お花見で出会った“正体不明の女性”... その後、27歳女性を待っていた「悲劇の展開」【前編】
二人でお花見を抜け出して…

「数年前のお花見シーズンのときです。友人の春奈(仮名)にお花見に誘われたんですね。そこで、私は彼の俊樹(仮名)を紹介がてら連れていったんです。
場所は大きな公園で着いてみると、20人以上が集まっていました。初めましての人もたくさんいたので、挨拶をしながらお花見をしていたんですね。
すると途中で俊樹が、“コンビニに行ってくる”と立ち上がりました。そうしたら、別のところから“トイレに行ってくる”とある女性も立ち上がったんです。
その女性は黄色いニットを着た、キレイな人でした。ただ、その後、知り合いではないうえに行き先も違うはずなのに、二人はなぜか一緒の方向に歩いて行ったんです」
生まれた疑惑
「すると、俊樹がコンビニに行ったきり、なかなか戻ってこないんです。同様に、黄色い服の女性も戻ってこず…。1時間ほどしたのち、二人は一緒に帰ってきました。
俊樹に遅かった訳を聞いてみると、“近くのコンビニにほとんどお酒が置いていなかったから、ちょっと遠くのスーパーで買ってきた”と言われました。
女性のほうは、“公園のトイレが混んでいたから、スーパーのトイレを使わせてもらおうと思ってついていった”とのこと。
それにしても、1時間は長すぎると思ったんです。そこで、私のなかで“もしかして二人の間に何かあったのでは?”という疑惑が生まれました」
お花見後、彼の行動に変化が…

「お花見からしばらくして、俊樹の行動に異変を感じるようになりました。一緒にいるときにどうもソワソワしている様子があり、私の話を上の空で聞いていることが多くなったんです。
特に、スマホにLINEの通知が来たときの反応が変わりました。以前は、鳴れば普通にすぐに手に取って見ていたのに、鳴ると一度視線をチラッと私の方へ向け、私が俊樹の方を見ていないことを確認してから手に取るようになったんです。
そういったことが続いたため、私は“お花見に参加していた黄色い服の女性と連絡を取っているのかも”と考えるようになりました。そして、思い切って俊樹にそのことを尋ねてみたんです。そうしたら、“連絡先すら知らない”とキレられました。
しかも、浮気を疑ったことで大ゲンカになり、それがキッカケとなり関係が極限まで悪化…。その結果、私たちは一旦別れることになったんです」
正体不明の女性
「俊樹の反応に納得がいかなかった私は、あの女性が何者なのかを知りたいと思いました。そこで、お花見に誘ってくれた春奈に彼女のことを聞いてみたのですが、“知らない”と言われ…。
そこで、あの場にいた他の男友だちにも連絡をしてみたんです。すると、“ミキちゃん”と呼ばれていることはわかりました。
ただ、やはり誰も彼女の素性を知らなかったんです。誰の友だちなのか、誰が連れてきたのか、まったく正体がつかめなかったんです。
その後、これ以上ミキちゃんのことを探っても仕方がないと思った私は、俊樹に浮気を疑ったことを謝ることに。その結果、なんとかヨリを戻すことができました」
“お花見でのある出会いがきっかけとなり、彼氏と揉めてしまった女性の告白”をご紹介しました。
大人数が参加するお花見となると、予期せぬ出会いをすることもあるでしょう。その場合、幸穂さんのようにトラブルに発展してしまうこともありえるのかもしれません。
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文・塚田牧夫