【Q&A】彼のエッチが不満です。私にもイロイロしてほしい。

文:三松真由美 イラスト:犬養ヒロ

【レスなひとびと 番外編】vol. 4

カレのエッチに不満が続出! テクニックレス彼氏を持つ女性に告ぐ

ananwebのインスタグラムでは、ストーリーズでたびたびリサーチをしています。そこで集まったお悩み「セックステクニックレス彼氏」への不満をまとめました。

女性のみなさんからのエッチのお悩み、読んでいるとベッドの光景が目に浮かんできます。最初のかたなど、強烈です。「下も触って」って、つまりカレはおっぱいしか触ってくれないということなんですね……。トホホなエッチ、どうすればよいか伝授しましょう。

「下もさわってほしいけど、なかなかしてくれない。私は、彼の要望にこたえて、彼のをさわったり口に含んだりするので、私ばかりスキルがあがる」

「彼のことが好きなのに、エッチが雑でしたくありません」

「彼氏が濡れてもないのに挿れてきます、ちゃんと前戯もしてほしいんですけど、どうすればいいでしょうか」

「6歳上の彼が自分本意のエッチしかしてくれません。エッチ以外のことは全く不満がありませんし、仲の良いカップルだと思います。ですがエッチの時はキスもあまり好きじゃないみたいでたまぁにしかしてくれないし、私よりも自分が満足すれば良いという感じ……正直、恋人同士のえっちって感じじゃない。女の子だって、してほしいのに尽くすばかりで悲しいです…」

「イクたびに彼からイッたかどうか確認されるんですけど、本当にイッてる時もあればそうでない時もあり、でも聞かれたらノーと答えにくくて……。嘘ついてる時はバレないのかヒヤヒヤします」

「行為が終わった後、彼が『作業終了』、かのようにあっさりと着替えて通常モード? に戻ってしまいます。普通なのでしょうか?」

「彼氏がクンニをしてくれない……どうして?」

いやはや、来るわ来るわ、カレの残念なエッチ体験。不満のオンパレードに男性のみなさんは気づいているかって? 私の見解=全く気づかない男性多数。気づいているがスルーの男性が少々。

彼氏さん達は女性よりコミュニケーション能力がないと言われています。小さい頃から女の子のほうが言葉が達者でオシャマさんでしょ。友達が多いのも圧倒的に女子!

女性は伝えることができるけれど、男性はなかなか。没頭して、せっせと動くカレに対して不満が出てくるのは当然なこと。でもなぜかセックスに関しては女性はストレートに言わない。言いにくいもの。我が国では奥ゆかしさが美徳ですから。ジレンマですね。

セックスは究極のコミュニケーションです。彼氏さん達は「彼女の気持ちを推し量って、NGな質問をしないように、痛くない強さで、ここぞと言う時に彼女が望むイカせ方をしてやるぜ」なんて、複雑な性的思考はできません。(経験値が上がるとゴッドハンドと呼ばれるようになりますがこれは少数)

ベッドの上では 俺さま彼氏 or 遠慮がち彼氏 のどちらかにわかれます。ジャイアンとのび太みたいなものでしょうか。

普段から成功体験(性交ではなく)が少なく、自分にちょっと自信がないタイプは思い切っていろいろなことに挑戦しないし、彼女にドン引きされたくないから表面的なセックスになります。彼女が嫌がることをしないよう遠慮している。対して「世の女、全部オレのもの」タイプは、ベッドでも自信があるので俺さまセックスになりやすい。AV動画好きもこちらの群に入りますね。

どっちにしても女性からはanawebのインスタに届いたような不満が噴出。ベッドでは女性が受け身に徹するのが王道ではありますが、たまにルールを崩す作戦を取ってみてください。

「女の子だってしてほしい」のあなた。

何をしてほしい? どこをどうしてほしい?

どんな強さでしてほしい? 何分くらいしてほしい? 何回くらい突いてほしい?

俺さま系にも、遠慮系にも具体的に伝えないとわからんちん! のです。「こんなこと言うと嫌われる」「ひかれたら嫌だ」などウジウジして、つまらんセックスをずっと続けるつもりですか!

どういうふうに伝えればよいかわからない場合は、官能映画や動画で、自分の理想のエッチシーンを探し出して、スロー再生して「こんなことしてくれたら嬉しい」と上目使いにおねだりを。

毎回ねだると、ビッ○とか言われるので、月に1度でよし。いつもはおとなしく、俺のしたいようにさせてくれる彼女が月に一度、妖艶になる。その振れ幅も、マンネリ対策には効果あり。

イッてるかどうかいちいちたずねる男性も、野暮なやつだと思いますが。

「もう少しだったわあん。でも、おっぱいチュッチュしながらここのボタンいじってくれると必ずイクからやってみてええん」と、これまた自分好みのイクボタンを教えてあげればよかろう。 どこでもドアならぬ、”いつでもイクボタン”。しかし、これは女性も日頃からマスターベーションで鍛えておかねば発見できません。己の性感開発努力も必要です。二人が努力して勝ち取ったセックスパターンこそ最強のセックスであります。

結論。

「セックスの満足度はひとによって全然違うもの。不満の伝え方は彼の性格によってカスタマイズ。“私はこれで気持ちよくイケます”とウルトラセックスプレゼンをするのがポイントだ」

三松 真由美

恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。日本性科学会会員。ED診療ガイドライン作成委員。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。