理にも合いつつ、そこに置いておくだけでインテリアにもなってしまうのが黒川さんのガラスの特徴です。


使いやすそうなやわらかなフォルムと、独特のやさしい色使い、一目でとりこになってしまいませんか?

とろみのあるスモーキーなベージュに落ち着いた水色のふちどりが入ったボウル、どんなものでも美味しく見せてくれそうな柔らかなピンクのお皿。深い海の色のような群青に白のうつわはカップとしてだけでなく小鉢としても使えそうです

もうもう、私なんかは全部お持ち帰りしたいくらいなのですが、黒川さんの作品は個展を開けば即日完売、入荷の告知をすればお店に問い合わせが殺到するほどの人気っぷりで、なかなか入手するのは困難な憧れのお品なのです。(いつかマイコレクションにしたいものだ…)

今回は撮影のため、黒川さんご本人からお借りしたものを並べさせていただきましたが、こうやって見ているだけで、なんだかまったりと幸せな気持ちになってきます。

まるで視覚のアロマテラピーとでも表現したらいいのか、眺めているだけで癒されてしまう不思議なガラスです…。どうやって生み出されているんでしょうか?


【インタビュー】黒川登紀子さんのガラスは、なぜ人を和ませるのでしょうか?


こちらが、癒しのうつわを生み出している高松在住のガラス作家・黒川登紀子さん。


「ガラスって緊張するじゃないですか?薄いエッジに細いステムのワイングラスなんか持ちながらビクビクしちゃいますよね(笑)。そんな緊張せずとも日常生活で気軽に使えるうつわを作りたいな、って思ったところから始まったんです。だから、私のうつわは厚みもあるし、色も不透明色が多かったりするので、安心感が生まれるんじゃないですか」


黒川さんのガラスを見るとまったりした気持ちになってしまうんだけど、なぜでしょうか? というちょっとヘンな質問をすると。


「形も持ちやすくて使いやすく、なるべくならスタッキングができるものを心がけていますから、シンプルな分頑丈な感じがするのかも」と、妙な質問にも丁寧に、そして楽しく言葉を返してくれる黒川さん。


黒川さんは作品をつくる時にはまず色を考えて、その色を形に表すイメージで作品を制作していくのだそう。


「同じ色でもクリアなものと不透明なもの、差し色が入るもの、入らないもの。色んなバリエーションがあって、異なる表情のガラスが出来るから面白いですよ」


そんな黒川さんのさまざまな色を表現しているのはニュージーランドのメーカーのもの。全部で120色以上もあり、画材のようにそれぞれの色によって値段が違うんだそうです。


「高価な色の原料を扱う時には緊張します。原料の値段考えちゃうと、絶対に失敗できない!ってもう追い詰められた状態で作ってますから(笑)」

と、お茶目に笑う黒川さん。空間を和ませてしまう黒川さんのきれいなガラスの色って、メーカーそのままの色じゃなく、黒川さんの手が入ったからこそなんだろうな、と思ってしまいました。


黒川登紀子さんの作品にこんなにも惹きつけられる理由って?


色の組み合わせだけでなく、異なる素材とガラスの組み合わせを形にするのも面白いという黒川さん。

このこっくりしたグレーの小瓶はコルクにインスピレーションを得て、そこから生まれたものだそう。


そしてイメージ通りの作品に仕上がった時の嬉しさは何ものにも代えがたい、と黒川さんは力をこめて話してくれます。


「ガラスはすぐに作品の出来が分からないんです。作った後に徐冷炉という装置の中で、一晩温度を落ち着かせた後じゃないと。だから朝は前の日に作ったものを徐冷炉から取り出して、チェックする台の上に置いていくわけなんですけど、その時が一番ワクワクします。頭の中でイメージした色と形が次々と台の上に並んでいく瞬間が。アイデアが実際のガラスになって目の前に現れる朝のひと時は、もうたまらなく幸せですね」


