鹿児島県民が愛する「開花亭」のとんかつは“ハンパない”美味しさ!

旅行の楽しみといえば「食」。鹿児島といえば「豚」、そう「とんかつ」!
もちろん旅行で訪れる人たちだけでなく、鹿児島県民も愛するソウルフードです。
県内に数あるとんかつ屋の中でも私のお気に入り「開花亭」の“ハンパない”こだわりとその美味しさを、お届けしたいと思います。
(Photo&Text/上村杏奈)
開花亭のとんかつはマチガイナイ旨さ
「開花亭」は鹿児島市内に2店舗を構えるとんかつ専門店。鹿児島中央駅から車で南に約30分ほどの場所・谷山に本店を構え、鹿児島中央駅から車で10分ほどの場所にも支店・荒田店があります。
立地からしてもわかるように、どちらかといえば観光客向けというよりも、地元民向けのお店。連日地元客で賑わい、お昼どきには行列ができることもある人気店です。
県外からの友人が鹿児島に来て「とんかつ食べたい!」とリクエストされた時には必ずオススメするのがこのお店。とんかつ、ライス、キャベツ、ドレッシング、ソース、塩、そして接客…。全てにおいて間違いないクオリティ。みんな満足して帰ってくれます。
黒豚も旨い、でも鹿児島は黒豚だけじゃない!
まずはじめにお伝えしたいのが、鹿児島のとんかつ=黒豚という固定観念を一回忘れていただきたいということ。
確かに鹿児島といえば「黒豚」です。最高に美味しい食材。私も大好きです。
ですが畜産の盛んな鹿児島にあって、ハイクオリティな銘柄豚は他にもあるんです。
開花亭ではもちろん黒豚も提供していますが、主流となるのは「たから豚」。鹿児島県北東部にある曽於市財部(たからべ)にある契約牧場から仕入れています。牧場独自の配合飼料で安心・安全をモットーに育てられた豚。
私はいつもヒレカツ定食をいただくのですが、肉の旨みがすごい。やわらかでジューシーでサックサク!ランチ(平日のみ)はこのセットで1050円。そりゃ行列ができるわけです。
開花亭の「おかわり自由」メニューのクオリティに脱帽!
定食のご飯、キャベツはおかわり自由。このご飯もキャベツも、とんかつを引き立てる最高の状態で提供されます。
米は町ぐるみで国の低農薬の基準にそった米づくりに取り組んでいる熊本県あさぎり町から。低温冷蔵庫で玄米の状態のまま保存し、店で使う度に精米するというこだわりぶり。
炊き具合も絶妙。今まで一度もご飯で残念な思いをしたことがありません。
キャベツは全国から時期のものを調達。このキャベツにかけるドレッシングがこれまた美味!オーナーの田中さんが「うちで一番人気があるのはこのドレッシングかもしれない」と笑いながら話すほどの人気なんです。
タマネギをベースに独自の素材とレシピで毎日手づくり。それを寝かせて作るドレッシングは、甘みと酸味のバランス◎。無限にキャベツを食べられそうなほどです。
開花亭では脇役たちも大活躍!全ては美味しいとんかつの為
卓上には2種類のソースと塩。ヒレカツランチはヒレが二切れついているので、私はいつも一切れはソース、もう一切れは塩でいただきます。
しょっぱいし、なんだか味が強すぎるし…という塩への先入観があり、基本的にはソース派だった私を変えたのが、開花亭の塩でした。
沖縄と宮城の天然塩をブレンドした開花亭の塩は、とにかく肉の旨みを引き出すことに徹底した名脇役っぷりが見事。ヒレ肉にちょんちょんとつけていただくと、豚肉の旨みがぎゅっと引き立ち、口の中が幸せであふれます。
その塩でぜひ味わってみて!と田中さんがプッシュしてくれたのが、創業以来の人気を誇る「ジャンボミンチかつランチ」。銘柄豚のいいところをバランスよく配合したミンチは、新鮮さがウリ。「肉に自信がないと、塩で食べてなんて勧められないよ」とのこと。
次回は絶対ミンチかつ、食べます。
朝市で新鮮野菜を仕入れ、完成までに3日かかるという自家製ソースは甘口と辛口の2種類があるのでお好みでどうぞ。私は欲張りなので、ブレンドして使っています。
開花亭の「こだわり」には理由あり。だから安心
開花亭のこだわりは肉やソースや米やドレッシングだけにとどまらず、パン粉、揚げ油、ミンチ、漬け物など多岐に渡ります。その全てが「説明できる・根拠のある」こだわりであるのがすごいところ。
卓上にはそんなこだわりをまとめた「開花亭 店主のこだわり」集があるので、ぜひ目を通してみてください。きっと食事が何倍も美味しくなるはずです。
開花亭が一番にぎわうのは、母/父の日、敬老の日、こどもの日といった祝日なのだそう。家族みんなが安心して楽しく美味しく食べる食事として、地元の人たちから愛されてる証拠です。温かい接客にはいつも心がほっこりします。
地元民が愛する鹿児島のとんかつ、ぜひ味わってみてくださいね。
とんかつ 開花亭 谷山本店
【とんかつ かいかてい たにやまほんてん】
営業時間:11:00〜22:00(LO21:30)
定休日:木曜
Web:http://www.tonkatu-kaikatei.jp/
住所:鹿児島県鹿児島市谷山中央1-4970
おまけPHOTO
谷山本店の店内。カウンター、テーブルのほか、奥には座敷席も完備
豚肉は低温庫で熟成させることで、やわらかく、風味豊かに
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