歩いて行ける別世界「雄川の滝」周辺で、南大隅町の魅力を再発見

2018年のドラマ「西郷どん」、オープニングには桜島、霧島、屋久島といった代表的な鹿児島の絶景が登場します。その中盤に出てくる『雄川の滝』は地元の方々にも絶賛される幻想的なスポット。今回はライター・阪口が噂では聞いていたものの長年行けなかった絶景の地に、ようやく初訪問できた感動をそのままお伝えしたいと思います。
(Photo&Text/阪口俊英)
南大隅に誰もが一目で魅了される滝がある
西郷隆盛が狩猟好きだったのは有名な話。日本の端っこ・肝属郡南大隅町の南大隅町役場近くでは西郷どんが西南戦争直前まで狩りをしながら滞在した宿所「南洲翁宿所跡」や2018年1月にオープンした「みなみおおすみ西郷さぁ展示館」などで、その足跡を辿る事ができます。もしかして…今から行こうとしている滝にも、西郷どんが狩りに行ってたかも知れないなあ。そんなことを思いながらずっと行きたかった場所、南大隅町役場から車で15分ほど離れた雄川の滝へと向かいました。
雄川の滝に辿り着くには味のある遊歩道経由で
駐車場に車をとめ、橋を渡ると東屋の近くに「遊歩道1200m」の看板を発見。1200m?歩くの?渓流沿いの遊歩道は思ったより起伏が激しく、すぐに息が上がっちゃう(東屋近くには杖も置いていました)。疲れるんだけど、楽しい〜。すれ違う人も「こんにちは」「おつかれさま」と声をかけてくれます。何だか登山しているみたい。そして何より信じられないほど周りの景色がキレイ!緑がいっぱい!巨岩を縫って流れる雄川の水がとんでもない透明度!清々しい気分で気持ちよく自然の中を歩ける遊歩道、こんな贅沢な散歩もたまにはいいもんです。
荘厳ですらある、雄川の滝の神秘的な風景に癒されて
雄川上流にある落差46m、幅60mの『雄川の滝』は遊歩道の最後に唐突に姿を現します。白糸のように流れ落ちる滝、荒々しくそそり立つ岸壁、岩の間からしみ出す清冽な水、そしてコバルトブルーの水をたたえる滝壺。見れば見るほど圧倒的な自然美を展望台から楽しめます。何だか宮崎アニメを思い出しちゃう…すみません、個人的な感想でした。マイナスイオンたっぷりの癒し効果で、パワースポットとしても人気が高いのも頷けます。今まで鹿児島に居ながら訪れていなかったことを後悔。それぐらい雄川の滝は美しい場所なんです。
本土最南端のカフェ「葉っぱDELI」でパワーチャージ
じっくり滝を堪能した後は雄川の滝駐車場から車で10分ほどの場所にあるカフェレストラン「葉っぱDELI」に行ってみました。ココはオーナーさん曰く「本土最南端のカフェ」。海鮮たっぷりの佐多海道ランチ(1580円)やメキシコ料理・ブリトーを楽しめるプレートランチ(単品1080円セット1280円)、地元食材たっぷりの丼・LOCO bowl (980円)などがオススメだそう。バラエティ豊かな地産地消メニューを楽しみましょう。
南大隅町は雄川の滝以外の見どころもいっぱい
腹ごしらえが済んだら再び周辺の探索を開始。カフェから200mほどのところには並立鳥居が珍しい諏訪神社、少し車を走らせると別名を“黄金の浜”とも言われるゴールドビーチ大浜海水浴場や道の駅根占、さらにぐぐっと車で1時間ほど南下すれば本土最南端・佐多岬へと辿り着きます。注目のスポット「雄川の滝」以外にも本土最南端の地には魅力がたっぷり詰まっています。今度の休みはドライブがてら、南大隅町めぐりをしてみませんか?
雄川の滝【おがわのたき】
住所:鹿児島県肝属郡南大隅町根占川北
カフェ・レストラン 葉っぱDELI【はっぱでり】
営業時間:11:30〜14:00 LO/18:00〜22:30 (夜は要予約)
定休日:火曜
住所:鹿児島県肝属郡南大隅町根占川南5024
おまけPHOTO
「みなみおおすみ西郷さぁ展示館」は2019年1月31日までの期間限定。入館一般200円、小・中・高校生無料。
南大隅町のお隣・錦江町には、上から滝全景を見られるスポット「雄川の滝上流展望所」もあります。
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