“息子の妻が妬ましかった...” 新婚妻を追い詰め続けた「義母の懺悔」【後編】

思いがけない人物が味方になり事態は急展開

美穂さんの義実家では、お正月に家族全員で食事をするのが恒例だったそう。美穂さんや夫はもちろん、義兄やその妻（Aさん）も集まり、親族全員で新年を祝うのだとか。結婚2年目のお正月に、義実家に帰省をした美穂さんは、たまたま二人きりで話す時間があったAさんに、思いきって義母とのことを相談してみることに。すると、驚くべき事実がわかったそうです。

「Aさんに義母の態度について相談すると、なんとAさんも同じ状況とのことで驚きました。Aさんは義兄と結婚して5年ほど経っていましたが、義母と二人きりのときは無視されるそうで、私とほぼ同じ状況。

そんな義母に対して、Aさんはほぼ諦め状態でした。しかし、私がこの状況をなんとかしたいと悩んでいる旨を伝えると、快く協力してくれることになったんです」

義母の“嫌がらせの理由”が明らかに…

思い立ったが吉日とばかりに、お正月の帰省中に行動に移そうと決めたという美穂さんとAさん。Aさんの作戦で、美穂さんはわざと義母と二人きりに。そして、いつものように義母に話しかけては無視されているところに、Aさんが義父・夫・義兄を連れて行って、目撃させる作戦に出たそうです。

「やってみるまで成功するか不安でしたが、無事にAさんと私の作戦は成功しました。がっつりと義母に無視をされている私を見て、夫をはじめ、義父も義兄もかなりショックを受けたそうです。

そしてその帰省中に、夫たちが義母に対して私を無視する理由を問い詰めてくれることに。すると義母は、『息子たちを溺愛するあまり妻たちに嫉妬していた』と答えたのです」

その場にいた全員が、義母の言葉に呆れ果てたそう。しかし美穂さんは義母の謝罪を受け入れ、その後はぎくしゃくしつつも程よい距離感で交流するようになったそうです。

「あのとき、勇気を出してAさんと行動に移してよかったです。そうじゃなければ、今頃私は夫と離婚をしていたかもしれません。私はAさんのように受け入れることはできませんでしたから…。今は当たり障りのない会話ではありますが、義母と普通に接することができるようになり、ストレスは格段に減りました」

義母との関係は自分だけが努力をしても改善できない例も少なくないでしょう。親族の誰かが強い味方になってくれることで、事態の好転が期待できます。親族に相談できるような人がいれば、悩みを打ち明けてみるのも義母との関係改善に向けた選択肢のひとつです。

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文・並木まき