彼を好きかわからない!...「その恋がアリかナシか」はっきりわかる診断

2020年01月23日 21時00分

恋愛 anan

現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、ハイスペック彼氏を持つ、一方的にマンネリ気味のアラサー女子。彼はいい人だけど好きじゃない、と今後を悩む彼女に、三松先生が自分の気持ちを確かめられる方法を教えてくれます!

文:三松真由美 イラスト:犬養ヒロ


【レスなひとびと】vol. 63


雛子(28歳)恋心レス。彼氏はいい人、ハイスペ男子。なんの不満もないけど、好きじゃないんだよ



「いいなあ、雛子には優しい彼氏がいて。××銀行社員で勤勉で誠実。浮気もしない。カーッ!」


ランチタイム、お弁当の卵焼きを頬張りながら美樹がおおげさに言う。雛子はシュウマイを箸ではさんでクルッと回した。


「うん。でもさあ、最近好きかどうかわかんなくなってきちゃって。別れてもいいかなって…」


「はあああ? 別れる? 次見つからないよ! 不幸になっても私は同情しないよー。あんないいヤツを手離すなんて、マッチングアプリとにらめっこの私からするとおバカちゃんだからね」


美樹と話していると自分が極悪人のような気がしてくる。3年半連れ添った文句なしの彼、航大。


なんで、「好き」と心から言えないんだ。

なれ合いになるってこういうことか。

ここが嫌だ……という明確な部分はない。

確かに最初は好きだった。

モヤモヤ、モヤモヤ、モヤモヤ。


雛子は駅ビル管理事務所に勤めている。仕事は大変なことが多いがやりがいがある。充実の職場。彼氏の航大と知り合った場所は、ウイスキーバーを経営している友達に頼まれて一週間だけ手伝った時だった。


雛子がおどおどと接客していたら、客として来ていた航大のスーツに炭酸水をかけてしまった。真っ青になった雛子を見て航大が言ったのは正統派のナンパ言葉。


「気にしなくていいよ。よかったら……今度一緒に食事行きませんか」


ひと昔前の漫画みたいだ。


それから何度か食事へ行き、12回目くらいに告白されて付き合った。真面目で誠実。信頼できるいい彼氏。ラッキーと言えばラッキー。


「おかえり。今日ね、早く帰ったからシチューを作ったよ。雛子が好きなホワイトマッシュルームを入れたシチューだよ」


「ありがと……」


おいしいシチューを食べながらお笑い番組を見て笑い、一緒に寝る。ただベッドで下着の中に手を入れられた瞬間、拒んでしまった。


「ごめんね、今日はしたくない」


時々エッチのお相手をするけれど、断った夜は数えきれない。エッチはそんなに楽しくない。


今夜も断る。航大は決して無理強いしない。


航大の優しい寝息が聞こえてきて、こみあげるものがある。このままだと航大と結婚するだろう。でも恋する気持ちはない。それでいいのかな。ドキドキしない人と、エッチするのもいやな人と、結婚していいのかな。


恋心がない。ときめきもない。ドッキリ感もない。ないないずくし。


雛子は今夜も眠れない夜を迎える。

彼のこと好きかどうかわからなくなった。そんな相談をされたことが何度もあります。そのタイプの相談をしてくるのは女性ばかり。男性の場合はシンプルです。好きじゃないなら別れるのみ(別れた後に「やっぱり好きだった」と泣く男性も多いですが)。

女性のほうが「情」というやっかいなものに縛られやすいのか。いいえ、女性は結婚後の生活の質とか、相手の親子関係とか、将来性とか、優秀な子どもを生むことができるかとか打算があるのでしょう。“恋愛感情以外のもの”に引っ張られやすいのかもしれません。


雛子さんに言えるのは「考えすぎだ!」です。


雛子さんにとって彼氏は大切な人です。でも、傷つけたくはないのです。傷つけて自分が悪人になりたくない。ちょっとずるいタイプだ。「悩んでいる私が好き♡」の気持ちもあります。ちょっと子どものタイプだ。


この手の女性は自ら負のループにはまり、考えすぎてしまいます。悩んでいる私はなんてかわいそうなの。というヒロイン願望。整理がつかないならば、「忙しい」とか何とか言って1か月ほど距離を置けばいいのです。


その間に「会いたい」「寂しい」「ほしい」の3要素が芽生えればその恋はGO。心理学的に男女の恋愛感情がルンルンなのは1~2年。「ガチで好きじゃないかも」と思うことは普通にあります。結婚をするのなら彼がMy人生に必要な人なのかどうか最終ジャッジを。ジャッジのために適度な距離と時間を確保しましょう。


「恋心が続かない相手と結婚したら不幸になるなんて誰が言った。恋心はみーんな冷めるもんだから欲張るな。違う形の愛が芽生えるさ」


文:三松真由美


三松 真由美

恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。日本性科学会会員。ED診療ガイドライン作成委員。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。


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2020年01月23日 21時00分

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