自制心が崩壊し... “嫉妬に狂った不倫妻”がとった「とんでもない行為」とは【昼顔妻の告白 後編】
先輩との淡い恋愛は続かなかった?

「不倫相手の北見先輩(仮名・36歳)とは感情をうまくコントロールして、男女の関係にならない状態を保っていました。当時は彼のおかげで毎日がとても楽しく、充実したように感じていたんです。
その結果、夫にも優しく接することができ、関係も良好。いいことづくしだったんです。ところが、先輩の誕生日が近づいたある日のこと。私はもちろん一緒に過ごすつもりだったんですが、“無理しなくていいよ。旦那さんもいるし”と断られました。そこで、彼との間に初めて距離を感じてしまったんです。
そこから、一気に精神状態が不安定になりました。“もしかして、先輩は他の女性とも付き合っているのかもしれない……”と思うようになったんです」
先輩のことを疑い始めた結果、どんな行動を取った?
「次に先輩に会ったとき、私のほうから彼をホテルに誘いました。とにかく早く彼と男女の関係になることで、繋がりを深めたかったんです。ただ、一瞬は幸福感に満たされたものの、すぐにまた不安が押し寄せるようになりました。
その後、“いけない”と分かっていながらも、私は先輩の職場を覗きに行くように。大通りに面した車の販売店で、彼は接客をしていました。お店には、数人の女性スタッフがいたんです。すると、そのなかのひとりに、すごくキレイな女性がいて……。そこで、“もしかして、この人が彼の恋人なのでは……”と思ったんです。
それからというもの、SNSで彼女の名前を調べ、徹底的に追跡しました。彼女のページにわざと“いいね”を残したりもしましたね。そのときには自分の感情が抑えられなくなり、すべてが悪い方向に転がり始めていました」
嫌がらせはエスカレートしてしまった?
「先輩の職場に電話をかけ、その女性を呼び出してはすぐに切ったりしていました。その他にも、販売店のホームページに彼女の悪口を書いたメールを送ったりもしました。
その頃には全く心に余裕がなくなり、夫にも冷たくあたるように。そうやって、周囲の環境がみるみる悪くなっていきました。
すると、あるとき先輩から電話がかかってきたんです。先輩はすべて事情を把握していました。そして、私がやっていることは営業妨害であり許されない行為だと……。
そして、“もう会えない”と言われました。すかさず、私は“彼女と付き合ってるの?”と尋ねたんです。すると、“そうだよ”と言われました。
咄嗟に、“最後にもう1度だけ会いたい”と彼にお願いしたんです。そうしたら、“1度だけ”という約束で会うことになりました」
不倫の結末は?

「“会えばきっと先輩も心変わりしてくれる”と思っていました。だから、その日が来るのを心待ちにしていましたね。
ところが、夫が私に“次の休みに食事に行こう”と言ってきたんです。続けて、“ゴルフの予定はキャンセルする”と。どうやら夫は私の精神的に不安定な状態をみかねて、食事に誘ってくれたようでした。しかし、その日は先輩に会う約束の日……。
正直悩みましたね。でも、そこで昔のことを思い出したんです。私はかつて打算的な考えから誤った道を選択してしまった。そして、今また同じことを繰り返そうとしていると……。
結局、私は夫を選び、先輩との約束は無視しました。以来、彼とは連絡を取っていません。
今ではこの選択が正しかったと思っていますが、それが分かるのはまだ先のことなのかもしれません」
“嫉妬のあまり、とんでもない行為に及んでしまった女性の告白”を紹介しました。
どんな理由があったとしても、人の道に反する行動を取ることは許されません。人を裏切った挙句に迷惑までかけておいて自分だけが幸せになれるということはないのでしょう。
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文・塚田牧夫