16歳の先住猫に旅立たれ...傷心の飼い主を変えた「猫さまの誠実な愛」
ふたりの仲良し猫さまが登場!
【フレンチ猫さま】vol. 16
猫の話をもっと聞かせて! お互いに無いものを補充し合う猫さまたち。
パーリーは4月16日に3歳になるバリニーズ種の男の子です。飼い主のパートナーの母親のところからやって来ました。

ライチュウは女の子で、メインクーンラグドールのミックスで1歳4か月です。飼い主は知人から子猫がいるとの話を聞いてすぐに連絡を取りました。

私たちははかなり豊かな生活を送っています。遊んだり、食べたり、寝たり、時間があれば30分から1時間の短い散歩に飼い主が連れて行ってくれます。
食事は良質なものを1つではなく何種類ののメーカーのものを準備してくれています。

おやつもあります。チキンスナックが大好きです。フェリンガスティック、モルトとチーズのスティック状のおやつも時々いただきます。私たちはおもちゃも大好きで、先端が交換可能な釣り竿が大好きです。羽毛や毛皮のおもちゃで二人でよく遊びます。

<パーリーが語る自分>
僕は知的な猫です! 飼い主を魅了したり、嫉妬させたり、時には少し怒ったりもしますが、飼い主は「愛に満ちた大きな毛皮のボールのよう」と言っています。飼い主が何をしているのかをいつも観察していますし、好奇心が強く、いつも刺激を求めています。

<ライチュウが語る自分>
私はどちらかというと内向的な猫ですが、飼い主にしてほしいことははっきり伝えます。遊び心もちろんありますけど、ほっとかれるのも好きだったりします。飼い主の目からは私は落ち着いていてとても親切な猫だと思われているようです。時には神秘的に映るらしいです。

このように性格も違った私たちですが、お互いが無いところを補って飼い主に毎日の生活を感謝しつつ楽しんでいます。

二人とも飼い主が休みの時は乳母車に乗せてもらって散歩もします。海に行ったのが最高の思い出になっています。

ーーパーリーとライチュウの飼い主は過去に辛い思いをしました。引っ越しをすることになって長年一緒にいた最愛の猫さま、カシューを実家に預けていました。引っ越しが終わり実家に迎えに行く途中に亡くなった知らせを受けたのでした。カシューは16歳まで生きて人生の大半をいっしょに過ごしていたので本当に辛かったようです。
飼い主の母親は娘を一人にさせたくないと、新しく猫を飼いなさいと説得したとのことです。それでパーリーがやって来ました。当時は飼い主の心が閉じていたので、パーリーとの関係は複雑だったようですが、時間が経つにつれて彼女の心は再び開き、パーリーを愛する準備ができました。彼女を変えたのはパーリーの誠実な愛だったと聞きました。その後パートナーとの生活の中で、家を不在にするときはをパーリーを不幸にするかもしれないと話し合い、ライチュウを迎えました。今日も毎日素晴らしいひとときを過ごしているだろうと想像します。
取材、文・Manabu Matsunaga