そう語る黒川さんの目は輝いていて、本当に楽しそうで、朝のガラスをチェックする黒川さんの幸せが作品に移っているから、作品を手に取った人も幸せになってしまうんだろうな、とつくづく感じました。


ギャラリー「NISHI NISHI」を営む、あやさんのお母さんもこう言います。

「ときちゃん(黒川さん)って真面目に頑張る人でしょ。あの暑い工房の中で一人でガラス作って、主婦としても忙しいのによくやってるわよ。そんな一生懸命頑張るときちゃんのパワーがガラスに移るのね。そう…ときちゃんのガラスには愛があるのよ!だから人を惹き付けるんじゃないのかしらねぇ…」


黒川登紀子さんお気に入りの色って?


黒川さんのガラスといえば、オレンジ、紫、青、赤や黄色などのカラフルな色ガラスが人気ですが、黒川さん自身は落ち着いた色が好みなのだそう。


今回撮影させてもらった作品の中で、黒川さんが一番気に入っているというのが、爽やかで不透明のグレーにピンクで縁どったこの小皿。普通はグレーに爽やかという表現は使いませんよね、でも黒川さんのグレーを見ていると、そんな表現をしたくなるのです。のびのびしたグレーとでも言ったらいいのか、柔らかなグレーに可愛くピンクが効いた黒川さんらしい一枚です。

黒川さんの作品は、まったりしたベージュやグレーなどの落ち着いた色合いが独特な癒しのうつわなのです。これは写真じゃうまくお伝えできませんので、ぜひ機会があれば実物を手に取ってみられることをおすすめします。



単色よりも色の組み合わせで作品を考えるという黒川さん。最近は縁どりのあるものが気に入っているそう。



「お気に入りの作品を手にポーズとってください」の注文に、「え、これでいいかしら?こうかしら?」と照れながらも優しくポーズをとってくださる黒川さん。


黒川さんを見守り続けてきた「NISHI NISHI (ニシニシ)」


ギャラリー「NISHI NISHI」は黒川さんの高校の後輩にあたるあやさんと、あやさんのお母さんのゆみこさんが2人で経営する、20年以上続く高松のギャラリー兼セレクトショップ。


懐かしさを感じるくつろぎの空間の中に、可愛くて味のある小物や雑貨がディスプレイされ、期間毎にさまざまな作家さんたちの個展が催されています。


駆け出しの頃から付き合いがあるというNISHI NISHIは、黒川さんにとってものんびりくつろげる場所。あやさん、おかあさんのゆみこさんとも家族のような付き合いなのだそう。


なんともまた、癒されるNISHI NISHIのほっこり感…。

こんな、訪れる人をリラックスさせてくれる、あたたかなお風呂のような雰囲気から、黒川さんは「ニシニシ湯」と呼んでいるんだそうですヨ(笑)。


三人の人柄が反映されたようなNISHINISHIは、まったりと心地よく、子供時代の土曜日の昼下がりのような、どこか懐かしくてあたたかさに包まれた空間でした。


NISHI NISHIでも黒川さんの作品を扱っていますが、なんせ人気のためすぐに完売となってしまうことが多いです。が、黒川さんのガラスや黒川さんご本人とも共通する癒しの店内の雰囲気を感じるだけでも行く価値大ですから、高松を訪れたならぜひ足を運んでみてください。


シンプルな中に包み込むようなあたたかさがあり、何でもない毎日にそっと寄り添ってくれる、黒川さんの癒しのガラス。淡々と続く毎日にちょっと疲れたら、食卓やキッチンに採りいれて、日々の生活に彩りを与えてみてはいかがでしょう。


NISHI NISHI【ニシニシ】


営業時間:11:00~18:00

定休日:水曜

Web:http://nishinishi-nisshi.blogspot.com/

住所:香川県高松市伏石町1583


関連記事 こんな記事も読まれています


砥部焼おすすめ窯元3選。乙女心をくすぐるかわいい作品ばかり!



