男目線を意識しすぎて...30代女子の「男ウケの呪縛」との付き合い方 #21

2019年06月20日 20時40分

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「男ウケ」って、あなたはどのくらい意識していますか? だんだんと大人になると、自分ができあがり、男ウケから離れていく傾向がありますが、なかには過剰にしがみついている人もいれば、強すぎる拒否反応を示す人もいます。男ウケという言葉だから目立つものの、もともとは相手への気遣いのひとつ。だからこそ、柔軟性を持てるよう、ちょっと自分の中の男ウケ発想と、向き合ってみませんか?

文・おおしまりえ


【おおしまりえの恋愛道場】vol. 21


“男ウケ”の呪縛と、大人になった女性はどう付き合っていくべきか?



“男ウケ”を意識していた時期もあったけれど、年齢が上がっていくと、当然ながら男ウケが自分の振る舞いの中で締める割合が減っていく人がほとんどです。でも、なかには、男ウケ情報を変わらず取り入れ続けて悩む人や、はたまた男ウケに拒絶感を持った結果、男性に媚びることはもちろん、女性として気を使うことすらも過剰に反応する人がいます。


大人になった私たち女性は、この“男ウケ”という価値観とどう付き合っていったらよいのでしょう。


私たちが追いかけていた“男ウケ”の弊害


そもそも、私たちが追いかけていた“男ウケ”とは、いったい何だったのでしょう。ひと言でいえば、それは『相手に好かれるためのハウツー』です。ふんわり白っぽい洋服に、相手を気づかったふるまい、ちょっとかわいらしいあどけなさをかもしだし……といった具合に、そのノウハウは多岐にわたります。


「相手に好かれるために頑張るなんて、ダサい! 安い!」と考える人もいましたが、本来は相手が異性だろうが同性だろうが、好かれるために気を使ったりするのは素敵なことのはずです。それなの“男ウケ”という言葉で異性への気遣いをひとくくりにすると、どうしても拒否反応が出てしまった人もいることでしょう。


この男ウケの最たる弊害は、「ウケるためなら自分をも曲げろ」という極端な理論がまかり通っていることにあります。「好かれないと始まらないんだから、相手の好みを徹底的に採用せよ」というアドバイスを、実際に筆者も耳にしたことがありました。そこまでして女子を演じ、後出しで素を出した時に問題にならないのだろうか……と思ったこともあります。


男ウケとの距離感を間違えると起きる弊害


「自分を曲げてでも」という言葉が頭につくから、違和感を生み出す男ウケ。そんなテクニックも、20代30代と年齢があがると、自我が確立され、そういったものに頼らなくとも異性との人間関係が構築されていくのがほとんどです。


しかしなかには、男ウケの呪縛に囚われ続けている女性と、逆に拒絶感を強く持った結果、恋愛ベタになってしまった女性がいるように思います。それぞれ彼女たちにはどんな心理が働いているのか、そしてどうその心の仕組みを変えていくと楽になれるのかご紹介します。


大人になっても自分よりも男ウケを採用し続ける弊害



大人になっても男ウケを全ての基準にすえおき、洋服や振る舞い、選択肢を合わせに合わせまくる女性。あなたの周りにいませんか? 彼女たちの根底には、『女は選ばれるモノ』という思い込みがずっとあります。だからこそ、自分を相手仕様にカスタマイズしていく必要があると思いこんでいるのです。


しかし「自分よりも男ウケ」の戦法は、ある意味個性を打ち消していく作業なので、年齢が上がるほど通用しなくなります。残酷ですが男性からみると、同じ無個性な女性がいたら、若い子がいいと思う人が多いということです。


「男ウケしか自分の売り込み方を知らない」このようなコミュニケーション手法の少なさが、彼女たちの選択を惑わせるのですが、なによりまずは「自分で相手を選ぶ」という視点を持ち直すことが大切です。


自分を曲げてまで相手に合わせるというのは、自信のなさが生み出す弊害です。そして、少しでも普段の生活から自信を生み出すためには、何事も「自分が自分の機嫌を取る」という、小さな責任感を持っていくことも大事になっていきます。


自分の機嫌を自分で取らなくてはいけなくなると、当然ですが相手に無理して合わせるという選択はできなくなります。最初は恐れも出てくるかもしれませんが、無意識で求めている自分らしさを実感できると、だんだんと「相手にあわせる自分」と「自分らしい自分」別々の人格がゆるやかに混ざり合い、新しいアナタが生まれると思うのです。


相手に合わせるなんて……と拒絶感を持った弊害



一方で、男ウケという言葉に異常なまでに拒絶反応を持つ人も存在します。例えば過去お会いした女性は、「ピンクはもう何年も着てないし、媚びているみたいで好きじゃない」と言っていました。


ほかにも「男ウケを狙っている人って、自分で自分の価値を下げている気がする」とか「自分から媚びて男性に近づくのは抵抗がある」と、あたかも親の仇であるような口調で拒絶を示していました。


もちろんウケを狙って合わせる必要はないと思います。ただ、そこまでして拒絶しすぎると、逆に恋愛シーンになったとき、「女性として期待されること」に極端すぎる抵抗感を持ってしまう場合もあります。


実際この女性はデートに誘われた際「相手がどれくらい下心があるかわからないから、行きたくない」と肩をすくめていました。とりあえず食事だけでも行かないと、相手の温度感はわからないものですが……まるで会ったらセックスを絶対しなくてはいけない……と言わんばかりの不安ぶりで、結局デートは流れてしまいました。


こういった女性の場合、まずは相手に合わせる男ウケへの拒否感の根源を探る必要があります。例えば相手に合わせすぎて自分を見失った過去があるとか。頑張ったのに報われないとか。はたまた男ウケとは関係なく、幼少の頃に親の言いなりに行動し、とてもつらかった……なんて経験から、相手に合わせること自体を拒否している人もいるかもしれません。


また原因となる感情を見つめてみると同時に、苦手行動をあえて取ってみるのも場合によっては有効です。女性的なスカートを買ってみたり、相手にちょっとだけ甘えてみたり。意外と自分が拒否していたものがちっぽけだったと気づけるものです(別にこれを機にずっとやれということではありません)。それがわかるだけで、意志が強くて聡明なあなたなら、それがこだわる必要のないものだということがわかると思います。


男ウケは所詮ノウハウ。採用した時があってもいいし、採用しなくてもいい。それによって、あなたの本質的な価値は変わらないということを、知ってほしいのです。


女らしさという呪縛



人は誰しも“らしさ”という呪縛を多少なりとも抱えています。こと女性は、未だに“女らしさ”の呪縛が色濃く残っている時もあります。最近は本当の意味での男女平等を目指そうという流れもありますが、スタートは自分の中で極端に育った価値観をフラットにすることも大切です。らしさという問題から新たな発見があり、柔軟な自分でもっと幸せな恋愛ができることを、願っています。


おおしま りえ/恋愛ジャーナリスト


10代より水商売やプロ雀士などに身を投じ、のべ1万人の男性を接客。本音を見抜く観察眼と、男女のコミュニケーション術を研究し、恋愛ジャーナリストとして活動を開始。私生活では20代で結婚離婚を経験した後、現在「女性自身」「週刊SPA!」など大手メディアを中心にコラムを執筆中。




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