森星「“消費ばかりしている自分”に違和感」 サステナブルな暮らしとは

2021年04月01日 20時10分

ライフスタイル anan

モデルとして活躍しながら、環境に優しいサステナブルな暮らしをSNSなどで発信し、多くの人から共感を集める森星さん。「自分が心地よく過ごすため、小さな自然にも目を向けたい」と語る森さんが、いま形にしようとしている“夢のある暮らし”とは。

自然に目を向けると心の豊かさにつながる。



「私は自分の行動を振り返った時に、“SDGs”とか“地球のため”と思うと、テーマが壮大すぎて落ち込んでしまうことがあるんです。『私なんかに一体何ができるんだろう…』って。だからこそ、普段から意識しているのは“半径5mのサステナブル”。自分が日々をどう気持ちよく過ごせるかというマインドを持っているだけで、地球にも人にも優しくなれる気がしています」


ファッションモデルとして世界の第一線で活躍しながら、自然を愛する心を持ち、サステナブルなライフスタイルを積極的に実践している森星さん。そもそも森さんが環境問題に興味を持つようになったきっかけは、“ファッション”という自身のルーツにあったのだそう。


「はっきりいつ頃からとは言えないですが、“消費ばかりしている自分”に少しずつ違和感を覚え始めたんです。それはモデルという仕事を通じて、さまざまな人の価値観に触れたからこそ感じた気づきでもあります。もともと美しいものやかっこいいものが好きだけど、同じくらい“かっこいい暮らし”にも興味がある。モノが溢れている時代だからこそ、それをどう選んで生かしていくかという、暮らしの基本に改めて目を向けるようになりました」


SNSやYouTubeでも登場する自宅は、まさにその実践の場。


「なるべくゴミを出さずに循環させたいと思い、家庭の生ゴミを分解して有機肥料にするコンポストを置きました。ただ、基本的に野菜やフルーツは丸ごと活用するようにしていて、トマトのヘタを刻んで食べたり、キウイを皮がついたまま丸かじりするのにもハマっています(笑)。ヘタの部分を水につけておくと、新しく芽や根が出て成長してくるものもあって、眺めているだけでも愛おしいと感じられる瞬間です。他にも家でたくさん植物を育てていて、成長や変化をゆっくりと楽しんでいます」


身近にある小さな自然に目を向けることが、心の豊かさにつながる。それを教えてくれたのは、一冊の本。


「『虫眼とアニ眼』という、養老孟司さんと宮崎駿さんの対談をまとめた本です。これによると、日本人はもともと自然を愛する人種だったのに、いつのまにか人と自然を切り離すようになってしまったそう。対・人間で物事を考えると悩みは増えていく一方だけど、本当の豊かさを知るためには、例えば対・花とか、対・虫、対・土とか…自然にプライオリティをおくことも大切なのかもしれないと、今は感じています」


人と自然が共生するヴィレッジを作るのが夢。


そんな森さんが最近いちばん関心を持っているのは、“パーマカルチャー”と呼ばれる、自然と人が共存するためのシステム。


「1年半くらい前、日本で唯一、パーマカルチャーデザイナーを職業にしている四井真治さんという方を訪ねたんです。四井さんは、山梨県北杜市で自然の仕組みを取り入れながら持続可能なライフスタイルを実践している、いわば自然のエキスパート。その生活ぶりを間近で見学させていただいて、自然と寄り添って生きることの豊かさを改めて感じました。ちょうどその時の私は、モデルとして何を目指すべきかに悩んでいた時期でもあったので、四井さんとの出会いをきっかけに自分の方向性が定まった気がしますし、パーマカルチャーのことをもっと本格的に学びたいとも思いました。その第一歩として、PCCJ(パーマカルチャー・センター・ジャパン)にもいつか参加したいです」


キラキラとした表情で語ってくれた森さん。今後さらに叶えたいことは? と尋ねると、彼女らしい夢のある計画を教えてくれました。


「実は今、学んだことを実践できる小さなヴィレッジが作れたらと考えているんです。例えば、下水をうまく処理するシステムを作って、畑で野菜を作ったり、色とりどりのコンパニオンプランツやハーブを育てたり。ヴィレッジの中心にはランウェイも作りたい! 夢が広がります。一方で、そういう循環する暮らしのエッセンスを、都会でも取り入れられるようおしゃれに届けていくことも私の理想。環境に対する考えは人それぞれだし、強要はしたくないけれど、難しいことをカラフルに共有できるのはファッションのパワーだと信じています。社会の状況が落ち着いたら、プラン・インターナショナルを通じて行っていた海外への支援活動も再開したいと思っています。この世界で私たちは小さな存在ですが、『人間ってこんなにかっこいい生物なんだよ!』と次世代に見せることができたら嬉しいですね」


HIKARI MORI 1992年生まれ。東京都出身。サステナブルフードトラック「edain」の運営のほか、“都会のなかの循環のかたち”をテーマにしたライフスタイルストア「city shed」のディレクションも手掛ける。ニットドレス¥121,000(スノードン www.instagram.com/oda_mayumi/?hl=ja/) 中に着たワンピース¥8,499※4/15より公式オンラインにて限定発売(エイチ・アンド・エム カラー・ストーリー・コレクション/H&M カスタマーサービスcustomerservice.jp@hm.com)


※『anan』2021年4月7日号より。写真・大野隼男(えるマネージメント) スタイリスト・管沼詩乃 ヘア・Takayuki Shibata(SIGNO) メイク・Mifune Nakamine(SIGNO) 取材、文・瀬尾麻美


(by anan編集部)

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2021年04月01日 20時10分

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