【難読】“たにまる”ってなに? 「谷まる」の正しい読み方
本や資料で見かけることがあるけれど、正しい読み方や意味が分からずスルーしてしまっている言葉ってありませんか?
社会人として、知らないまま恥をかくような場面には遭遇したくないですよね。
今回考えるのは「谷まる」の読み方です。
“たにまる”? いやいや、なにそれ? と思った方は、ぜひ答えをチェックしてみてくださいね。
■「谷まる」の読み方は?
「谷」は、そのまま“たに”か、渓谷と読むので、“こく”という読み方は知っていますよね。
しかし、これに送り仮名の「まる」をつけて、“たにまる”、“こくまる”とは読みません。
気になる読み方の正解ですが……。これ、実は“きわまる”と読みます。
■「谷まる」の意味と使い方
『デジタル大辞泉』によれば、「谷まる」の意味は以下のように解説されています。
きわま・る〔きはまる〕【極まる/窮まる】[動ラ五(四)]
1 ぎりぎりの状態までいく。限度・限界に達する。「感—・って泣く」「—・るところを知らない征服欲」
2 (形容動詞の語幹に付いて)この上なく…である。「退屈—・る話」
3 (「谷まる」とも書く)動きがとれなくて困りはてる。窮する。「進退—・る」
4 終わりとなる。果てる。尽きる。「兵(つはもの)尽き、矢—・りて」〈徒然・八〇〉
5 決まる。定まる。「鮹(たこ)の足は日本国が八本に—・りたるものを」〈浮・胸算用・四〉
“きわまる”と聞くと、「谷」という漢字とはなかなか結び付かないですよね。険しい山の谷間に落ちると、進むことも退くこともできないことから、「谷まる」と書くようになったそうです。
■読めない漢字はきっとまだまだたくさん
あなたは「谷まる」を正しく読むことはできましたか?
きっと世の中には、あなたが知らない言葉、漢字がまだまだたくさんあります。小学生の時に習う簡単な漢字ですが、実はまだ知らない読み方がありましたね。
地形を表す漢字のイメージが強いですが、送り仮名をつけることによって、まったく違う意味の言葉になりますね!
(ななしまもえ)