札幌市時計台は時を超えたワンダーランド。“がっかり名所”は大間違い!

2018年05月01日 21時00分

おでかけ マニマニマグ



札幌中心部の超有名観光スポット、時計台。ビルの谷間にあまりに自然にちょこんとあるものだから、「がっかり名所」なんて言われることもありますが…。ちょっと待って!

明治11(1878)年に建てられたこの建物は、札幌の街の移り変わりを見つめ続けた生き証人。さらに時計は、明治14年に時を刻み始めて以来、今も変わることなく現役で動き、毎正時に鐘を鳴らし続けているんですよ。これって、すごいことだと思いませんか!?

ちょっと眺めて「がっかり…」なんて言っちゃうのはもったいない!時を超えたワンダーランドへ、いざ。


(Photo&Text/石渡裕美)


130余年前から時を刻み、変わらない鐘の音を響かせる奇跡の時計


JR札幌駅から、大通公園やさっぽろテレビ塔に向かう途中にある札幌市時計台。北海道大学の前身である「札幌農学校」の演武場(軍事教練所)として明治11年に建てられた建物です。ビルの谷間にたたずんでいるために、「え?これ?」と拍子抜けする人もいるとは言いますが…。記念撮影だけして時計台を「見た」気になってはイケマセン。


建物が造られた時点で時計はなかったのですが、時は折しも太陰暦から太陽暦への切り替えが行われた明治時代。日本全国で西洋式時計塔建築がブームとあって、せっかくだからこの演武場にも時計をつけようという話に。


アメリカ・ハワード社に時計を発注したところ、届いた時計はまさかのアメリカンサイズ! 大き過ぎて取りつけられず、カンカンガクガクの議論の末に、できたばかりの演武場を大改築してなんとか時計を設置したそうです。

以後、130年余り、大きな改修を経ることなく今に至るのが札幌の時計台。明治・大正期、全国に72もの機械式塔時計が設置されましたが、現在も動いているのはわずか3機。その中で一番古いのがこの時計なのです。


札幌市時計台で貴重な時計を守り続ける技術者の深い愛情!


この唯一無二の貴重な時計を20年近くにわたってメンテナンスしているのが、下村康成さん。毎日9:15から、時計台の時計機械と同じ構造のハワード社製の「兄弟時計」を使って、重りの巻き上げの実演や、時計の仕組み・時計台の構造などについての解説をしてくれます。


ワイヤーの先に重りをつるして重りが下がっていく力で時計を回したり鐘を鳴らしていることや、その重りには近くを流れる豊平川の玉石を使っていること、重りは木箱に納められ万が一の落下時には木箱が壊れて石が分散し時計や建物に傷がつかないような工夫がされていること。さらに、実際の時計用の重りは50kg、鐘用の重りは150kg、それぞれ週2回、時計用は56回転、鐘用は125回転、人の手で巻き上げを行わなければいけないこと…。下村さんの分かりやすい解説にグイグイ引き込まれます。


「時計台の時計は130年以上にわたって時を刻んできた貴重なものであり、修理のための部品も今では手に入りません。万が一にも壊れたりすることのないよう、細心の注意を払って保守・点検に当たっています」と下村さん。日本最古の機械式塔時計となったこの時計が今も変わらずに動き続けているのは、日々こういった地道な努力を続けてくれる人に支えられているからこそなのですね。


解説に使われる「兄弟時計」も1928年頃までニューヨークのじゅうたん工場で実際に使われていた貴重なもの。ハワード社ほかの20年以上の調査の結果見つけ出され、平成10年に時計台開業100周年記念行事の一環として、修復・設置されたものだそうです。


実演・解説が行われる建物2階は講堂になっていて、ここでは明治32年、札幌農学校卒業生として初めて博士号を授与された宮部金吾(植物学)らの学位授与祝賀会の情景を再現しています。


椅子に座ると当時の学生気分も味わえそうですね。昨年からはなんと、クラーク先生との記念撮影もできるようになりました! この講堂、夜間は音楽会、講演会、結婚式などのホールとして市民に親しまれているんですよ。


札幌市時計台には、北海道開拓の歴史に触れる分かりやすい展示も


建物1階には、主に札幌農学校時代からの時計台の歩みや、外国人講師、学生たちの様子を伝える興味深い展示が並びます。


学生たちに「Be gentleman(紳士たれ)」と教えた農学校初代教頭・クラーク先生に、5000円札でお馴染みの新渡戸稲造博士、100年の時を経て今も小樽の港を守り続ける防波堤を造った広井勇博士…。模型や写真豊富で分かりやすいため、ついつい見入ってしまいます。


時計台についてもっと深く知りたい方は、知識豊富なボランティアガイドさんに声をかけて。「時計台って実は最初はここから100メートルくらい北東の場所にあったんだけど、丸太に乗せて縄で引っ張ってここまで移転してきたんですよ」等々、興味深い話も聞かせてもらえます。


売店もあります! 時計台ならではのオリジナルグッズや公式キャラクター「とっけ」のグッズもあるので、旅のよい記念になりますね。お土産としても喜ばれそう。


開拓時代の昔から札幌の街を見守ってきたのと同時に、市民に愛され守られてきた時計台。ぜひ館内に入って、時の足音が聞こえるような空気感に触れてみてくださいね。きっと時計台が大好きになってもらえるに違いありません!


札幌市時計台


開館時間:8:45~17:10(最終入館17:00)

休館日:1月1~3日

入館料:大人200円、中学生以下無料

※2018年6月1日~10月31日は改修工事のため休館

Web:http://sapporoshi-tokeidai.jp/

住所:北海道札幌市中央区北1条西2丁目



おまけPHOTO


時計台が建てられた頃の札幌の風景。130年前はこんなだったんですね


時計台が今の色になったのは昭和28年から! 昔は意外な色でした…


2階講堂のPHOTOスポット、クラーク先生。ぜひステキなツーショット写真を!


真っ赤な「五稜星」は北海道開拓使のシンボル


「五稜星」は、赤れんが庁舎やサッポロビール博物館、豊平館など、時計台以外の開拓期の建物にも残っているので探してみて


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マニマニマグ

2018年05月01日 21時00分

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