助けてくれない夫に失望し... 義母との関係に悩んだ「34歳妻のヤバすぎる行動」【前編】
結婚までの経緯は?
「私は建築会社で経理の仕事をしています。その仕事のつながりで、のちに結婚する大輝さん(仮名)と出会い、付き合い始めました。
交際してから1年ほど経った頃、初めて彼の実家に挨拶に行ったんです。彼は高校生のときに父親を亡くしていたため、以前は母親と妹と彼の三人で暮らしていました。その後、妹さんが就職を機にアメリカへ渡ったため、現在は二人で暮らしていたんですね。
その頃の義母の第一印象は、“気遣いができる人”でした。私たちが実家を訪ねた際にはいろいろと準備をしてくれたり、こちらの異変にすぐに気づいて行動してくれる人でしたね。
だから、“結婚後もこの人となら上手くやっていけそうだな…”と思っていました」
義母との関係が崩れたキッカケは?
「結婚後、大輝さんからの提案で、彼の実家で三人で暮らし始めることに。義母はとてもアクティブな人で、平日は社交ダンスや華道などを習っており、週末は友人の配膳の仕事を手伝っていたため、ほぼ毎日出かけていました。
一方で、私は会社を定時で上がれることが多かったので、夕食の支度は基本受け持つことに。義母も時間に余裕があるときは夕食を作ってくれたりして、最初の頃はお互いに助け合いながら家事を行っていました。
そんなあるとき、私が夕食に煮物を作ったんです。ただ、その味付けがどうも義母的にはイマイチだったようで…。すると翌日、義母がまったく同じメニューを作って夕食に出してきました。
その際、味付けに関して丁寧にアドバイスをくれたんですが、私はどうもイヤミっぽく感じてしまって…。そこから義母との関係がギクシャクし始めました」
関係はどのように悪化していった?
「あるとき、三人で夕食後にクイズ番組を見ていたんです。そこで、漢字の読み方に関するクイズが何問か出てきたんですね。ただ、私は漢字が苦手なこともあり、まったく答えられずにいました。
すると、義母が“大丈夫?”と真剣に尋ねてきたんです。そして翌日、“これ、やったほうがいいわよ”と小学生用の漢字ドリルを渡してきました。私のことを本気で心配したために、そういった行動を義母はとったのかもしれません。しかし、当時の私にとってそれはストレスでしかありませんでした。
また、義母の社交ダンスの発表会を見に行ったときのこと。発表会が終わった後にロビーで出演していた人たちに挨拶をするタイミングがあったんですね。周囲の人は出演者に手土産などを渡していたんですが、義母から“気を遣わなくていいのよ”と言われていた私は手ぶらで来てしまい…。そのときは、すごく気まずい思いをしましたね。
すると、次の発表会前日のことです。“明日はこれを持ってきてね”と、義母が自ら用意した手土産を渡されました。
その頃から、義母は私のことを“デキの悪い嫁”として扱うようになったんです。その結果、私と義母の関係は急激に悪化していきましたね」
不倫に至った経緯は?
「義母との関係に悩んだ私は、夫の大輝さんにそのことを相談してみたんです。しかし、大輝さんは“母さんに悪気はないんだよ”と言うばかり。夫は義母の肩を持つばかりで、まったく私の話に耳を傾けてくれませんでした。
そこで、私は気軽に話せる職場の同僚にそのことを相談してみたんです。
その職場の同僚というのが、柏木くん(仮名)という男性社員なんですが、彼はとても優しく、仕事もできる頼りになる同僚でした。二人で食事をしながら、義母との関係に悩んでいることや、ストレスがジワジワと溜まってきていることを彼に話したんです。
そこで、私が“このままだと、いつか不満が爆発しそう”と漏らすと、柏木くんは“俺にぶつけてくれればいいよ”と言ってくれて…。正直、その言葉に救われたような感じがしましたね。
それ以降、私は完全に柏木くんに心を許すようになっていました。そして後日、彼と身も心も繋がりたくなった私は、食事の後に彼をホテルに誘い、不倫に手を染めてしまったんです」
“義母との不仲がきっかけとなり、不倫に走ってしまった妻の告白”をご紹介しました。
義母は自分がいろいろなことに気づく人だからこそ、真理子さんにもそうなってほしくて、お節介を焼いてしまったのかもしれませんね。しかし、真理子さんからするとそれがストレスになり、唯一自分の話を親身に聞いてくれた不倫相手の彼に気持ちが傾いてしまったのでしょう。とはいえ、それは不倫をしていい理由にはなりません。こうなる前に別の解決策を探っていれば、不倫に走らずにすんだのかもしれません。
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文・塚田牧夫