陶芸の街・笠間の「回廊ギャラリー門」でおさんぽしながら器探し



集めて並べたくなる!名古屋「make my day(メイクマイデイ)」オリジナルの六角皿



マニマニマグ

2018年08月21日 18時00分

癒し おでかけ マニマニマグ

Instagram、twitterで旬な話題を配信中!

あなたへのおすすめ

最新記事はここでチェック!

タグ一覧

ヘアアレンジ スタイリング 時短アレンジ術 簡単アレンジ術 前髪 人気ヘアカラー まとめ髪 ショートヘア ボブ ミディアムヘア セミロング ロングヘア ベリーショート ストレートヘア パーマヘア ワンカール 黒髪 ポニーテール お団子ヘア ヘアアイロン活用 セルフカット ヘアケア 髪のお悩み 流行ヘア モテヘア カジュアルヘア ガーリーヘア オフィスヘア ヘアアクセサリー バレッタ ターバン ヘアピン・ヘアゴム 小顔ヘア セルフネイル ジェルネイル 上品ネイル ピンクネイル カジュアルコーデ シンプルコーデ ナチュラルコーデ プチプラコーデ フェミニンコーデ コンサバコーデ ガーリーコーデ モテコーデ ベーシック ゆったりコーデ ママコーデ ストリートコーデ モードコーデ ギャル 結婚式コーデ ミリタリー モノトーンコーデ カラーコーデ スポーツMIXコーデ パーティスタイル ヘビロテ 着回し抜群 トップス アウター カーディガン シャツ ワンピース ビスチェ パーカー フーディー コート トレンチコート カラージャケット スカート フレアスカート タイトスカート ミニスカート デニムスカート 台形スカート ガウチョパンツ ワイドパンツ ワイドデニム スキニーパンツ バギーパンツ 靴下 タイツ スニーカー サンダル ミュール ニューバランス ブーツ ショートブーツ パンプス 帽子 ニット帽 ベレー帽 スカーフ グッズ メガネ ベルト 腕時計 ピアス トレンドアイテム バッグ ファーバッグ クラッチバッグ リュック ショルダーバッグ チェック柄 グレンチェック フリンジ 刺繍 ファー ロゴもの コーデュロイ デニム 色気のある格好 花柄 マスタードカラー ボーダー柄 レイヤード パンツスタイル ドレススタイル ニット スウェット anan表紙 雑誌付録 ユニクロ GU しまむら ZARA メイク術 スキンケア 化粧水 美白ケア 眉毛ケア コンシーラー ファンデーション マスカラ アイシャドウ リップ 乾燥対策 バストケア ヒップアップ マッサージ エクササイズ ダイエット ヨガ 動画レシピ サラダ カフェ巡り スタバ ひとり旅 女子旅 パワースポット巡り 人気スポット 絶景スポット 絶品 お弁当 スイーツ パン 占い 心理テスト 結婚 浮気・不倫 モテテクニック 恋愛お悩み 男性心理 デート 恋愛テクニック ドン引き行動 エッチ LINE体験談 ホンネ告白 胸キュン 片思い カップル話 婚活 倦怠期 ファッション恋愛術 プチプラ おしゃれマナー マネー お仕事 家事・育児 趣味 アプリ 癒し 大人女子 金運 ミュージック アニメ・漫画 アウトドア 清潔感 インスタ映え イメチェン パンチョとガバチョ

本サイトのニュースの見出しおよび記事内容、およびリンク先の記事内容は、 各記事提供社からの情報に基づくものでビッグローブの見解を表すものではありません。
ビッグローブは、本サイトの記事を含む内容についてその正確性を含め一切保証するものではありません。 本サイトのデータおよび記載内容のご利用は、全てお客様の責任において行ってください。
ビッグローブは、本サイトの記事を含む内容によってお客様やその他の第三者に生じた損害その他不利益については一切責任を負いません。