これさえ読めば追いつける「ラグビーの基本ルール」

2020年01月23日 17時10分

エンタメ マイナビウーマン

ラグビーワールドカップが終わって3カ月。まだ頭の中はラクビーだ。

テレビには“小さな巨人”田中ふみふみや、“笑わない男”稲垣、ドレッド堀江など、多くの選手が出演していて、毎週番組表で彼らの名前を見つけては、録画しまくる生活が続いている。どちらかといえば、もう彼らは毎日会える家族みたいな存在だ。

ちなみに私と同じ生活をしている女子は少なくないよう。まだまだラグビーブームが続いていて、1月からスタートしたトップリーグの観戦チケットは、完売状態らしい。

4年前のワールドカップ後のトップリーグの試合で、客席が埋まっていないと泣きながら訴えた田中ふみふみも、今回は嬉し涙を流しているそうだ。

そこで今回は、ラグビーをやったことがない、今後もやらないであろう、なんならスポーツもあまりやったことがない女子のために、ラグビーの基本ルールをお話しようと思う。

私もラグビーはやったことないし、チームスポーツ経験も体育の授業くらい。そんな私が、自分なりに楽しめているポイントだ。まあ、ちょっと読んでみてほしい。

■とりあえずのラグビー基礎知識

「ラグビーはルールが難しすぎる」とよく言われる。

ラグビーとは「ボールを介した陣取りゲームだ」とわたしは思っている。そう考えると、合点がいくルールが多いからだ。まあ、そういう視点で見てみてほしい。

◇どのゴールが何点? ラグビーの得点換算

得点換算は、トライしたら5点。コンバージョンゴールが決まったら2点。ペナルティーゴールが決まったら3点。

ほかにも、なかなか観られないドロップゴールなんていうのもあって、これが決まると3点入る。今回のワールドカップでも何人かの選手が狙ったけれど、なかなか成功しなかったくらい、実際に見る機会は少ない。

・トライ(5点)ボールを敵の陣地の一番奥(インゴール)まで運んで、地面につけると点数を加えることができる。ラグビーで一番盛り上がる場面。なお、地面につけないとトライにはならない。

・コンバージョンゴール(2点)トライをとったご褒美に行うキックによる得点。トライをとった地点から自陣方向に下がったところであれば、どこからでもキックするができ、ボールをゴールポストに入れられれば、点数を加えることができる。

・ドロップゴール(3点)一度地面にボールをバウンドさせてからキックをして、ボールをゴールポストに入れられれば点数を加えることができる。レアなプレイ。

・ペナルティーゴール(3点)相手側の反則があった場所からキックすることができ、ゴールポストに入れられれば点数を加えることができる(くわしくは第3回で説明します)。

とにかく、どの方法で得点を狙うにしても、敵の陣地や敵側のゴールポストに近い場所にいたほうが有利。

点数が入る手段がひとつで、1点ずつだったら、もっとわかりやすかっただろう。ラグビーのルール本によると、以前は、コンバージョンキックが決まったら1点だったらしい。しかし、これではがんばり具合が評価につながらなかったのだろうし、観ていておもしろくなかったのだろう、今の形になったようだ。

◇束になって前に進む「モール」とは

先述したように、トライを取ると5点が入り、さらにコンバージョンキックを蹴ることができるので、できればトライを取りたい。

福岡堅樹とか松島幸太郎みたいな、足の速い選手がゴールラインまで走って持っていくこともあるけど、力が拮抗していれば余計に、なかなか前には進めない。敵のごっつい奴らにタックルされるからだ。

そこで束になってボールを取られないようにしながら、前に進む、というのが「モール」。

敵、味方の選手が押しくらまんじゅうみたいに、団子になって動いていたら、それがモールだと覚えておこう。これ、真ん中にいる選手は辛そうだけど、押し勝てば割と敵陣地に近づける。

◇みんな寝転んで何しているの? 「ラック」とは何か

ボールを持って走っている人が敵にタックルをされたら、ボールを離さなくてはいけない。敵がボールを取ろうとしてもボールを手から離さないと「ノットリリースザボール」という反則になるからだ。

ただし、ワンプレーをすることだけは許される。だから、タックルを受けた選手は、味方にボールを渡そうとする。

前にパスをしてはダメだから、自分よりうしろにいる味方選手が取りやすいように、自分の体より敵陣に対してうしろにボールを置く。

このボールを巡って、ボールを取りにくる味方、奪いにくる敵が入り混じって、ピッチ上で人が倒れ混んでいるように見えるのが「ラック」。ちなみに、タックルを受けたあと、うしろの選手にパスをするのが「オフロードパス」。

なんでわざわざラックをつくるのか? タックルを受けたら、オフロードパスでつなげばいいのではないか、と思う人も多いようだ。

しかし、オフロードパスはミスすることが多い。以前は日本、現在はイングランドのヘッドコーチを務めるエディー・ジョーンズは、日本の選手たちにこのプレイを禁止したほど。

だから、タックルを受けたあとは、自分の体よりうしろにボールを置いて、味方が受け取りやすくしているのだ。

◇「ジャッカル」を防止する、9番スクラムハーフの役目

ただ、敵はこのボールを狙っている。体が地面についたら、プレイに参加してはいけないので、立った状態でボールを奪うのが「ジャッカル」。若手イケメンフォワード・姫野和樹選手が得意としているプレイだ。

味方はジャッカルされないように、立った状態でボールを守りに入る。このラック(ボール争い)のとき、ボールをラックの外に出す役割にあるのが9番「スクラムハーフ」のポジション。小さいブラザーズ、田中ふみふみと流大選手が担当だ。

なんですぐにボールを外に出さないの? って質問してくる人もいる。簡単にいうと、9番の選手はボールを出すタイミングをきちんと見ている。敵からはボールがどうなっているのかよくわからないから、敵のポジショニングや集中度合いを見計らって、自分たちの都合がいいタイミングでボールを外に出す。

■「生のラグビー観戦」見どころと応援マナー

最後に、生のラグビー観戦の見どころをご紹介したい。

生のラグビーを観戦に行くと、案外困るのが、審判(レフリー)の声が聞こえないこと。その上、テレビのように解説者もいないから、何が起こったのかわかりづらい。だけど、実際に観戦に行かないと見られないポイントも多い。

そのひとつが、ボールを持っていない選手の動き。

ラグビーは1チームに15人もいるし、スクラムを組むごっつい「フォワード」と、わりとスマートでボールを持って走る「バックス」との役割が明確だ。ボールに関わっていない選手がどうしているのか、見ているとラグビーのおもしろさがさらに深まる。

また、贔屓チームへの応援の声も自由にかけると楽しさ倍増。「行け!」「押せ!」など贔屓チームを鼓舞するファンたちのかけ声は圧巻。

キックのときは静かに見守り、相手をやじったりしない。敵であってもいいプレイのときは拍手するなど、ラグビー精神を持って観戦することを忘れないようにしよう。

なぜなら、ラグビーに“紳士のスポーツ”というプライドを持つ選手同様、わたしたちも淑女のサポーターであらねばならないのだから。

(文:いくえちゃん、イラスト:mame)

マイナビウーマン

2020年01月23日 17時10分

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