発酵食堂カモシカ 発酵マルシェ(京都)の衝撃的な発酵グッズ。「ぬかど子」って何!?

発酵食というと、何を思い浮かべますか? 納豆、味噌、お酒、鮒寿し…パッと思いつくものだけでも、いろいろありますよね。今回は、「発酵食堂カモシカ 発酵マルシェ」で私が出合った、衝撃的な発酵グッズをご紹介します。
「発酵食堂カモシカ 発酵マルシェ」のテーマはずばり発酵食品
JR嵯峨嵐山駅の近くに、ちょっと目を引くブルーの屋根のお店があります。お店の名前は、「発酵食堂カモシカ 発酵マルシェ」。まるでケーキ屋さんやパン屋さんのようにおしゃれな店構えのこのお店、実は発酵食を専門に扱うユニークなショップなんです。
店内は、自然光がたっぷり入ってやわらかい雰囲気です。並んでいるアイテムは、「発酵」に関わるものばかり。全国から厳選した発酵食品のほか、天然酵母を使ったオリジナルの焼菓子やチョコレート、酵素ジュースキット、味噌キットなども充実しています。
たとえば、「発酵食堂カモシカの玄米甘酒」600円は、色、味、パッケージそれぞれに特徴がある甘酒。滋賀県産玄米と亀岡産の米麹だけで仕込んだ甘酒で、ノンアルコールなので朝も飲めます。体にしみわたるような甘さは、一度味わったら忘れられません。
連れて帰らずにはいられない“ぬかど子”
「発酵食堂カモシカ 発酵マルシェ」にたくさん並ぶ発酵グッズのなかでも、見つけたら即! 買って帰ってほしいのが、「ぬかど子」2000円です。名前からイメージできるように、つまりは糠漬けキットなのですが、これがスゴイ! 乳酸菌のすごさや、昔の人の知恵を実感できるキットです。
今や糠漬けって、浸け方も仕組みもよく知らないという世代が多いと思います。私もそのうちの一人でしたが、ぬかど子を家に連れ帰り、野菜を一晩漬けてみてびっくり。こんなにおいしく漬けられるなんて、料理の腕が急に上がった? と錯覚しました。
糠床を混ぜ、野菜を漬け、わくわくしながら食卓に並べて…というのが習慣化していくと、「ぬかど子」にどんどん愛着が湧いてきます。漬けておくだけでごはんの品数が一品増えるし、体調もよくなるし、気分転換にもなるし、よいこと尽くめなんですよね。
コンセプトは“命は命で元気になる”
私をぬかど子と出合わせてくれたのが、「発酵食堂カモシカ 発酵マルシェ」の女性オーナーである関さん。あるとき、お酒や味噌汁、納豆、麹料理、チーズ、キムチなど、好きな食品が発酵しているものだったことに気付き、一生かけて発酵食を追っていこうと決めたのだそうです。
関さんが掲げるお店のテーマは、“命は命で元気になる。”です。私も糠漬けを食べるようになってわかりましたが、発酵食品って日本人の体に合っているし、健康を支えているんですよね。ヘルシーなだけじゃなく、味もおいしい…これってすごいことだと思います。
「発酵食堂カモシカ 発酵マルシェ」の創作意欲を掻き立てるグッズ
ぬかど子を生活に取り入れるようになってから、台所に立つのが楽しみになりました。「発酵食堂カモシカ 発酵マルシェ」には、そんな気持ちを刺激するグッズがたくさんあります。たとえば、味噌のキットや、醤(ひしお)のキット、柚子胡椒のキット、酵素ジュース用の果物など。
酵素ジュース用の果物は、生産者から直接、無農薬のものを仕入れています。季節のフレッシュな果物がこんな風に並んでいると、思わず漬けてみたくなってしまいませんか? キットにはわかりやすいレシピも付いているので、初心者もラクラクですよ。
発酵食がある台所って…いいかも
忙しいと、つい食事が適当になってしまうこともありますよね。そんな人はぜひ、発酵食を取り入れてみてほしいです。お味噌汁を飲んでホッとするとか、糠漬けがあるとごはんが進むとか、そういう感覚って、実はとても大切なものなんじゃないかな~と思います。
(Photo & Text/深谷美和)
発酵食堂カモシカ 発酵マルシェ
【はっこうしょくどうかもしか はっこうまるしぇ】
営業時間:11:30~17:00
定休日:無休
Web:http://kamoshika.kyoto.jp/
住所:京都府京都市右京区嵯峨天竜寺若宮町21-2
おまけPHOTO
福井県鯖江産の漆の器。漆も発酵物のひとつ
店内ではカモシカの玄米あまざけなどを味わえます
「発酵食堂カモシカ 発酵マルシェ」のあちこちに、オリジナルキャラクターの「カモシカ氏」が
近所には発酵食レストラン「発酵食堂カモシカ」もあります
味噌や梅干しなど、大切に仕込まれた発酵食品が並ぶ醸し棚
関連記事 こんな記事も読まれています
あなたへのおすすめ